パックマン |
PUCKMAN |
LSIゲーム/トミー |
Written by T鈴木 |
正統派オリジナル「パックマン」
パックマンの電子ゲームって本当にたくさん作られましたね。
ざっと思い付いただけでも
「パクパクマン」(エポック社)
「パックリモンスター」(バンダイ)
「パックモンスター」「スーパーパックモンスター」(学研)
・・・・海外の電子ゲームを含めればもっとたくさんあるでしょう。
一目見て容易に理解できるシンプルなルール。パワーエサにより攻守が逆転するという革新的な発想。
筆者が思うに、これほど電子ゲームにピッタリの題材はないと思います。
そして、これらパックマン電子ゲームの元祖であり、唯一オリジナルの製作元、ナムコの承諾を得て作られたのが、このトミー「パックマン」なのです。
円形のボディにイエローのカラーリングが、もはやプレイする前からいやが上にもテンションを高めさせますが、果たしてその出来はいかなるものなのでしょうか!?
ゲーム内容
内容は、基本的にオリジナルに忠実です。
追いかけてくるモンスターをかわしつつ、エサをすべて食べればクリア。
星型のパワーエサを食べればパワーアップ!一定時間内であれば、モンスターを食べることが出来ます。
・・・・ってもはや説明の必要もないですね。
基本ルールはオリジナルといっしょだ。 |
もちろんオリジナル同様、モンスターを連続して食べれば100点・・・・200点・・・・と点数がUPしていく要素も再現されています。
スタート音もオリジナルと同じで、まさに元祖の風格漂う、否の打ち所のない移植となっているのです!
・・・・・・というのはウソで
やはりいくつか違うところがあります。
何と言っても「右側からしかエサが食えない」!これはトミーパックマンを語る上で必ず出る指摘ですが、学研版やバンダイ版が左右どちらからでも食べられるのに対して、ちょっと残念ですね。
まあパックマンが常に左を向いているのでしょうがないのですが、やはり制限の多いFLにあって、もうちょっと工夫してほしかったなぁ、と思います。
(ちなみにモンスターは左からでも食べることができます。背中で食っている!?)
そして「エサの数がすくない」。何か迷路の中にチョボチョボっとエサがあって・・・・寂しいですね。大体、画面小さすぎ!某飲料水のコマーシャルの様に、もっと豪快にバクバク食べたいはずや!(笑)
最後に何と言っても致命的なのが「全体的に動きがトロい」!もっとキビキビ動いてくれればメリハリのあるゲーム展開になったと思うのですが、エポック社版があれだけスピーディなのに対してこれはちょっと・・・・。
「パックマン」のパッケージ |
ぜひ持っていたい1台
と言うわけで、唯一承諾を得ている割りにヒナンゴウゴウな内容となっていますが(汗)、電子ゲームを語る上に外せない1台であることには変わりはないので、コレクターを自負するならぜひ持っていたい1台ですね。
何と言ってもこの本体のフォルム。これは全電子ゲームの中でも3本の指に入るグッドデザインだと思います!
これ以降のトミーFLが、何か普通っぽいデザインになってしまったのに対して、突出した出来だと思いますね。
そして、割りと手に入りにくいと言うこと。
箱付き新品だと、コレクターの間でけっこうな値段で取引されています。
筆者は偶然にも2台発見することが出来ましたが、やはりよく売れた為か、全体的に数は少ないようですね。
トミーの他のFLはたくさん売れ残っているのにね・・・・(キン●マンとかスクラ●ブルとか・・・・)。
後期バージョン
このパックマン、後期ではロゴのデザイン(スペル)が変わっています。
これはオリジナルのパックマンのスペル「PUCKーMAN」が海外で問題になった為で、電子ゲーム版も新ロゴ「PAC−MAN」に差し替えられました。
こちらも少数ですが日本でも発売されたようですね。
え?何で海外で問題があったのかって?外人に中指を立てて「PUCK!」と叫んでみれば分るよ(笑)。
こちらが新ロゴバージョン。 |
筆者が始めて買ったゲーム
ちなみに、筆者が初めて買った電子ゲームがこの「パックマン」だったりします。
確かドラマの中にこれが出てきて、それを見て欲しくなったという脊髄反射。実に単細胞な子供ですが(笑)、当時はこれしかなかったので何100回と遊びましたよ、ええ。
そのうちゲーム&ウォッチが大流行して、みんなポケットに忍ばせながら塾とかに持ってくるわけですが、筆者はこの「パックマン」しか持ってないので当然ポケットに入るわけはなく、随分寂しい思いをしましたよ(当時からFLファンは疎外されていたのだ)。
それでも無理矢理カバンに詰めて持っていったが、狭いカバンの中で勝手に電源スイッチが入ってしまい、授業中にパックマンのテーマが大音量で・・・・。
いや、恥ずかしかったですね(笑)。