◆モータートゥーン・グランプリ2◆

 

 ● 製品データ
タイトル  モータートゥーン・グランプリ2
発売日  1996年5月24日 メーカー  SCE
定価  5,800円 ジャンル  レース
廉価版  「モータートゥーン・グランプリ USAエディション」(Playstation the Best
 /1997年3月20日/SCE/2,800円)が廉価版に相当するらしいです。
関連商品  オリジナルサントラが出ています。
   
 ● 評価
外見衝撃度  マツシタススム画伯のどぎつい・・・じゃなかった目を惹くイラストです。
 ★★
超越世界観  カートゥーンなら何でもアリといわれればそれまでなんですが、
 人間キャラが車に変身してレースすると言うよくわからん展開。
 ★★
声優度  スタートの掛け声とアイテム使用の警告とゲームオーバー時の悲鳴、
 あと主題歌。それくらいです。
 ★
演出度  オープニングムービーがあるくらい。カートゥーンをテーマにしている
 なら、もっとアニメあっても良かったと思うのですが。
 ★
時間報奨  やり込み要素は高いらしいです。が、ジャケ買いしたユーザが
 やりこみを期待して買うのかという素朴な疑問が・・・。
 ★★
牽引力  難易度上げて優勝すれば隠し要素出てくるらしいです。
 ★★
ゲーム性  レースゲームとしては悪くない。
 起伏に富んだコースレイアウトはなかなか。
 ★★★
快楽性  思ったように曲がらないし、壁にゴンゴンぶつかって減速しまくり。
 見た目のポップさとかけ離れた操作感覚は、かなりの減点要素。
 ★
芸術点  製作者とマニアの自己満足という気がしないでもない。
 ★
所有価値  対戦専用ディスク付きということを評価して★2つ。
 でも本体2台無いと対戦できないのは、ありなんでしょうか?
 ★★
総合評価  パッケージの裏にでかでかと「フツーのファンタジーじゃない!」と
 ありますが、フツーのファンタジーのほうが良かったと思う。

34点

   
 ● コメント
イントロ
あらかじめお断りしておきますが、マニュアルがなかったので以下のストーリーはネットで調べた情報を元に推測と願望で書かれております。

ここはカートゥーンの国。前回大評判だったモータートゥーン・グランプリの第2回大会が開催されることになった。さっそく魔力で車に変身するカートゥーン界の住人たち。優勝者に送られる副賞・3次元世界への進出をかけて、8台のマシンが今熱いバトルを繰り広げる・・・。

というわけで出場マシンの紹介。ゲーム開始当初は上の5台しかプレイヤーマシンとして選択できませんが、プレイを重ねることで使えるマシンが増えていくようです。

・キャプテン・ロック:主人公。ロケットエンジン搭載で最高速はあるが、その他の性能はイマイチ。
・プリンセス・ジェーン:チキチキマシン猛レースで言うところのミルクちゃん。OPアニメではシャワーシーンにて登場のお約束。扱いやすい初心者向けマシン。
・ペンギンブラザース:中世禁酒法時代のギャングみたいなペンギン兄弟。
・ボルボックス:ロボコンに出てくるガンツ先生みたいなロボット。
・ラプター&ラプター:宇宙人とそのコピーロボという組合せ。UFOに乗って参戦。非常に扱いづらいが最終的には最速マシンとなる上級者向けの機体。
・バニティ:でかいバイクにまたがる気の強い美女。割と使いやすかった。
・ビリィ・ザ・タフ:工業労働者? 石炭車付きの機関車で参戦。
・チントンシャン:謎の中国人。長身でなまずヒゲで何考えてるかわからないタイプ。
レビュー
当時のことは知らないのですが、前作はPSのローンチタイトルであったらしいです。しかし評判は散々。会心の出来だと思っていた製作者達はそのリベンジのためにこの2を製作したとかそうでないとか・・・。それが根も葉もない単なる噂であったとしても、なんら違和感を感じさせないソフトだと、実際にプレイしてみて思いました。

レースゲームは良く出来ています。きっとやり込めばアツクなれるだけのゲーム性(深さと広さ)を持っていると思います。しかし、(キャラデザの濃ゆさは置いておいても)カートゥーンを題材としたレースゲームにそんなものは必要ないのです。ぶっちゃけマリオカートで充分。アイテム使ってぶつけたりぶつけられたり。それで最後にプレイヤーのマシンがトップでゴールインできれば、今日の仕事で遭遇した嫌なことも忘れてぐっすりと眠れるのです。
しかしこのゲームはレースシュミレータという(自己満足の)呪縛から逃れることは出来なかった。壁にぶつかれば正確に跳ね返って(入射角と反射角のアレ)、正確にスピードダウン。カートゥーン世界なのに現実の物理現象を再現してどうするっちゅうねん! 気軽にこのゲームを遊び始めたプレイヤーは、なんか気持ちよく走れないゲーム。ポイッで永久封印です(実際、難易度ノーマルの主人公で最初のレースすら、初めはクリアできません)。もちろんソレをよしとするプレイヤーが存在することも否めませんし、PSのローンチとして実現するのは大変な技術力でしょうけれど、目指す方向は間違っていると思います。ひらがなで書かれた経済学の本なんて、誰も読まないのです。

総評:
前作がローンチ&海外版が存在する&キャラデザがマツシタススムという3つの事象から、このゲームの位置付け、ひいてはSCEの戦略ががなんとなく見えてきます。日本ではレースゲームは売れないと見たSCEが、最初から海外(のレースマニア)をターゲットにして作ったゲームがこれなのです。キャラデザのケバさも、カートーゥンという日本では一般受けしない題材も、全て海外向けの戦略だったのでしょう。
でなければ最初はマトモなレースとして開発していたところ、「華がない」という上からの意向によって急遽デザイン差し替え。このセンも捨てがたいですね。
攻略ガイド
隠しオプション:L1、L2、R1、R2の4つのキーを押しながらオプション画面に入ると、設定項目が追加されます。

グーディーズ追加:GOODIESの画面でLRボタンを押しながらSELECTキーを押すと、画面右下に謎の4桁番号が出現します。この番号は、LRキーの組合せで0〜fまでの16進数を入力できるようになっており、その組合せでGOODIESがオープンします。
・隠しキャラ追加:L1+SELECT、L1+L2+R2+SELECT、L1+SELECT、R1+R2+SELECT(4桁番号は4e43)
・隠しコース追加:L1+SELECT、R1+SELECT、L1+R1+SELECT、L1+SELECT(4桁番号は4154)
・タンクゲーム追加:L1+R1+SELECT、L1+SELECT、L1+SELECT、R1+R2+SELECT(4桁番号は5443)
・潜水艦ゲーム追加:不明・・・
・モータートゥーンR追加:L1+SELECT、L1+R2+SELECT、R1+R2+SELECT、R1+SELECT(4桁番号は4631)
出演声優
不明。
関連ソフト
ペンペン トライアスロン(DC/ゼネラル・エンタティメント)

 

   

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