ペンゴ |
PENGO |
LSI PORTABLE GAME FL/バンダイ |
Written by T鈴木 |
アーケードの名作 |
「ペンゴ」ってもう御馴染みのゲームかと思われますが、知らない人の為に一応説明を。
オリジナルはコアランド(現・バンプレスト)が開発し、1982年にセガが発売したアーケードゲームです。
かわいいキャラクターと、パズル要素を含んだ高い戦略性で、同時期に出た「ディグダグ」と並んで、当時のゲーマーに絶大な支持を受けました。
あなたも昔、ゲームセンターで「POPCORN」の軽快なBGMを聞いたことがありませんか?
不思議と家庭用ゲーム機に移植される機会はなかったのですが、1990年、セガの携帯ゲーム機「ゲームギア」の発売に合わせて初移植。後にメガドライブ版、最近では携帯電話のiアプリ用ゲームが登場。
21世紀になってもペンゴ人気は留まるところを知りません。
そんな人気ゲーム「ペンゴ」ですが、ゲームギア版が登場するはるか以前に、バンダイからFL版とLCD版の2機種が移植されていたんですね〜。
LCD版はまた後日ということで、今回はよりアーケード版に近いという噂の、FL版「ペンゴ」を紹介していきましょう。
オリジナルに忠実なルール |
ゲーム内容はアーケード版に極めて忠実です。
主人公ペンゴ(適当なネーミングですね・・・・)を操作して、氷をすべらせてスノービー(敵)にぶつけて倒しましょう。
氷は障害物がない限りどこまでもすべっていきます(敵に当たると砕けてなくなってしまいます)。また、氷は1個づつしかすべらせることができず、2個つながっているときに押すと割れてしまいます(10点入る)。
・・・・って、アーケード版をプレイしたことのある人なら、もはや説明は不要ですね?
スノービーをすべて倒すか、1画面にある氷をすべて砕くか、またスノービーが1匹だけ残ってる状態で一定時間経つとクリアとなります。
氷をすべらせてぶつけろ! |
また、氷には通常の氷と、スーパーブロック(点滅している)の2種類あります。
スーパーブロックは砕くことができませんし、敵に当たっても壊れません。
何度でも利用したいところですが、何とこれでスノービーを潰しても20点しか入りません(通常の氷なら30点入る)!
説明書には「スノービーをつぶすと20点」としか書かれていません。騙されないようにしましょう(笑)。
1000点ボーナス! |
・・・・と、なかなかオリジナルに忠実な内容となっていますが、これだけではバンダイは許しません!(笑)
何と、「スーパーブロックを3つ揃えるとボーナス」という要素も見事移植されているのです!(感動した!)
ただし、画面の上か下の中央と場所は限られています。
上手く揃えば1000点ボーナスなので、狙っていきましょう!
スーパーブロックを3つ揃えろ! |
ピンチの時には壁を叩け! |
敵が痺れている間に捕まえろ! |
スノービーを倒す方法は氷をぶつけるだけではありません。
スノービーが壁に隣接しているときに、ペンゴが壁を叩くと、壁が振動してスノービーが痺れてしまいます。
スノービーが痺れている時間は非常に短いので、できればその隙に氷をぶつけたいところですが、無理ならそのまま捕まえて倒すこともできます(20点)。
アーケードにもあったテクニックですね。
ちなみに筆者は、ゲーセンにて「ペンゴ」をプレイ時、うまく氷を敵に当てることができずに、壁ばっか揺らしてました(苦笑)。
2面クリアするごとにペンギンダンスのデモを見ることができます。
これもアーケードにあった要素で、もう至れり尽せりですね!
ペンギンの行進デモ |
帰電くん・アドバイス ●スノービーは最高6匹まで増えるが画面には3匹までしか現われないぞ! ●5000点でペンゴが一機増えるぞ!10000点を越えると画面右上にペンギンマークが現われる!ぜひ君の目で見てくれ! |
なかなか出来がいいっす |
「ペンゴ」のパッケージ |
というわけで、後期FLらしくとても良い出来となっています。
もともと「ペンゴ」自体よく出来たゲームだったのですが、その良い部分をほとんど再現できたことによって、アーケードで燃えた人も大満足な出来でしょう。
BGMこそ「POPCORN」ではありませんが(それを言ったらメガドライブ版やiモード版も違うが)、ゲームスタートやステージクリア音、ゲームオーバー音はアーケード版と同じです(凄げぇ!)。
スーパーブロックボーナス、壁揺らし、ペンギンダンス・・・・もはやバンダイの「ペンゴ」に対する拘りさえうかがえる出来ですね!?
残念なことは、画面がちょっと狭いところでしょうか。
高得点になってくると、スノービーの動きがとても速くなってくるので、この狭い画面中では逃げ切れなくなってきます。
キャラをもうちょっと小さくするなどして、画面をもっと広くしてほしかったのですが、無理でしょうか?(笑)
関係ありませんが、筆者は小学生のとき初めてアーケード版「ペンゴ」に触れたのですが、そのときのスコアは何と「0点」(笑)
これまで様々なゲームに触れてきましたが、初プレイ0点で終ったのはこれだけです(苦笑)。
まあインストカード(ルール)をよく読まなかった筆者も悪いのですが、いきなり敵がもの凄い勢いで走り回って、倒し方も分からず、迷路の中を逃げ回って数秒でゲームオーバー。
子供心に「いくらなんでもそれはないだろう」と思いました。
しかもよく見たら「ペンタ」(逝)