ジャングルヒーロー
JUNGLE HERO
エポックポケットデジコムスーパーワイドエポック社


Written by T鈴木


スーパーワイド


「パクパクマン」「モンスターパニック」を初めとする「エポックポケットデジコム」シリーズが大成功に終ったことは既にご周知の通りだと思いますが、それに気を良くした(?)エポック社が、次期主力シリーズとして世に送り出したのが、この「エポックポケットデジコムスーパーワイド」シリーズです(長い名前だな)。
その名の通り、スクリーンが従来のシリーズより広くなっており、1つの画面で実に様々なゲームが詰め込めるようになりました。
それにより、これまでの電子ゲームが「受ける」「避ける」等の単一操作に近かったのに対し、それらが複合して「ストーリー」を表現できるようになったのです。
もはや、ちょっとしたミニファミコンって感じですね!?
今回はその中の一作、「ジャングルヒーロー」を紹介しましょう。


ゲーム内容


人食い土人(現在ならとても使用できないようなフレーズだが、説明書にそう書いてあるのでしょーがない笑)に連れ去られたジェーンを、主人公ジャングルヒーローが助け出すゲームです。
ジェーンのところにたどり着くまでに、実にいろいろな難関があります。
その全てを突破し、見事ジェーンを助け出しましょう。


1stステップ:猿の木の実投げ


木の実で豹や土人を倒せ!

いきなりジャングルヒーロー登場!・・・・ではなく(笑)、最初に出てくるのはです。
この猿のチータを操作して、土人や豹を木の実で倒すのです。

最初に武器である木の実を取らなければなりませんが、木の実のある場所には大蛇が出現します。大蛇が引っ込んだタイミングを見はからって、うまく木の実をGETしてください。
木の実を取ったら、下で踊っている土人に落としたり、豹にぶつけたりして倒すことが出来ます。
豹は手を上げたときに素早く近づいて攻撃ボタンを、また、土人は最初に出現した位置か、その次の位置に来た時に木の実を投げるとうまく命中します。

こうして土人を2以上、豹を1匹以上倒したあと、木の上に登ると、チータが「HELP!」と叫んでジャングルヒーローを呼びます。
これを3回繰り返すと1stステップはクリアー。いよいよジャングルヒーローが登場する2ndステップに移行するのです(1回呼んだだけで来ないところが、なかなか猿をナメてます)。


■帰電くんアドバイス
猿が木の実を投げたら、その木の実が消えるまで次の木の実を取りに行くのはやめよう。木の実が画面に残っている間は、猿が次の木の実を取れず、その場で硬直してしまうからだ!(「HELP!」を叫ぶ場合除く)


2ndステップ:ヒーロー決死のダイビング


ワニに気をつけて川に飛び込もう

いよいよジャングルヒーロー登場です!・・・・が、いきなり右から左へブラブラとぶら下がっています(汗)

ヒーローが左に来たときにタイミングよくジャンプキーを押すと、ヒーローが川に飛び込みます。
右にいるときにジャンプキーを押してしまうと、川に落ちずに地面に激突してしまうので注意!

川にはワニが待ち構えています。
川にいるワニが口を開けているときに飛び込んでしまうと、ワニに食われてミスになってしまいます。
こう書くと凄く難しそうに見えるのですが、実際に気をつけなければならないのは、手前にいる口を開けた2匹のワニだけ!
こいつらがいないときに飛び込めば、たいていうまく飛び込めるので試してみてください。
うまく川に飛び込めたら、次はワニとの戦闘です。


3rdステップ:水中大決戦!


ワニとの戦い!

川に飛び込むと、ヒーローは水面に自動的に現われます。

ワニが次々とこちらにやってくるので、ナイフで撃退しましょう。
・・・・と言っても、全てのワニを倒せるわけではありません。
ワニは計4つのコースを通ってやってくるのですが、倒せるのは左から2匹目と4匹目のコースを通ってくる奴のみ!
それ以外の奴には無条件でやられてしまうので、ヒーローを左右に動かして逃げてください(何かこの辺、ちょっと分かりにくいですね〜)。

倒せるワニと倒せないワニは同時に現われたらどうするか!?
実はワニの姿を見てからでも、充分逃げるのには間に合います。ですので、倒せるワニを倒してから、素早く左右に移動して逃げましょう。

ワニを10匹倒すと、橋が出現するので、ジャンプキーを押して、ヒーローを陸に上げてください。
ちなみに橋の出現時間は約3秒!それが過ぎると、再びワニを10匹倒さなければなりません(ヒョエ〜!)。


ラストステップ:ヒーローVS土人


ヤリをジャンプでかわせ!

いよいよ最終対決です。
土人がヤリを投げてくるので、ジャンプでかわしつつ、右移動で思いきって近づいてナイフで倒しましょう。
土人がヤリを投げるモーションに入ったときが倒し時です。

土人を2人倒すと、めでたくゲームクリアです(このとき、ボーナス10〜90点入る)。
感動のエンディング(2秒)は、ぜひご自分の目で確かめてください。

これで1パターンクリアーとなりますが、パターンをクリアーする度に10段階まで難しくなっていきます。
あなたはすべてのパターンをクリアできるか!?


かまゆでの刑!


ヒーローがジェーンを助け出すのにあまりに時間がかかってしまうと、大釜の中にいるジェーンが点滅しだします。
こうなると、あと約15秒で哀れジェーンは骨となってしまします。
横には味見役の土人がいますし、おそらく食べられたものと思われますが(ぉぃ)、こんな残酷表現が許されるのも昔のゲームならではですねぇ(苦笑)。現在ならとてもじゃないけど人食いは無理でしょう
そういえば「食人族」って映画も流行りましたね。この頃。


点滅から15秒で哀れ骨に・・


電ゲーはテンポが命!


この「ポケットデジコムスーパーワイドシリーズ」。他に「妖怪ゴルゴン」「スペースパニック」「スペースクラッシャー」が存在します。
しかしこのシリーズ、全シリーズに比べ、どうにもマニアックな存在になってしまいました。
前述の通り、ひとつのゲームに様々な要素を詰め込み、ゲームにストーリー性を持たせたのはいいのですが、やはり電子ゲームはテンポが命!
ひとつひとつの要素がうまくかみ合ってないと、ただテンポを悪くしただけの、至極冗長なゲームになってしまうのです(こういうパターンの成功例と言えば「ドンキーコングJr.」「モンスターパニック」などでしょうか)。
その点これらのシリーズは、ちょっとルールが理解しにくいというか、中途半端に複雑化してしまった感が否めません。

スピード。スリル。パニック。それでいて誰にでも理解できるルール。
初期のゲーム&ウォッチがいまだに評価されている点も、こういうところにあるのではないのでしょうか。


ジャングルヒーロー
のパッケージ


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