SKYKID
スカイキッド
シューティング
Written by T鈴木


大空へ!

プロローグ

俺の名はフランツ・フォン・ドーセマイナー。通称バロン。
ちょっと人より空を飛ぶのが得意なだけの男さ。
相棒マックスと共に、空の平和を乱す奴らを懲らしめるのが俺の仕事だ。
今日も「荒馬ビリー」とか名乗るイキがった野郎を軽くヒネってやったところだ。

ところで最近、
メカズキン軍団とか名乗る荒くれ野郎どもが我が物顔で空を牛耳っているようだ。
保安官でも手が出せない凶暴な奴等で、モスキート市長もホトホト困り果てた様子だ。
「許せねぇ!」
そう叫ぶと、俺は愛機のキーを握って格納庫に走っていった。
「バロン!夕食までには帰って来るんだよ!今夜はローザ特製、ガリクソンジマオオトカゲのスープだからね!」
・・・・事態をよく飲み込めていないローザ婆さんの声が格納庫までコダマする・・・。


TAKE OFF!

さっそく、俺は愛機「シェリー」のエンジンをかけた。
「ブロロロロッ!!」
今日もシェリーはごきげんナナメのようだ。
おっと「シェリー」ってのはバードランドのジャジャ馬娘のことさ。
そのジャジャ馬さ加減が俺にはちょうどいいってね。なんだかんだいって彼女は俺に首ったけってことさ!


閑話休題。大空へ舞い上がると、さっそく敵さんのお出ましだ。
俺はおもむろに操縦桿のトリガーを引いた。
「ズガガガガッ!」
あっと言う間に敵は空のチリとなって消えた。
ちょっとかわいそうな気もするが、俺は忠告したはずだぜ!

「女房、ガキのいる奴は俺の前に出るな」
ってな!


宙返りだ!

宙返りでかわせ!

そんな俺の甘さが災いしたのか、いつの間にか敵戦闘機に背中を取られていた。
ガッデム!無防備な背中から攻めてくるとは卑怯な奴等だ!
そう思うやいなや、俺はシートの脇にあったボタンに手をかけた。
「ギュオオオォォン!」
愛機シェリーは大きく空に弧を描き、
一瞬にして相手の背後に回った。
俺ほどの腕になると、操縦桿の方向でいろんな角度で宙返りできるのさ!
「ズガガッ!」
クソッタレ野郎どもは、死を確認する暇もなく天国へ逝ってしまった。
空をなめるとこういう目に会うのだ。


地上スレスレに飛んで・・・

爆弾をGETしろ!

しばらくすると、地上に爆弾を見つけた。敵司令部を沈めるには、コイツを使うしかない!
俺は地上スレスレに下降し、爆弾をGET。
だがこの行為が最大のピンチを招いた!
何と
バクダンの重みで宙返りが出来ない!

敵に完全に囲まれ、絶体絶命!・・・・・そのとき!!
「ドオオォォォォン!!」
敵が突然爆発を起こし、次々と落下していく。相棒
マックスだ!
野郎、堂々と遅刻してきやがるとは、パーティーの主役にでもなったつもりか!?
そんなマックスだが、クールなくせに友情に人一倍熱い、俺の最も信頼する相棒なのさ!


こいつが相棒マックスだ!


バクダンがHIT!

対決!!

いよいよ敵司令部との対決だ!
「ゴオオォォォォ!」
空気が激しく振動する。
野郎!デカブツのくせに吼えてやがるぜ!!

このときばかりは、俺も操縦桿を持つ手が汗ばむ。
だが、ここで逃げたら俺は一生腰抜け(チキン)だ!


怒り。
使命。
プライド。
そんなチープな言葉など、全て俺の頭から消し飛んでいた。
ただ一言
「喰らいやがれ!」と叫ぶと、司令部めがけてバクダンを投下していた。

「ドォォォォォォンン!」

見事命中!ズブズブと音を立て、デカブツは沈んでいく。
「やったぜ!ザマアミロ!!」
だがその一瞬の油断がいけなかったのか、デカブツが最後に放った一発が愛機の後部にヒットした!
「ギュゥゥゥゥン!!」
シェリーが悲鳴をあげて地上に落下する!

「もう駄目か!?」

そのとき、俺は無我夢中で操縦桿を上にあげ、宙返りボタンを連打していた。
するとどうだ!フェニックスが炎の中から甦るかのごとく、俺の愛機は天高く舞い上がった。
「ふぅ、ヒヤヒヤさせやがるぜ。ジャジャ馬め・・・・」

着地もビシッと決めよう


そして・・・・

これでとりあえずこのミッションは終了。
着地も宙返りで決め、最高にゴキゲンな気分さ!
だがこれで気を抜いてなんかいられない。またすぐに次のミッションが始まるのだから・・・。
おっと、ここから先は君自身の目で確かめてくれ。
君がこの空を愛する男
「スカイキッド」であるなら必ず勝てる!

じゃあ、健闘を祈る!See You Again!!


※この文章は、筆者(T鈴木)が勝手に創作したものであり、実際のゲームと展開、設定が大きく違う場合があります。ご了承ください。



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