西部警察 |
SEIBU KEISATSU |
マルチボーイGAME4/ヨネザワ |
文責/ぴょん吉 画像制作/T鈴木 |
超難解ゲー! |
電池を入れて早速プレイ! 開始早々「ピピプッピッピー」のミスの音が3回鳴ります。画面では大門が転んで頭打ってる光景が繰り返されます。
・・・「マジで!?」・・・・そして放心状態・・・。
GAMEAだと恐らく60点とかそんな感じであっけなくゲームオーバー。
・・・なんだこのゲーム?なにやったらいいかさっぱりわからーん!
思わずゲーム機本体を壁に思いっきり投げつけたくなりました。
「おまえは何をやっても無駄なのだ・・」という声が聞こえてきそうです。・・・・おいらは何をやっても無駄なのか??
そんなはずはない! 今度はGAMEBだ!「ピピプッピッピー」・・3回繰り返し。
何度やってみても上達の兆しが見えません。
・・・「殺す!」「絶対殺す!」ついそんなセリフを吐いてしまいました。
当時リアルタイムに買って遊んだ人は頭に来て投げなかったのかな〜
GAME−A |
障害物を避けて犯人を逮捕しよう |
いわゆる「ヘルメット」(任天堂G&W)タイプ。落下物をさけて反対側まで到達するゲームです。
最後のゴール地点に入れる時と入れない時があるのも同じです。
スタート地点は画面左上のビルの上。
右方向に進んでいきます。いきなりビルをはしごで下り、船の穂先にいる親玉のところまで到達させるとボーナス点。
しかし、途中数々の妨害があります。すべて4パターンの表示で、3つ目までのパターンならセーフで4つ目のパターン表示中に下を通るとミスになります。
●クレーンの先の釣り鐘
比較的容易に避けられます。(ドンキーコングのつもりで近づいちゃダメ)
●落ちてくる荷物
ビルの上からいきなり下に降りる為に予想外に当たることが多い。
なぜ、ここだけ移動距離が長いかというと、GAMEBでのパターン表示がその間にあるからです。
●やくざの刀
人の腕の数を無視して(笑)、2連続で来ることがあります。
これも当たりやすい。
そういうものだとあきらめて認識しましょう。
●落ちてくるドラム缶(次の銃撃パターンと別に単独で落ちてくる)
ヤクザの背後に落ちてくるので注意。
●銃撃
液晶パターンでは、直前まで何か違うモノを振り下ろしているように見えますが、いきなり銃撃が来ます。
そういうものだとあきらめて認識しましょう。
得点はどれか4パターン目まで表示された時点で10点、右端の親玉のところに到達すると40点。
GAME−B |
5種類の攻撃物の軌道を覚えよう。 |
いわゆる「パラシュート」(任天堂G&W)タイプ。落下物を全部受け止めるゲームです。
左右のボタンを押すと、ちょこまかと大門が縦横無尽に画面中を駆けめぐります。
で、この大門が何をやるのかというと、これは引っかけで、何もしません。(ええ〜)
(GAMEAと同じ位置に移動しているけど、はっきり言って邪魔です)
あれあれ??と思っている内にあっという間にゲームオーバー。
初めてGAMEBをやった人のほとんどは騙されたはずです。
実は、画面左下のサファリの放水の方向を操作するのがGAMEBの真実です。
2カ所の爆弾攻撃と、2カ所の火炎放射?、1カ所の銃撃に向けて「放水」してしのぎます。銃撃を放水で防げるのか??おいっ(T鈴木※注:超圧力放水で、ドラマ中では犯人をぶっ飛ばしたりしてましたよ)
射程距離はみんな違いますけど、到達までのパターン数は同じです。(4パターン)
出た順番で対応すればいいと言い聞かせても引っかかります。
得点は1度受け止めると40点。
得点の法則 |
2000点、5000点、10000点、15000点になると、画面右下で大門が犯人逮捕したパターン表示されて、ミスがクリアーされます。
20000点まで到達すると、ゲームはフリーズします。故障じゃ無いようです(笑)
征服感を満喫して再度ゲームを選んで最高得点を表示させるとなめたことに20000点は登録されていません! 19960点でやめておきましょう。
大門部長刑事の雄姿 |
「YONEZAWA LCD GAME Multiboy game4」という名で
他にも、「リトルブッシュマン」「ダムパニック」「サーファーボーイ」「忍者ハットリ君」があり、すべて同じゲーム内容になっていて、絵が違うだけです。
ヘルメットみたいな避けるゲームのGAMEAと、パラシュートみたいに受け止めるゲームのGAMEBの2種類があり、さらに難易度選択PRO(プロ)←→AMA(アマ)があり合計4つのゲームが出来ると豪語されています。(4つと言っちゃうところが凄いよね)
上記4点については、落下の受け止め、落下の避けが横一直線で同じ位置で行われるため、比較的わかりやすい内容になっています。(それでもGAMEAはあたり判定が見極めしにくい)
また、比較的素直な流用であるため、どれか一つ遊んだことがあれば、他の3つはすぐに
同じ内容であることがわかって無難に操作できます。
しかし「西部警察」は違います!他のどれかを遊んでいても手痛い洗礼を受けます。
●AとBで操作するキャラが異なる(Aでは大門を操作。Bでは放水パイプを操作)
●操作が左右逆(時計設定時のボタンも逆。普通左ボタンが時で、右ボタンが分ですけど、逆です。ゲームが左右反転にした影響と思われる)
●主人公の移動位置が横一直線でなく、かつ、移動距離間隔もバラバラ。変則的過ぎ。
●Aの方の落下パターンとミスになる地点の位置も目測不能、Bの方の受け止める位置も目測不能な感じです。(なれればなんとか目測可能)
なんとか、港などのステージ設定の懲りようは伺えますが、ゲームは飾りじゃないんだ!
面白く遊べないとだめなんだ!えーん(号泣)
自社開発のゲームを流用して販売するどころかこんなアレンジしたゲーム、当時ゲームに慣れていた子供でも難しすぎるでしょ。ひどいやひどいや。
みんな誰かに愛されて、 そして誰かを愛してく・・・ |
「西部警察」のパッケージ |
■良いと思われる点
1枚の液晶画面で、2パターンの背景を表示しようとしている努力は認めてあげたいです。
■オススメ度は?
話のネタに一つ、コレクションのはじっこに置いておいてもいいかもしれません。(ウソウソ)
でも、定価以上のプレミア価格で買うのはどうかと思います。
理不尽なゲーム好きな人にはお勧め!
セガサターン用のガンシューティングゲームで悪名とどろく「デスクリムゾン」のような
凶悪な電子ゲームだと思います。
(説明文書いている内にお気に入りになってしまった・・)