◆◆◆聖少女艦隊バージンフリート◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | 聖少女艦隊バージンフリート | ||
発売日 | 1999年7月1日 | メーカー | コナミ |
定価 | 5,800円 | ジャンル | ACT-ADVギャルゲー |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | 原作OVAあり | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | 軍服にしては異様に脚部の露出が激しいメインヒロインがお出迎え。 水色髪のメインヒロインはちょっとめずらしい。 |
★★ | |
超越世界観 | 処女だけが持つ不思議な力、「バージンエネルギー」が世界の軍事 情勢を抑制してます。何でやねん。 |
★★★★ | |
声優度 | クリア後のオマケには、声優さん自己紹介やNGセリフ集まで収録 されてます。 |
★★★★★ | |
演出度 | 重要なシーンでは、3Dムービーがカットインします。 しかしオープニングはもっと華があっても良かったのでは。 |
★★★ | |
時間報奨 | 本編中にいきなり出てきて要領を得ないまま失敗するミニゲームも プレイを重ねるごとに慣れてくるかもしれないです。 |
★★ | |
牽引力 | ストーリーの大筋はどのキャラでも同じ。3箇所ほど固有イベントあり。 牽引力が高いというより、飽きる前に終わるというのが正直なところ。 |
★★ | |
ゲーム性 | アクションシーンが実は不要だったりする。ミニゲームが唯一の ゲーム性を評価できる場面かも。 |
★★ | |
快楽性 | データ読込みが頻繁で、しかも遅い。この部分はかなりレベル低い。 |
★ | |
芸術点 | 8人の中から気に入った女の子3人を選んで出撃させるのですが、 どの組合わせでもそれなりに会話がつながるのは感心しました。 |
★★ | |
所有価値 | 前世紀の遺物ということで、そっとしてあげて。 |
★ | |
総合評価 | 「結婚しません、勝つまでは!」というキャッチコピーがスゴイ。 |
48点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
女だけの部隊「バージンフリート」は、選ばれた処女のみが発揮できる不思議な力「バージンエネルギー」を持つ12人の少女達によって構成されている。15年前の世界大戦の危機を救ったのも、先代バージンフリート達によるこの力であった。 そして今、バージンフリートたちに勅命が下る。「世界休戦条約改定会議」を成功させよと。15年前の休戦条約の不備を見直すこの会議の開催を前に、これを妨害しようとする男がいた。その名も「戦略王」。フリーの戦略家である彼は、自分が活躍できる舞台を求めて、世界を戦乱の渦に巻き込もうとしていた。 バージンフリートのメンバーは、会議が開催されるリオン公国に潜入、戦略王の妨害を阻止するために行動を開始した・・・。 というわけでメンバーの紹介。前の8人が実行部隊で、この中から3人を選んで出撃させます。3人のうち、最初に選んだキャラが物語のヒロインになります。後ろの4人はサポート部隊。任務サポートに選んだキャラの温泉グラフィックが見られます。要は由美かおる。 ・海野 潮風:明るく元気で空想癖が激しいけど努力と根性のメインヒロイン。 ・雪見沢 五月:天才肌で高飛車だけど寂しがりや。サクラ大戦での神崎すみれ。 ・草津月 小町:キャピキャピ女子高生で五月の腰巾着。ネコ系。 ・藤原 初見:きまじめな兵隊さん。25歳でバージンはちょっとヤバイ。 ・春惜 伊勢:おっとり治療系。医療器具大好きという危ない面も。 ・花残 一輪:元気幼女。10歳。動物と心を通わせることができる。 ・柿本 時雨:発明マニアだがノン眼鏡。優しい性格でやや不思議ちゃん。西村知美。 ・露小森 順:機械のように任務をそつなくこなす。無表情だが舞台役者で変装が得意。 ・壬生ノ 涼暮:荒くれな姐さん。彼女も25歳。 ・梅見 赤人:ボーイッシュでさっぱりとした性格。忍術が使える。 ・三冬 人麿:優しいお姉さんだが色気振りまきタイプ。機械は苦手。医療の心得あり。 ・女郎花 文月:眼鏡をかけていると女王様、はずすと全てに怯える二重人格者。 |
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レビュー | |||
王子様プロデュースによるサクラ大戦の試作品であり、コナミのギャルゲー黒歴史のひとつです。ゲームより前にOVAが製作されており、このゲームはファンアイテムかマルチメディア商法の一環だと思われるのですが、キャラゲーという色眼鏡で見ても残念な出来です。 システムは、コマンド選択ADVと3Dアクションが交互に発生するタイプ。ただしアクションは戦略もゲーム性もなく、画面上で逃げ惑う敵に接近して武器を振り回すだけです。ポリゴンの造形も荒く、デッサン用の人形が暴れまわっているようにしか見えません。終始このデッサン人形が画面に出るのであれば悲惨ですが、ADVシーンはキャッチーな2次元アニメ絵ですから御安心を。 ストーリーのほうもやっぱり荒い。ゲーム内時間で3日間のエピソードですからそんなにボリュームあるわけでもなく、しかも話がターボ全開でかっ飛んでいきます。例えばこんな感じ。 図書館で怪しい人物を発見〜走って追いかけたら仲間が車を調達してくれた〜敵は飛行場に逃げ込んで飛行機で逃げた〜車で追ったが崖なので飛行機に飛び移る〜敵は海に飛び込んで脱出〜無人の飛行機を制御していたら後ろから別の敵機が攻撃〜しかし突然引き返す〜はるか遠くから砲撃される〜しかし不思議な力(バージンエネルギー?)で防御する・・・ この展開を20クリックくらい、プレイ時間にして3分で流してしまいます。仲間はどこから車を持ってきたのか、走ってる車から一瞬で飛行機に飛び移れるのか、接近してすぐ消えた敵機は何だったのか、砲撃を打ち消した力は何なのか、一切説明なし。疑問をはさむ前に次の不可思議現象が発生して、思考がマヒしてきます。考えるだけ無駄だと。 総評: 遊んでみると、プレイしているという実感がありません。プレイヤーを代弁する男性キャラクター(ヒロインと恋愛関係になる主人公)が不在だからそう感じるのかと思いましたが違いました。実はこのゲーム、プレイヤーが操作する時間が非常に少ないのです。ゲーム時間の1/3はADVモードでボタンを押しているだけ、1/3はAIキャラが勝手に敵を倒してくれる戦闘シーン、そして残り1/3は画面真っ暗のロード時間・・・なんか書いててむなしくなってきました。でも幸いなことに、初めてのプレイでも2時間、解法を知っていれば1時間でクリアできてしまうライトさですから、眠くなる前に終わります。 |
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攻略ガイド | |||
マニュアルの中で最もページを割いてるバトルアクション部分ですが、アクション苦手でも全く問題ありません。ゲーム開始時にセレクトしたメンバー3人のうち、後の2人はAIで自動戦闘してくれるのですが、この2人を攻撃型のキャラクターにしておけば勝手に敵を倒してくれます。後半は1人で要塞内を進んでいくのですが、ここで出る敵は全て戦闘離脱が可能です。戦闘アイテムなんか使う必要ないです。 | |||
出演声優 | |||
島本須美、雪乃五月、西村ちなみ、横尾まり、國府田マリ子、前田千亜紀、小松里賀、柊美冬、小宮和枝、野田順子、根橋美絵子、萩森q子、小山茉美、高島雅羅、大本眞基子 | |||
関連ソフト | |||
サクラ大戦シリーズ(SS、DC、PS/セガ)、らいむいろ戦奇譚(PC/エルフ) |
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