バスケットボール
ドリブルアウェイ
BASKETBALL DRIBBLE AWAY
ELECTRONIC GAME/バンビーノ


Written by T鈴木





バスケがしたいです



バンビーノ「バスケットボール」です。
独特のフォルム。巨大な本体。いかにも海外ゲーという感じがしますが、一応日本製です。
と言ってもバンビーノの製品は、一部を除いては滅多に国内でお目にかかることはなく、やはり海外市場を狙っての展開が主だった…という感じがしますね。
(具体的に言うと「UFOマスターブラスター」「ボクシング」「「スペースレーザーファイト」「レースンチェイス」意外は、殆ど国内版を見かけない)
と言うか箱を開けて取説を見るまで国内版か海外版か分からないという、コレクター泣かせなメーカーだったりする。



バスケットボール国内版取説





操作説明



この手のゲームはマニュアルがないと操作やルールがサッパリ分からんことが多い為、一応説明を。

@ゲームレベル選択スイッチ…ゲームレベルが3段階から選べる。レベルが上がるほど相手ディフェンスの人数が多い。
A1人用ー2人用選択スイッチ…1人で遊ぶか2人で遊ぶか選択する。
Bスタートボタン…このスイッチを押さないとゲームが始まらない。
Cボールコントロールボタン…ドリブルの高さを高・中・低の3段階に変える。
Dボールキャリヤーコントロールボタン…プレイヤーを前進、後退させる。
Eシュートボタン…プレイヤーがシュートします。
Fディスプレイボタン…スタートボタンを押してゲームを開始する前に、各情報を見ることが出来る。1回押すと現在の得点。2回押すとクォーターと残り時間を見ることが出来る。






ゲームの流れ



1人用か2人用かを選び、電源をON。
どちらの場合もディフェンスはコンピューターが担当することになり、プレイヤーは1つの本体で交互に遊ぶことになります(つまり、別に攻撃と守備に分かれて対戦できるわけではない)。
次にゲームレベル選択スイッチでゲームの難易度を選択。
レベル1では3人だった守備陣がレベル2では4人。レベル3では5人になるぞ。
こちらの人数は1人から増えるわけではないので、常に多勢に無勢で戦わなければなりません(何という不条理…)。

そしてスタートボタンを押すといよいよゲームスタート!(な、長い…)。
このゲームはスタートボタンを押して、初めてタイムがカウントされます。
右の画面を見てください。
左下に書かれた「2」と言う文字。これはタイムの20秒を表します。
そして画面の上の方にある線のようなもの。こっちは1秒を表します。
つまり左下に書かれた「2」という文字と合わせ、現在は24秒持ち時間があるということです。
うーん分かりにくい!(笑

ちなみに最大持ち時間は24秒。
この間にシュートを打たないとタイムアップになってしまいます。

ゲームは4つのクォーターから成り立っていて、1クォーターは9分間。
その間にどれだけ得点できるか、を競うゲームとなります(つまりシュートを失敗しようが1点も取れなかろうが、、試合時間が終了しない限りゲームは終わらない)。

画面上の線は1本=1秒を表す。





あきらめたら試合終了だよ



相手の手の位置に合わせ、ドリブルの高さを変えよう
難易度を選択し、スタートボタンを押すとゲームスタート。
(スタートボタンをいちいち押さないとゲームが開始されないので注意!)
ドリブルの高さを高・中・低と変え、相手ディフェンスの手の高さと合わせないようにしましょう(合ってしまえば問答無用でボールを奪われ、再スタート)。





相手ディフェンダーと手の位置が異なれば、ドリブルでどんどん抜き去ることができます。
そしてチャンスが来たらシュート!
ゴールに近ければ近いほど、シュートの成功率はアップします。
(ちなみにどの位置で打とうと入る得点は2点。3ポイントシュートなどなかった…)
レベル3で5人抜きシュートを決めるのは至難の業だ!

ゴールに近ければ近いほど成功率UP






あまりに遠いとブロックされる率高し
ちなみに、1歩もドリブルせず、スタート地点でシュートを打つことも可能は可能です。
しかし成功率はきわめて低く、大抵は相手ディフェンスにブロックされてしまいます。
しかしまったく不可能!というわけではないので、思い切って狙ってみるのも手でしょう。





また、相手にブロックされなくてもシュートは失敗することもあるぞ。
せっかくディフェンス陣を抜いて華麗に決めようと思ったのに……
ガクッとなる瞬間だ。
スカッ!という音が聞こえてきそうだ






まだ慌てるような時間じゃない



・シュートを打つ。
・相手ディフェンスにボールを取られる。
・時間切れでタイムアップになる。


以上のどれかの条件を満たすと再スタート。
ここでまたスタートボタンを押さないとゲームは始まりません(これ、最初気付かずにしばらくボッーとしていた笑)。
また、再スタート前に難易度(相手ディフェンスの人数)も選択することができます(これ、けっこう気付いてない人多そうだな)。

さらに、スタートボタンを押す前なら、ディスプレイボタンを押すことによって、ゲーム中の色々な情報を見ることが出来ます。

ディプレイボタンを1回押すと現在のスコア。
2回押すと現在のクォーター、残り時間を見ることが出来ます(シュートを打つまでの時間制限24秒とは無関係なのでご注意を)。
数値の見方は左画像を参照。
2プレイのときは右と下側に2プレイヤー側のスコアが表示されるぞ。






左手は添えるだけ



というわけで、変に実際のバスケットのルールに準じようとした結果、何か複雑になっちゃいました。
別に4クォーターもやる必要ないし、いちいちスタートボタンを押さなければならないのも分かりにくい。
だいたい、2プレイ時にオフェンスとディフェンスに分かれて対戦できないなんて……(一応2プレイ時にはコートチェンジはあるが…)。
相手ディフェンダーの手の動きに合わせてドリブルの高さをズラさなければならないのも超反応過ぎる!(笑

と言ってもFLにしてはキャラはサクサク動くし、展開もスピーディー。
もうちょっとゲーム内容を練り直せば(例えば面クリア型にして、どんどん難易度を上げていくなど)けっこうな名作になっていたと思うのですが…どうでしょ(海外ではこういう方が受けるのかな?)。
「バスケットボール」のパッケージ






おまけ



ちなみに漫画「こち亀」において、両さんがこのゲームを遊んでいる様が見受けられます。
(同形態の「フットボール」の可能性もありますが)
それはそうと部長の「30すぎた男が〜」のセリフ。身につまされる思いですねぇ(笑
当時は大人が子供用玩具で遊ぶなんてことは異端だったんですよ。
現在では大人がアニメを見ようが、ゲームで遊ぼうが、人形を集めようが、それほどは違和感のない様相ですが(でもないか笑)。






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