Ｗｒｉｔｔｅｎ　ｂｙ　T鈴木

学研「プーヤン」です。
オリジナルはコナミが１９８２年に発売したアーケードゲーム。
その後「ぴゅう太」や「ファミリーコンピュータ」「ＭＳＸ」などにも移植された、童話風味のファンシーアクションゲームだ。
（なぜか近年「ＰＳ２」とかでも出ていたりする）

その「プーヤン」、何と電子ゲームにも移植されていました。
存在自体あまり人には知られていないと思いますが（私も当時はまったく知らなかった…）、有名なファミコン版以前に、これが出ていたことに驚きですね。

発売はアーケード移植の雄、学研。
「ディグダグ」「アミダー」「ムーンパトロール」「平安京エイリアン」「フロッガー」など、有名アーケードゲームを電子ゲームに移植し、我々を楽しませてくれました（ガッカリしたこともあり）。

３パターンのゲームが楽しめる

基本はアーケード版に忠実です。 ゴンドラで宙吊りになっているブタのプーヤンを上下に操作し、オオカミ軍団を矢で射抜きましょう。 アーケード同様、３パターンのゲームを楽しめるぞ（後述）。 オオカミの投げる石に当たったり、ロープを切られてしまったらミス。 最高得点は1990点となっています。

「プーヤン」のアーケード版（コナミ）。

	・プーヤン オオカミの手から子ブタを守るために、弓矢で奮闘するお母さんブタ。 …という設定のはずだが、電子ゲーム版ではただのブタ。
	・オオカミ 風船に捕まって谷の上から次々と落下し、子ブタのプーヤンを狙う。 石を投げて攻撃してくるぞ。

ゲームＡかゲームＢを選択してゲームスタート！（当然ゲームＢの方が難易度が高い上に、得点システムも多少異なる）。 アーケード同様「森のくまさん」のメロディーが流れるぞ（おぉ！）。 谷の上から風船につかまったオオカミが落下してきます。 プーヤンの乗ったゴンドラを上下に動かし、オオカミの持つ風船を弓矢で射抜いてください。 オオカミは石を投げて攻撃してくるので、上下にかわすか、弓矢で壊しましょう。 オオカミを地上に降ろしてしまうと、ゴンドラの背後に回って噛みつこうとしてきます。 　←プーヤンの背後から噛みつこうとするとするオオカミ。 こうなると前後からの攻撃にさらされることになるので、なるべく撃ち漏らしのないよいうにしよう。 オオカミを２０匹撃ち落とすとパターンクリア。 残り９匹になって時点で画面左上にオオカミの残り数が表示されます。 最後の１匹を撃ち漏らすと、再び５匹追加されてしまうので注意だ！

背後のオオカミに噛みつかれるとミス

パワー矢で一気に殲滅しろ！

「あれ？アーケードにあった肉矢はないの？」 …と言うのがプーヤンファン最大の関心ごとかと思われますが…当然あります！ ゴンドラ最上部に、たまにパワー矢（これが肉矢ね）が出現しますので、この位置で上ボタンを押してＧＥＴしましょう（そのときパワー矢が点滅する）。 パワー矢は放物線を描きつつ、すべてのオオカミ、石を貫通して殲滅します。 一気に形勢を逆転できるので、何が何でもＧＥＴだ！ なお、パワー矢はゴンドラ最上階でしか発射することができません。 （この辺が電子ゲームの限界）

パターン２は、地上から上昇するオオカミ軍団を射抜くゲーム。 これもアーケード版でお馴染みですね。 パターン１同様、オオカミの投げる石に当たるとミスです。 パターン１との最大の違い。 それはオオカミを４匹撃ち漏らしてしまうと、ゴンドラのロープを切られてしまうことだ。 　←ゴンドラのロープを斧で切ろうとするオオカミ。、 パターン１同様、パワー矢を上手く利用し、何が何でも打ち漏らしは阻止しよう。 （オオカミを２０匹射抜くとパターンクリア）

上昇するオオカミを射抜け

オオカミが落とす石を射抜こう。

パターン３はボーナスゲームです。 アーケード版ではオオカミを肉矢で撃ち落とすゲームでしたが、この電子ゲーム版はオオカミの落とす石を弓矢で射抜くゲームとなっています（なぜそんなことをしなければならないのか！？）。 石はゲームＡでは２０個、ゲームＢでは３０個落下してきます。 パターン１・２同様、石の残り数が９個になると、画面右上に残数が表示されるぞ。 なお、４回目ごとのボーナスゲームのときにパーフェクトを達成すると、ミスマークが１つ消えるので、全撃墜を狙え！

というわけで、ボーナスゲームの内容が違うことを除けば、かなりの移植度です。 肉矢（パワー矢）の使い勝手も爽快だし、何より一目で「プーヤンだ！」と分かる画面・ゲーム構成が素晴らしいですね（電ゲーの移植物の中には、言われないと元ネタが分からないようなやつも多数ある笑）。 ゲーム的には最初は難しく感じるかもしれませんが、パワー矢の使いどころを理解すればどんどん進めるし、女の子も安心！だと思います（たぶん）。 なお、同型のシリーズには「南極物語」「ムーンパトロール」などがありますが… なぜか「南極物語」以外は極端に手に入りにくいので、見つけたら問答無用でＧＥＴだ！ （でもこのパッケージは買おうと思わないよなぁ。当時は笑）

「プーヤン」のパッケージ

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