マンホール
MANHOLE
ゲーム&ウォッチゴールド/任天堂


written by T鈴木

有無を言わさぬ名作!

世の中のG&Wファンに「1番好きな作品は何!?」と問うたとき、最も多くの人が挙げるタイトルが、このG&Wゴールドシリーズ「マンホール」ではないでしょうか?(予想)
G&Wをメジャーにした
功労者が「パラシュート」「オクトパス」。ブームの頂点に君臨した王者が「ドンキーコング」だとすると、この「マンホール」は、黎明期に新たな市場を開いた開拓者といったところでしょうか。
実際、この「マンホール」で初めてG&Wに触れたと言う人も多いだけでなく、今でも「遊ぶ」という声をよく聞きます。
人気、知名度、面白さ、全てを兼ね備えた20世紀を代表する電子ゲーム。・・・まさに
「電子ゲーム オブ センチュリー」と言える作品でしょう!
81年、1月27日発売。

通行人を落とさないように

単純&熱い!

ゲームは「超」がつくほど単純です。
通行人がマンホールの穴に落ちないように、フタを持った主人公を上下4箇所に動かします。
それだけのことなのですが、得点が上がってくるにつれて、通行人のスピードがアップしていきます。高得点になってくると、手におえないぐらいワラワラと通行人が出てくるため、しっかりと出てきた順番を覚えなくてはいけません。
超スピード&ワラワラ出てくる人間。記憶力。判断力。そしてパニック感。すべての要素が調和され、人々はいつの間にか我を忘れ、「マンホール」の世界にトリップするのです!(言い過ぎか?)

秘技!高速マンホール!! 別名・ルッチマン(RATHさん命名)

あまりにも有名な裏技ですが、「マンホール」でこれを語らないわけにはいかないので、敢えて紹介します。
実はこの「マンホール」、電池ガチャ技(電池を素早く抜いてまた元に戻す)ことによって、
通常よりスピードの速い展開で遊ぶことができます。
スタートから通行人が高速で走ってきて、大変エキサイティングです(特にゲームB!)。一種のバグ技ですが、これによって「マンホール」の人気が再沸騰したのですから、まさにケガの巧妙ですね(笑
電池が金具から離れるか離れないかという微妙な位置でガチャガチャやるのがコツです。何度も試してみましょう(失敗すると、たまに超低速マンホールになったりします)。

【注意!】この技によってゲームが壊れたという話は聞きませんが、絶対に壊れないという保証はありません。実践するときは、各自の責任の元において行われるようよろしくお願い致します。

早いぞ! んな感じでガチャガチャしよう


ニューワイド版マンホールの雄姿

海外版マンホール

ちなみに、海外ではニューワイド版も発売されています。
基本的にはゴールド版と同じなのですが、ニューワイドと言うだけあって画面が広くなり、キャラの書き込みも細かくなっています。
確かに面白さは保証済みなのですが、やはり「マンホール」好きの人たちには、画面が小さくて集中できるゴールド版の方が評価が高いようですね。
(筆者もコンパクトなゴールド版の方が好きです)
ちなみに、アラーム鳴動時に登場する「アラームおばさん」ですが、海外版らしく
金髪の外人さんになっています(笑

どう見ても日本的なオバサンも 海外では金髪に



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