スペースクォーツ
SPACE QUARTE
スリムボーイ/トミー


Written by 史

トミーの人気定番シリーズ「スリムボーイ」

日本語に訳すと『痩せ型の少年「宇宙時計」』となるこのゲームは、1981年ごろに発売されたトミーの液晶電子ゲームです。
パッケージに立体的に浮かび上がる本体を強調していることから、この作品はデザインに重きを置いていることがわかります。
電子ゲーム最盛期にあって、多種多様なゲームが各メーカーから競い合って放出されていたこの時代、デザインに特化したことは、ひとつの冒険でもあったことでしょう。
シリーズもののタイトルを埋め合わせる為には、必然性のない工夫が生まれ、それは現在の私達のコレクション活動に大きな楽しみをもたらせています。

スペースクォーツのパッケージ


ゲームは4種類


●GAME1(プラクティス)

左右に水平移動しながら、爆撃してくる4機編隊のUFOを迎撃して、得点するゲームです。

●GAME2(チャレンジャー)

流星をうまく避けながら、ベーダーマンをUFOに誘導し、ドッキングさせて得点するゲームです。
(はっきりいって、ギャラクシーウォーズ

●GAME3(スクランブル)

左右に移動しながら、急降下爆撃してくるベーダーマンUFOを迎撃して得点するゲームです。
(はっきりいって、ギャラクシアン

●GAME4(スペースアタック)

爆撃しながら規則的に、水平移動して侵略してくるベーダー群団を迎撃して得点するゲームです。
(はっきりいって、インベーダー

●デジタル時計
UFO、爆弾などのキャラクターとともに表示される12時間表示のデジタル時計。
(はっきりいって、普通の時計機能


「イデオン」。似たような内容だ。
ほのばな〜

岩手県のI市に、電子ゲーム大作戦(実業之日本社)のP118をじーっと眺めている小学生がおりました。
片時も離さずにこの本を持ち歩るき、このP118ページに掲載されている「スペースクォーツ」見入る少年・・・。
それが私なのです。
スターウォーズの世界観を電子ゲームに取り込んだディスプレイいっぱいに広がるゲーム画面。
「X ウイング」「スターデストロイヤー」そして左上の意味不明な「アントニオ猪木」。
解説を読みながら、「きっとあんなゲームなんだろうな〜」とイメトレに励む私。これがなかなか手に入らなくて、20年もかかってしまいました。
ついに入手したときは、相当の感慨に浸りましたが、ゲームをはじめて奈落の底に突き落とされました。
あまりにも重い操作性に、陳腐なサウンド。やはりデザインだけでもっているゲームですね、これは。
ならば途中で手放した、似たようなゲームのスリムボーイ「イデオン」、実はこちらの方が微妙に面白かったりして・・・

猪木!?



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