ロマンドリップ | |
GAMEPCゲームの感想家族計画 〜そしてまた家族計画を〜
沢村司が再び他人と暮らすきっかけとなったのは、バイト中に拾った行き倒れの少女・春花だった。 言葉も通じない外国人の少女。 馴れ合いに抵抗を感じつつも、春花の世話をすることになる司。 一人で生きると決めていたのに……。 ところが、そんな妥協につけ込むようにして、司のもとに『家族から逸脱した者たち』が集まってくる。 本来の家族から追い出された元ビジネスマン。 優しかった過去を探す猛毒富豪令嬢。 守銭奴で便利屋で不器用な級友。 土壇場で瀬戸際で崖っぷちな家なき子。 依存したくてしょうがないお年頃の自殺志願者。 足並みが揃うはずもなく。 ぶつかったり、ののしりあったり、いじめたり、いじめられたり、転びまろびつ、彼らがたどりついたのは一軒家。 古めかしいつくりのその家で、彼らは欲しかったものを手にいれる……機会を得た。 それから、ん年の歳月が流れる。 司のもとに一人の少女が転がり込んで来る。 再び、「家族計画」が動き出すのか? (OHPより) ■まずはじめに 2004年夏、D.O.の家族計画をプレイしてから数ヶ月。 赤の他人同士でありながらも、本物以上の「家族」を作り上げた高屋敷家という存在が自分の中に強烈に刷り込まれ、その余韻がまだとれない中発売されたのがこの「家族計画〜そしてまた家族計画を〜」。 パッケージのデカさと折れに強烈なロリィ萌えを炸裂してくれた末莉がジャケのこのゲームは、自分にとってはまた再び、あの感動が訪れるものと大いなる期待を寄せていた作品でもあります。 内容を簡単に言ってしまえば、家族計画の後日談。いわゆる家族計画の追加シナリオみたいなものと捕らえればいいと思います。 ストーリーとしては、末莉ルートの後日談。 といっても、末莉ルート後幾ばくかの年が経ってからの話ですが。 メインは、新キャラ「沢村あかり」。加えて、沢村末莉。 ある日あかりが司の家に転がり込んでくるところからストーリーが始まります。そう、始まるのですが。 以下感想ー ■結構感動した まず、年頭において欲しいのが家族計画の「後日談」であるということ。 ということは、オリジナルである家族計画をプレイしていないと話になりません。つーか、何がなにやらさっぱりでございます。 前作家族計画をプレイし、且つ感動した/心に強く残ったと言う人は、この作品をプレイしたのち必ず何か感じるものがあると思います。(末莉好きなら尚最高) ボリューム的に見れば3時間ほどでクリアできる程度の物なのですが、前作に何かしらの思い入れがある人だとラストで“来る”ものがあります。ある意味では締めくくりとしては相応しいものに違いないと。全般から中盤はそうでもないけれど、ラストはめっちゃ感動してました。涙腺が弱い折れ(つД`) あかりも結構来るものがありますが、決定打となったのはやはり末莉でした^^; 本当何気ない一言でブワッと来ちゃいました。ていうか、いつも折れは泣いてばかりじゃん。(ぉ ■登場キャラは少ないですね・・ そしてまた〜ということで、高屋敷家のメンバーが再結集するのかと思っていたのですがそうではなく、メインストーリーで出てくるのは主人公の司を含めて4人ってのは少なすぎな感じが・・ 幸いにして自分は末莉スキーなんで楽しむことは出来ました。が、やはり物足りない感は確実にします。特に末莉非萌えな人や他のキャラに強い思い入れがある人だと、はっきし言ってこの作品をプレイする必要はあまりないです。準も青葉も出てきませんし、寛と喧嘩することもありません。 プレイするときは、前作の設定を引き継いだ、ファンディスクとしての別の作品ということを年頭に。 あかりスキーになっちまえばこっちのもんです(笑) ■デフォルトでは音声なし、追加パッチをダウンして遊ぶ。 まあ、音声なしでプレイしても全く問題ないですが、一応、あるに越したことはないです。 むしろ折れは家族計画では音声なしでプレイしていたため、そしてまた〜の方で初めて末莉の声を聞いてビツクリ。ていうか全然子供じゃん(当たり前 そして久美景がこんなにテンション高い人間だと知ってorz 音声有りでプレイして恩恵を受けたところと言えば、あかりが叫んだとこでしょうか。 あのシーンは声付でプレイすると結構くるものがあります。 ならパッケージに初めから音声つけろって思いますが・・・どのみち無料なのでダウンロードしたほうがいいです。ほぼ初回版で手に入れた人は音声パッチが入ったお返しディスクでインストールできました。 