ポパイ
POPEYE
ゲーム&ウォッチパノラマスクリーン/任天堂


Written by T鈴木


ポパイ・ザ・セーラーマン(ピョッピョー


ポパイのゲーム&ウォッチと言えば、皆さん真っ先に思い浮かべるのが、ビンやパイナップルをキャッチするワイドスクリーン版かと思われますが、こちらはマイナーなパノラマスクリーン版。
パノラマスクリーンの悲劇については増刊号の「マリオズボンアウェイ」や「スヌーピー」の記事を参照してもらうとして、前述のワイドスクリーン版とは内容が全然違うので、これから買おうと思ってる人も「な〜んだ、内容同じじゃん!」なんて目に合わず安心!です(「セメントファクトリー」なんてワイド版とテーブルトップ版がまったく同じで、両方買った人はさぞガッカリしたことでしょうしねぇ・・・って、この時代にセメントファクトリーを両機種買う猛者がいたら、かなりアレだが笑)。


とにかく殴れ!殴り合え!


ひたすら殴りあうバイオレンスなゲーム
波止場でポパイとブルータスがひたすら殴り合う、ヴァイオレンスな風吹き荒れるゲームです。
ブルートをボコボコ殴って端まで追い詰め、海に叩き落したら勝利!
途中落ちてくるほうれん草を取ってパワーアップし、オリーブを救い出せ!(内容的にはファミコンの「アーバンチャンピオン」に近いかな?)



「ポパイ」ハウトゥープレイ


隙を突いて殴れ殴れ!
ゲームがスタートするとブルータスがどんどん右へ寄ってきます。
ポパイを操作してパンチを繰り出し、ブルータスを左へ左へと追い詰めましょう。
ちなみにスコアが

1〜30点のときは2回、
31点か〜70点のときは3回、
71点〜100点のときは4回

殴るとブルータスが1マス後退するぞ。



ブルータスもパンチで反撃してきます。
ポパイが2〜4発殴らなければブルータスを後退させられないのに対し、ブルータスがポパイを後退させるに必要なパンチ数はたった1発!
「そんなの卑怯では!」と思われそうですが、ブルータスのパンチはモーションが大きいので、見てからでも避けられるのが大きな強みです。
バックステップでいったん下がり、相手がパンチを振り下ろしてから接近してパンチパンチ!
ブルの反撃!



追い詰められても諦めるな!
ポパイが画面右端に追い詰められて絶体絶命・・・!のような場面でも、レバーを右に倒し、スウェーのような形でパンチを避けることができます。
最後まで諦めるな!



ブルータスを左端まで追い詰めるとあと一歩!
スコアが

1〜30点のときは4回、
31点か〜70点のときは5回、
71点〜100点のときは6回

殴れば海に叩き落とせるぞ。
しかし6回って・・・・かなり大変なんですが(逝
ここまで来たらもう少し!



ほうれん草をキャッチせよ


ほうれん草はこの位置に落ちてくる
3回ブルータスを海に叩き落すとあと左端に追い詰めると、オリーブがほうれん草を蹴り落とします。
うまくキャッチすると「♪チャ〜チャララチャッチャッチャ〜」のお馴染みのテーマと共にブルータスをぶっ飛ばし、オリーブを助けて1面クリア!
取り損ねるとまたブルータスを海に落とさねばなりませんので、ぜひ1発で取りたいところです。
しかしワイドスクリーン版はほうれん草も何もなく、ただ落ちてくるものをキャッチするだけの退屈な内容だっただけに、時代の進化を感じますね〜。




ゲームBでは橋の下からカジキマグロのような魚がつついてきます。
魚につつかれると1マス後退してしまうので注意!
ゲームBはムズい!



得点システム


アラームキャラのスイーピー
ブルータスを一歩後退させると2点。
海へ叩き落すと5点。
またオリーブを助けると15点加算されます。
最高得点は999点。
また300点に到達するとこれまでのミスは帳消し、その時点でノーミスだと以後の得点が2倍になります。
この辺は従来のシリーズと同じですね。
ちなみに左はアラームキャラにスイーピー。今回はアラームキャラとしてカワいく登場です。
「火曜日には返すから…」といつもハンバーガー食ってるキャラ「ウィンビー」も出してほしかったところ(笑



テーブルトップ版


ちなみにこの「ポパイ」、パノラマスクリーン版の他にテーブルトップ版も発売されています(内容はパノラマと同様)。
え?そんなの見たことないって?
それもそのはず、なぜか「ポパイ」に限りテーブルトップ版は海外でしか発売されていません。
他3種類(スヌーピー、ドンキーコングJr,セメントファクトリー)はきちんと国内発売したのに…う〜ん、なぜだ!?
テーブルトップ版



元祖格闘ゲーム


「ポパイ」のパッケージ
と言うわけで、現在の格闘ゲームのはしりのような内容で、イマイチ評判の悪いパノラマシリーズの中ではなかなか遊べる方だと思います。
ちなみに「ポパイ」のアーケード版が登場したのは1年前の1982年。
つまりG&W版(81年)→アーケード版(82年)→ファミコン版(83年7月)→パノラマスクリーン版(同8月)という順番で出たことになり、任天堂のポパイシリーズでは一番後発になるんですねぇ。
だからどうしたって話ですが(笑)。



この記事は198X VOL.11内「電子ゲームR」の記事として、2004年5月5日にUPされたものです。


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