パラシュート
PARACHUTE
GANE&WATCHワイド/任天堂
Writtenby 史

ゲームウォッチ

このG&W「パラシュート」が発売されたのは81年6月。当時私は9歳で小学校3年生。その頃まだ性欲もなく(笑)、電子ゲームが全てでした。(今もかっ??) 近所の子供達は「ファイア」「ジャッジ」と次々に買ってもらっては、周りに自慢するので、いやがうえにも羨望を煽りたてられました。 僕の自慢の愛機バンダイ「チャンピオンレーサー」を彼らに見せびらかしてみましたが見向きもされないうえ、「ケッカ?(あげようか)」と言ったら「イラネッチャヤ!(そんなもんいらん)」と返されたれたほどです。その後「FLクレイジークライミング」を買ってもうらうも、今度は「ドンキーコング」に勝てませんでした。 それほど任天堂ゲームウォッチの人気は絶大だったんですね〜 と同時に、その頃から僕はポータブル派だったんです、みなさん(笑)
 
人気不振のパラシュート

この年のお盆、東京の親戚がなんと御江戸のお土産として「パラシュート」買ってきてくれたんです。(私、実家が岩手の田舎モンなんですよ)「ついに僕にもゲームウォッチが!」という感じで相当に喜びました。それで、みんなに自慢しようと持って行ったのですが......みんなもすでにワイドシリーズに手を出していていたんですねー。すでに「オクトパス」と「ポパイ」を持っている子達がいました。人気者になるはずが、悲しいことにパラシュートを握りしめつつ、ポパイの順番待ちをしてしまったんですねぇ。だって、コレをチラつかせても誰も見向きもしないんです。ラインナップ中で一番キャラ弱いですからね。今思い出すと、デパートでは他が売り切れで、在庫が「パラシュート」のみだったんでしょう(;´д`) でも今は一番レアなんですけど(笑)
 
GAME A しかやらない少年....その訳は?

「パラシュート」とはその名から想像する通り、ヘリから降下する兵士を手漕ぎボートで救助するゲームです。救助しなかった場合、落下兵には「ジョーズに食い殺される」という壮絶な死が待っています。そんな設定ですから、幼心にも恐怖を感じていました。気軽に遊べませんでしたね。やる時は気合を入れていました。「GAME B」だと、落下兵が椰子の木に引っかかって、ゲームのリズムを狂わしてきます。「手に負えない仕事は引き受けない」という強い信念を持って、Bは一度もプレーしませんでした。(ホントか?)
 
難易度パターン集
 
パターン1(中→左→右):頑張ればなんとか

パターン2(中→右→左):左移動は苦手ぇ〜

パターン3(中→左→右→中)ウルトラ級!
 
 
 
簡単なはずなのに何故かミス。油断と緊張が交錯し思わず手に汗握ってしまう。これがゲームウォッチの良さ!  
 
 
余談(くやばな〜)

当時の話です。茶の間で遊んでいると、電池の消耗で誤動作が発生して、落下兵が海に落ちてもミスにならずに、どんどん点数が増えていくんです。 「ウソッ?? もしかして、これでついにエンディングがみれるかも.....!?」 自力でカンストできない僕は歓喜ました。電池切れを心配しながら、ただただ画面を眺めてました。

700,800,900点と得点がどんどん更新されていき、980点ぐらいに達した時、唐突に母が、声をかけて来ました。 (母
)「コレ史、お風呂にはいんなさい!」 (史)「……(無表情)」 反抗少年ではなかったのですが、最善の心理状態でカンストを迎えたかったので、一応無視していました。(必ず良い時に邪魔が入るという経験、皆さんにはありませんか?)

そして、得点が997点になり、緊張がMAXに達した時「コ〜レッ!」と、母がG&Wを奪おうとしてきました。当然僕も応戦し、しっかりとブロックしました。

が!.......が、です。ブロックしていた親指に電池の蓋が引っかかって、電池が取れてしまったのでぇ―――――す(;´д`)。頭が真っ白になってパニックになりましたが、とりあえず電池を入れ直してみました。もう、画面は真っ白になってました.........。

あのとき、多分僕は泣いたと思います。あの落胆は今でも忘れません!! そんな訳で、唯一無二のカンストのチャンスを失っちゃったんです.....(っていうか、ヴァカ?)

つまらない話をしました(^^)

ミニクラシック版もあるぞ
 

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