現在はもう貰えないので、ダイアルアップの人は諦めましょう。残念! ■Play-Gateって何ですか?全部オフラインで、いいじゃない 元ネタは某サ○バーユーキ氏から(笑) 「そしてまた家族計画を」では、通常版とネットワーク接続版が発売され、自分はネットワーク接続版を購入しました。 これはあらかじめPlay-Gateというプログラムをインストールし、製品内に同報されているプロダクトIDよりIDとパスワード取得後ライセンス認証を行なうらしく、そののちに初めてプレイできると言う仕組みになっているようです。 が、実際のとこ、Play-Gateなぞ関係なくプレイできました。ていうかそんなプログラムインストールすらしてません。もちろん、ゲームは何事もなく立ち上がり見事クリアすることができました。 本来ならライセンス認証を行なって正規のユーザーか確認するはずなのですが、こう全くスルーできるのであればライセンス認証をする意味がないような気が。 一体何をしたかったのか分からんです。言えることとしては、小面倒臭いことしなくても大丈夫だよ、ということですか。 ■シナリオの評価 プレイ時間はおよそ3時間。フルコンプまで60〜100時間かかるゲームに比べりゃあ、ほとんど瞬殺です。 シナリオが短いのと、あとファンディスクという位置付けであるためか、攻略性は皆無です。 システムの構成としては、ある程度シナリオが進んだところでタイトルに戻り、再びプレイすることで先のシナリオへ進んでいけるという形になってます。 一応選択肢はあるのですが、クリア条件には全く関係ないし、プレイ終了するまでに全ての選択肢を選ぶことが出来ました。 それで肝心の中身のほうですが。 先に、「前作をプレイしていないとわからない」と書きましたが、実はこれ、前作やっていてもさっぱり分からない というのが事実です。(w というのは、プレイ開始してもキャラの設定や説明が現れず、また開始してしばらくは全く事実関係がつかめない状況なのです。 しかし、これは単にシナリオライターの腕が悪いと言う訳ではなく意図的に仕組まれたものであるということが後々に分かりました。むしろ、巧妙に組まれた罠、といった感じです。 何と言っても、今回はこの物語の事実関係を一つずつ紐解いていくのが鍵であり、そして謎が解けていくたびに少しずつシナリオの泥の中へ引きずり込まれていかれます。 つーわけで、ほとんどの事実関係を掴みきったあとはもうラストまで一直線に突っ走ることかと。実際折れはかなりシナリオにはまった、いや、はまらされました^^; シナリオの構成としてはかなりの高評価。さて、18禁とばかりであるなら当然Hシーンもあるわけですが。 ロリィでペドな人にとってはたまらんでしょう。なんたって末莉とヤるわけですから。 当然、そうでない人にとってはどーでもよく、エロい面から見ればプレイヤーを選ぶんじゃないかなぁと。 Hシーンにしても、内容は実用的ではあるけど完遂できるものはあまりないような・・・^^; それとストーリーが進んでいくにしたがってオナニーする気が起きなくなってくるので、抜きたい人は早めに処理しといたほうがいいです。いや、マジで(笑) メインストーリーのシナリオは、内容的に見ると結構深いものでした。序盤の駆け出しから中盤あたりまではそうでもないですが、後半はハマると面白いです。 ただ、前作と違って笑えるシーンがありません。今回は結構マジな路線で走ってます。 プレイ時間が短いのをどう捉えるかは人によりけりですが、自分としてはまあまあ高評価を与え得るのに十分な内容であったと思います。点数で言うと70〜80点くらいかと。 ■総括 なんだかんだ言ってきましたが、この作品、結果だけ言うと 家族計画で感動した人は絶対にやっておくべき作品 です。間違いなく。 そしてまた家族計画を というタイトルがいい意味で裏切ってくれました。 自分ではまったく予想だに出来なかった展開がある意味で衝撃をくらいましたね。 自分はプレイ中かなり感動して泣きました。しかも、結構心に残った感があります。 とりあえず、よっぽど末莉以外のキャラに思い入れがない限りは、やっておいて損はありません。 ただひとつ気になるのがプレイ時間の割に価格が高いことかと。僅か3時間程度の内容で標準小売価格が6800円ってのは高いかな。それとも絆本が高ぇのか・・・? まあ、機会があれば是非プレイしてみることを勧めます。いじょ。 |
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