ドンキーコング |
DONKEY KONG |
ゲーム&ウォッチ/任天堂 |
Written by T鈴木 |
最高の内容にて、最多売上のゲーム&ウォッチ!
「ドンキーコング」は、任天堂が1981年に発売したアーケードゲームです。発売と同時に大ヒット!そして翌年6月3日、ゲーム&ウォッチマルチスクリーンシリーズとして登場。こちらも大ヒットしました。
誰もが驚いた、上下画面のマルチスクリーン!
写真を見てもらえば分かりますが、画面が本体の上下についてますね。これぞ電子ゲーム最大の発明(大げさ?)、マルチスクリーンなのです!下の画面と上の画面はつながっており、ゲームに幅の広がりを持たせました(当時は画面がスクロールするなんて技術はなかったのです)。
タルをかわして上の階へ |
ゲーム説明
主人公はマリオではなく救助マン(人)。説明書にそう書いてあります(人って・・・)。コングの投げてくるタルをかわして、最上階まで登り、レディを助け出します。タルに当たったり鉄骨に頭をぶつけるとミス。3回ミスするとゲームオーバーです(ミスがある場合300点で1UPします)。
上の画面に行ったら、フックに飛びついて、ワイヤーを外します。これはアーケード版になかったオリジナルの要素ですね。+字キーの左でフックのスイッチを入れるという操作が妙に新しい(笑)。4つ外すとステージクリアー。再び最初から始まります。このゲームは999点が最高得点ですが、同じ場所でタルをジャンプし続けるという稼ぎ技は通用しません。タルがどんどん早くなって最後にはかわしきれなくなるからです。
ワイヤーに飛びつけ! |
な、なんだ!?その+ボタンは!?
革新的な十字キー! |
写真を見てもらえば分かりますが、本体に+型のボタンがついてますね。え?そんなもの珍しくも何ともないって!?いやいや、何とこの+字ボタン、このドンキーコングで初めて採用されたのです。そう、ファミコンが出る前の話です!か、画期的!・・・って言うかこの+字ボタン、任天堂を世界一のゲーム会社に押し立てた立役者と言っても過言じゃないでしょう!それだけ凄い発明だと思います(だっていまだに使われてるもんね)。でもこのボタン、最初見たときは「なんじゃこりゃ!?」思いました。
でも、やっぱり面白いッス!
最多売上を記録しただけあって、やっぱり面白いです。無理にアーケード版を移植せずに、ゲーム&ウォッチらしいフィーチャーを効率よく盛り込んだのが成功した要因だと思います。当時はみんなこれ持ってました。もちろん筆者も持ってましたよ。早まって「オイルパニック」を買った人を気まずそうに横目で見ながら(笑)。
参考文献:ゲームウォッチ大作戦(花華留多)
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