Ｗｒｉｔｔｅｎ　ｂｙ　Ｔ鈴木

いやあ、今（2003年）になってからこんな話題出しても遅すぎるんですがね（汗）。
しかし当時（1980年代）と言えば、ノストラダムス全盛期。予言に関するいろんな研究本が出版されたり、児童誌などでも様々な検証・特集記事が組まれました。
そういう筆者も、幼少の頃は21世紀は暴力が支配している世界になっていると信じてたんですがね（バカ）。

今回紹介する、このバンダイゲームデジタル「ノストラダムスの大予言」。
そんな時代背景の中に登場した、極めてトホホ感の強い題材を扱ったゲームでありますが、もはや無用の長物と化したノストラダムス研究本などと共に合わせて楽しむと、より一層楽しめるかも（ぉぃ）。

これが主人公「パワーマン」だ

ノストラダムスが現れ（ええっ！）フキダシの中に予言を出します。 予言は「地割れ」と「隕石の飛来」の２つ。 あなたはパワーマンを操り、予言に沿って地割れか隕石の飛来かを判断、素早く防ぐゲームです。 左の画像がこのゲームの主人公「パワーマン」です。 ビルより巨大。その拳は隕石をも破壊し、その足は地割れをも食い止める！！ （しかし「パワーマン」なのに胸のマークは「Ｂ」なのね・・・）

地割れを食い止めろ！

ノストラダムスが「地割れ」を予言すると地面にヒビが入ります。 パワーマンを地割れの場所に素早く移動させ、踏み潰して防ぎましょう（ええぇ！）。 ちなみに地割れは、パワーマンがその場所に行けば自動的に踏み潰してくれます（ゲーム＆ウォッチの「バーミン」のようですね）。 地割れは２段階に広がり、それ以降は地球が壊滅して１ミスです。 しかしこんな奴がドタバタするだけで地球が壊滅するような･･･。

600点を獲得すると、今度はノストラダムスが「隕石の飛来」を予言します（それはすでに予言ではないのでは！？？）。 隕石が飛んできた場所にパワーマンを移動させ、隕石をパンチで破壊しましょう（地割れ同様、その場所に行けば自動的に破壊します）。 得点が増えてくると、今度は地割れと隕石の複合攻撃となってきます。 地割れか！？隕石か！？ 素早く判断して対応しなければなりません。 ちなみに1000点達するごとにパワーマンは空に飛び立ち、500点が加算されます。 最高得点は15380点。君はカンストできるか！？

隕石を破壊しろ！

セレンテ「ウルトラマン」

バンダイゲームデジタルシリーズには、必ずクローンゲーム（キャラだけ変えて同内容のゲーム）が存在する！！････というのはもはや公然の秘密となっていますが（汗）、この「ノストラダムスの大予言」も例に漏れずクローンが存在します。 それがこの「ウルトラマン」。 バンダイではなくセレンテという会社から発売されています（一応バンダイグループの会社のようです）。 ちなみにノストラダムスがウルトラの父。隕石がバルタン星人、地割れがエレキングとなっています（汗）。 う〜ん、かなりの力技！！ 本体も赤缶、黒缶、ポーチの３種類発売されていますが、ハッキリ言ってノストラダムスより入手し易いので、「どーしてもノストラが遊びたい！」という人はこちらを探してみてはどうでしょうか。 ちなみにこのウルトラマン、サイズはＳＤですが、ウルトラマンキッズではないので念のため。

この「ノストラダムスの大予言」。 バンダイＧＤシリーズの中ではかなり数が少なく、コレクターの間では「幻のゲーム」として位置付けられています。 本体だけなら「たま〜に」オークションなどで見かけますが、箱説付き完品となるともはや絶望。 ＧＤコレクターが最初にブチ当たる壁が、この「ノストラダムス」と「ひょうきん教室」ではないでしょうか。 ちなみに筆者も本体のみを長い間所有していたのですが、ある日古本屋で完品5000円でＧＥＴ！ 思わず心の中で「うぉぉぉ！」と叫んだのは言うまでもありません。 よく一般の人から「何でそんなもん集めるんですか？」と問われますが、私は「この瞬間の為！」と胸を張って答えたいですね、ええ（笑）。

「ノストラダムスの大予言」 のパッケージ

この記事は１９８Ｘ　ＶＯＬ．9内「電子ゲームＲ」の記事として、2003年6月7日にＵＰされたものです。

週刊電子ゲームレビューＩＮＤＥＸに戻る

帰って来た電子ゲームＴＯＰに戻る