レースンチェイス |
Race'N'Chase |
ELECTRONIC GAME/バンビーノ |
Written by T鈴木 |
カーチェイス |
アメリカ映画では、まず定番になっているカーチェイス。
またテレビの海外ニュースなどでも、犯罪者とパトカーのカーチェイスを、上空撮影からの中継で放送されるのを目にしたことがありますよね。
まぁそれは海外の広大な土地の、果てしないフリーウェイだからこそ見栄えがするのであって、渋滞だらけの日本の狭い道路では殆どお目にかかることはないと思われます(せいぜい日本警察が暴走族を後ろから煽るぐらい)。
そんなド派手なアメリカンカーチェイスシーンを体感できる電子ゲーム「レースンチェイス」を今回は紹介しましょう。
発売はバンビーノ。
国内メーカーながら、なぜか海外テイスト漂うVFDゲームを多数発売したメーカーです。
ギャングを逮捕しろ |
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あなたはパトカーを左右に操作し、前方から来る一般走行車を避け、ギャングの車を追い詰めてください。 ゲームスピードを選択し(3段階から可能)電源をON。 最初は一般走行車を避けるだけなのですが、スコアが5点を超えたところでギャングの車登場。 さらに10点に到達すると、パトカーは1ライン前方へ(ギャングの車も1ライン手前へ)。 その刹那、何とギャングは銃を発砲してきます。 その後も一定スコアごとにパトカーは前方へ移動し(その度に一定数ギャングが銃を撃ってくる)、徐々にギャングを追い詰めていきます。 ギャングの車の真後ろまで来たらすかさず「キャプチャーボタン」を押せ! めでたく逮捕成功。スコアは99点を表示し、ゲーム終了です。 なお、 ・一般車に接触した場合 ・ギャングの弾に当たった場合 はミスとなりますが、どちらかに3回当たるまでゲームオーバーにならず、つまり一般車に2回衝突した後、ギャングの弾に2回当たってもゲームは続行されるわけです。 またプレイ時間が90秒を過ぎてもゲームオーバー。 しかしその時点でスコアが50点以上であれば、引き続き60秒間ゲームが続けられます。 |
位置と得点の関係 |
このゲームは、自機(敵)の位置とスコアの関係がちょっと複雑になっています。 一般走行車を追い抜くごとにスコアが加算されていくのですが(ちなみに2台並んだ走行車を追い抜いても1台分の点数にしかならない)、自分の走る位置によってその点数が変わってきます。 具体的には右の画像を参照してもらうとして
つまりスコアをアップし、前方に行けば行くほど、一般車を抜いたときの得点が高くなっていくと言うわけですね。 (当然前に行くほどギャングの銃弾や一般車を避けるのが難しくなる) ちなみに現在スコアとパトカー、ギャングの位置関係は以下の通りです。
↑このように、スコアが上がれば上がるほど、パトカーとギャングの距離は縮まっていくわけです(ここまでOK!?)。 |
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悪魔の時間 |
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このゲームでの最大の死にどころ。 それはギャングの発砲時です! パトカーが前方に1段階進むごと(つまり一定スコアごと)にギャングが銃を発砲し(弾丸は1〜8発のランダム)、当たってしまうとパトカーは2段階後退してしまうだけでなく、スコアもその位置における最低得点まで下がってしまいます。 つまり上画像の「4」の位置で被弾した場合、2段階下がって、スコアは「2」の位置の最低点である10点となってしまうわけです(それ以下に下がってしまうと0点になる)。 弾を撃ってくる瞬間は分かっているので、うまく避けられる空間にパトカーを移動しておかなければならないのですが、運悪く一般車が2台並んでいたりすると避ける場所がなく、完全に詰みとなってしまいます。 これは厳しい!(って言うかかなり理不尽な気が……)。 |
むしろタイムアップを目指せ |
ついにギャングを追い詰め、キャプチャーボタンを押せばめでたく逮捕! サイレン音が鳴り、ゲームは終了です。 その際スコアは99点を表示し、カンスト状態となるのですが、ではギャングを逮捕せずに、永遠に弾や車を避け続けたらどうなるか!? 残念ながら、前述したとおりプレイ時間に制限があるので(90秒+条件付き60秒)、時間がきたら強制ゲームオーバーになります。 しかし逆に言えば、ギャングを逮捕してさっさとカンストするより、時間いっぱいプレイして80点以上獲得する方が、難易度的には高いわけです。 腕に自信があったらぜひ挑戦してみてください。 |
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理不尽ゲー |
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この「レースンチェイス」、かなり難しいです。 って言うかもはや理不尽の領域……。 理由はハッキリしていて、とにかく上記の「詰み」状態が厳しい! いかに優れたテクニック、反射神経を持っていようとも、そもそも避ける空間が存在しないんじゃ、ゲームとして成り立ちません……。 子供が遊ぶこと前程(いや大人でも)の電子ゲームとしては、ちょっと厳しい内容かもしれませんね。 とは言っても、FLにしてはキャラはキビキビ動くし、スピード感はなかなかのものです。 (特にスピードレベル3は目にも止まらぬ超速!) 本体フォルムもバンビーノ独特の味わいがあるので、FLコレクターには外せない一品と言えるではないでしょうか。 |