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「太くずっしりと」と言うご要望で。3cm角。最近出回っている伽藍石なる材料で作りましたが、柔らかく大根の煮物のようで普通に刻しても切れ味がとても悪い。そのため転折部を金釘頭状にし始筆終筆を鋭利に切りました。少しは線質に張りが出たと思います
画数の少ない文字なので何とか変化に富むようにと。3cm角。金文ですがかなりデフォルメしています。四角い中で二つの文字を呼応させるのにはそれぞれが持つ顔の向き(ベクトル)を無理やり作ったりしますが、これはけ上手く行った例です。
右の印は、人形作家の石田百合さんの、ハチャプリ・ブランドのロゴ印です。ハチャプリとはグルジアのチーズパンのことでロゴもグルジア語。ご本人はグルジアを旅した時の素晴らしい想いでを、ご自分のブランドのイメージにと、ご依頼を受けました。
グルジア語でハチャプリをどう書くのか全く解らず、東大言語学ドクターの小島先生という方にお願いすると、快く教えて下さり、色々なフォントもくださいました。色々な方の想いのつまった作品。
何となく何処かでみたような印です。そう、天来先生の自用印に「画沙」という大印(河井翁刻)がありますが、そのパクリです。河井翁は私の篆刻始めて以来の一番の心の師です。彼への憧れが今の私を築いているといっても過言ではありません。神域ですから私が容易に近づくことの出来ないところですが…。
面白い印ではありません。2cm角で領収書などに捺せる様にとの事。何のヘンテツも無いハンコですが、こういう印を作っているときの途切れずに集中している状態が意外と好きです。文字同士がお互いの持ち場を譲り合い枠内に整列している感じを出すのにはやはり文字を筆で書いてテリトリーを把握する必要があります。作業としては面倒ですが、出来上がったときは嬉しいものです。