◆◆◆リトルプリンセス◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | リトルプリンセス マール王国の人形姫2 | ||
発売日 | 1999年11月24日 | メーカー | 日本一ソフトウェア |
定価 | 5,800円 | ジャンル | ミュージカルRPG |
廉価版 | PSoneBooks/2001年12月20日/日本一ソフトウェア/1,800円 | ||
関連商品 | おまけディスクが付いた「リトルプリンセス+1(2000年10月26日/ 3,800円)」もあり、攻略本あり、サントラCDあり |
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● 評価 | |
外見衝撃度 | 彩度が低い色を多用しているので、穏やかな印象を受けます。 |
★ | |
超越世界観 | よくあるファンタジーな世界で、なぜか主人公(と友人)だけが人形を 使役させる能力を持ってます。その理由もラストで説明してくれます。 |
★★ | |
声優度 | イベントシーンはフルボイスではないけど、ミュージカルRPGなので 歌が入ります。 |
★★★★ | |
演出度 | ミュージカルだけに注目しがちですが、普段のシーンでも豊富な キャラパターンが用意されてます。日陰に入ると暗くなるとか。 |
★★★★★★ | |
時間報奨 | 謎解きもマップ構成も易しめ。レベルも無理なく上がります。 |
★★★★ | |
牽引力 | ストーリーはメルヘンチックだけれど、最後まですんなり感情移入 できます。 |
★★★★ | |
ゲーム性 | MPとゴールドが兼用というシステムは面白い。また、人形を装備する ことで、戦闘時に使える魔法と能力強化を選択するアイディアも新鮮。 |
★★★ | |
快楽性 | 特に問題ないんですが、マップ上で一箇所、住人が道をふさいで 出られなくなる(リセットするしかない)ポイントがあったので減点。 |
★★★★ | |
芸術点 | 出演声優が、高飛車系を得意とする人達で固められているのですが これって担当者の趣味でしょうか。モリガンまで呼ぶとは・・・。 |
★★★★ | |
所有価値 | 「動物を飼っている人に悪人はいない」(慣用句)ように、「マール王国 シリーズを持っている人に悪人はいない」かもしれないです。 |
★★★ | |
総合評価 | 丁寧を通り越して芸術の域に達した作りの良さは、 一度味わってみる価値あり。 |
70点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
前作「マール王国の人形姫」で見事王子様のハートを射止めたコルネット。本作は、その娘であるクルルが主人公のRPGです。前作から12年後のマール王国を舞台に、母親と同じく素敵な王子様を見つけようと冒険に出かける小さなプリンセス。前作でコルネットに同行したエトワールの娘クレア、王国の近衛騎士であるソニアやランディとともに、クルルの冒険は始まります。 | |||
レビュー | |||
全体のストーリーは、普通です。褒めるところも貶すところもありません。全体のストーリーより、どうしても細部に目が行っちゃう、そんなゲームです。 で、その細部ですが、まずはグラフィック。これは文句の付けどころないです。というか、普通はここまでやらないでしょう、みたいな。例えばキャラの立ち絵ひとつとっても、ただ立っているだけなのに、4パターンでアニメします。お色気系のキャラだと、胸が上下に揺れてます。さすがに不知火舞ほどではありませんが、RPGのイベントシーンでここまでちょこちょこ動くのはスゴイの一言。 それ以外の細かいところ。これが正直、どうもイマイチ。例えば街のマップ。一枚絵としてみると非常に綺麗なんですが、キャラが大きいから相対的に移動範囲が狭く、それゆえ画面切替えが頻繁に発生して移動がタルイ。他のRPGでも似たようなものいくつかありますが、それと比べて良し悪し言ってもイカンです。悪いものは悪い。 あと、サブキャラがストーリー展開に応じて、かなり頻繁にパーティーから出入りするんですが、その都度装備が外れるため、付け直すのも鬱陶しい。まぁパーティー抜けるキャラが装備を持って行っちゃう訳にもいかないのでこの仕様もわかるんですが。一瞬パーティーを離れただけで装備外され、そのままイベント戦闘に突入する(キャンプ開くタイミングあることはあるんですが、話の流れのままに進んでると逃す)のだけはやめて欲しかったです。 他にも、主人公の名前が「クルル」で、同行する親友の名前が「クレア」だったりするんですが、これが間違いなく混同します。キャラがたくさん出てくるゲームの場合、名前は一目で区別できるように、文字数を変えたり「ー」や拗音・促音・拗音を間に入れてメリハリつけるもんです。しかしこの2人、一番よく目にするのに似たような名前で実に紛らわしい。これはちょっと名前いじれば済む話だし、スタッフの誰も指摘しなかったんでしょうか。 総評: 細かい点で気づいたところを挙げていったら、欠点のほうが多くなってしまいました。でも基本はしっかりしてますから良いゲームですよ、とフォロー入れてもいいんですが、ここに挙げた欠点も否定できないことは事実だったりします。なんかイマイチ作りが垢抜けてないというか、技術はあるけどゲーム作り慣れしてないんじゃないだろうか?という 疑問がプレイしてて常にありました。 最後に、ゲーム全体を通して、下ネタというか「黒い」テキストが散見されるところは好きです。クルルはどの街に行っても子供達に「かぼちゃパンツ」扱いされるし、新しくオープンしたアイスクリーム屋さんのアイスクリームはネコのウンチだし、自分のベッドを調べると「にぎりっぺ」という戦闘アイテムが入手できるし・・・。エッチ方面じゃなくて、肛門関係の下ネタが多いんですが、これって子供は大喜びでしょう。この商売上手!(褒め言葉 |
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攻略ガイド | |||
MPとお金が共用ということで、MPの節約を意識するかもしれませんが、そう気にすることはないです。やろうと思えば、敵や宝箱から入手するアイテム(装備品、消耗品)だけでクリアも可能です。強い敵には惜しげもなく魔法を使ってどんどん経験値を稼いでいきましょう。 割と見落としがちですが使いこなすと戦闘が楽になるのは、味方の「とくしゅ」。中盤はクレアの「二挺拳銃」が、ラスト付近はランディの「ドラゴンスレイヤー」が役立ちます。 |
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出演声優 | |||
川村万梨阿、大谷育江、折笠愛、天野由梨、藤野かほる、三石琴乃、鶴ひろみ、富沢美智恵、田村ゆかり、山田美穂、神宮司弥生 | |||
関連ソフト | |||
プリンセスクラウン(SS/アトラス) |
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