なめんなよ |
NAMENNAYO |
ゲームデジタル/バンダイ |
Written by T鈴木 |
なめ猫ブーム
をリアルタイムで体験した人は、もういい歳でしょう、ええ(笑)。
1982年当時、猫にガクランを着せて、暴走族ふう(?)に仕立て上げた物がなぜこんなブームになったのかは知りませんが、とにかくキャラクターグッズは売れまくるワ、レコードは出るワで、それはもう大変な騒ぎでした(筆者も買っちゃいましたよ、“死ぬまで有効”なめ猫免許証・・・・)。
そんなわけで、キャラクター商品展開の雄バンダイがこのブームを見過ごすわけもなく、やっぱり出ました!なめ猫電子ゲーム!(ドドン!
何かそう聞いただけで、いきなりヤヴァい匂いがするのですが(苦笑)、果たして見事その期待に答えてくれるのでしょうか!?(何の期待だ・・・・
暴走車をかわせして走れ! |
どこかで見たような・・・・。
主人公「又吉」を操って、暴走車やバイクが往来する道路を横切り、タイミングよくビルの中に入りましょう。
警察官が警棒を持っているとビルの中に入れません。うまく隙をついて入り口に入ってください。
ビルにミケ子がいるときに上手く入ると、何と100点のボーナスです!積極的に狙っていきましょう!
・・・・・・って、このゲーム、どこかで見たことありませんか!?
そう、クロスハイウェイそのものやん!(笑
この「なめんなよ」。ハッキリ言って以前発売した「クロスハイウェイ」の画面を縦にしただけのゲームなのですが、「クロス〜」自体名作なので、縦になったとはいえ、その面白さは損なわれてなかったりします。
そう考えると「な〜んだ、面白いんならいいじゃん」と思いがちですが、「クロス〜」を買ったあとに、何も知らずにこれ買った人、絶対いるでしょう!!(笑)
まさに「なめてるのはお前の方だ!」と消費者のバンダイに対する怒号が聞こえてきそうですが(笑)、当時はキャラ入れ替えて別のゲームとして発売することなんて珍しくもなんともなかったんですよ、ホント。
それにしても、わざわざ猫が車にハネられるゲーム作ることないと思うのだが(何か嫌だ笑)。
当時発売されたなめ猫のレコードだ! |
「なめんなよ」のパッケージ |
サブタイトル
この「なめんなよ」。一応「暴走編」というサブタイトルが付いています。
「暴走編」があるからには、もしかしたら「青春編」「激闘編」はたまた「風雲竜虎編」(どんなゲームだ)などの続編が制作されていたのかもしれませんが、その前になめ猫ブーム自体去ってしまっていたので(笑)、結局発売されることはありませんでした。
まあ実際に発売されていたとしても、どうせ「バクダンマン」あたりのキャラを変えたものだろうと容易に想像はつきますが(笑)。
他になめ猫関連のゲームとしては、一応アーケード版も存在しています。
又吉がバイクに乗って障害物をかわしていくという内容だと記憶していますが、いかにもブームに便乗しただけといった一品で、ヒネリも何もない駄作として世から消えていきました。
ちなみにこれを発売したメーカーの名前は「CAT’S」。なかなか人をナメてるぞ。