法  隆  寺
法 隆 寺

                                     2003年8月

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斑鳩の里に建つ聖徳宗総本山
飛鳥時代の姿を今に伝える世界最古の木造建築をのこし
釈迦三尊,救世観音,百済観音,夢違観音 見事な国宝仏像の数々
自らの病平癒を祈願した用明天皇の遺願を継ぎ
推古天皇と聖徳太子が607(推古15)年,寺と本尊薬師如来をつくったのが
この法隆寺(斑鳩寺)と伝えられる
現在の伽藍は全焼後7世紀末〜8世紀初めの再建とされ
塔・金堂中心西院伽藍,夢殿中心東院伽藍にわけられる
日本で初めて世界文化遺産に登録された世界的仏教文化の至宝


いつも奈良の寺を訪れる時は京都駅から近鉄を利用しますが
今回は,初めてJR関西本線(大和路線)に乗車し法隆寺駅へ
駅前からちっちゃなかわいいバスに乗って法隆寺前下車

法隆寺を訪れるのは修学旅行をふくめ三度目十数年ぶり

南大門    南大門の柱間から中門・五重塔を望む

南大門 と 南大門柱間からの中門・五重塔

法隆寺の正面玄関にあたる南大門は室町時代中期の再建
入母屋造りの門のひかえめな彫刻に天平時代とはまたちがう中世らしさを感じます

中門と五重塔

中門 と 五重塔

中門 金剛力士像吽形 中門 ふくらみある柱エンタシス

ふっくらとふくらむ柱エンタシス
中門 金剛力士像阿形
南大門をくぐると目の前に中門と五重塔が
中門は飛鳥建築の粋を集めた現存する最古の門
ふっくらとふくらんだ柱
エンタシスが有名です
柱間四間(偶数)のため入口中央に柱が立つ
これは珍しいということ
中門の左右に屹立する
金剛力士像は奈良時代の作

西院伽藍回廊に向かう前に 中門の手前をいったん西(左)に向かう

西園院表門 大湯屋の前にあるためか『浴室』という額が    西大門

表門(西園院がある敷地) と 西大門

表門には,入ってすぐのところが大湯屋になっているためか『浴室』と白く大書された額が
西大門は江戸中期に再建されたもの

西円堂に向かう砂利道 左手には土塀がつづく    西円堂

西円堂に向かう砂利道  西円堂

金堂・五重塔を擁する西院伽藍回廊から見て北西に位置する西円堂へ
西円堂に向かう砂利道左には中院・宝珠院の土塀がつづく
小高い丘に建つ八角形丹塗りの西円堂は鎌倉時代のもの

三経院・西室

三経院・西室

西院伽藍回廊外西に位置する南北に長くのびる美しい建物
南に弁天池・無料休憩所があります


いよいよ西院伽藍回廊内へ!!

五重塔 鎌が見られる相輪    五重塔    五重塔 邪鬼

五重塔

鎌が取り付けられた相輪     塔全体     塔を必死に支える?邪鬼

飛鳥時代に建てられた現存する日本最古の木造塔 高さ約31.5m(基壇上)
最下層には奈良時代はじめにつくられた塑像群があり
東面 維摩居士と文殊菩薩との問答   北面 釈尊入滅
西面 舎利(釈尊遺骨)の分割   南面 弥勒菩薩の説法
などの場面が表現され外から見ることができます

一番下の屋根(裳階/もこし屋根)上部四隅には塔を必死に支えるかのように
四体の邪鬼がそれぞれにユニークな姿勢と表情を見せてくれます

金堂支柱の昇り龍    金堂    金堂支柱の降り龍

金堂 と 金堂支柱の彫刻昇り龍・降り龍

飛鳥時代に建てられた世界最古の木造建築
釈迦三尊像
(飛鳥),薬師如来像(飛鳥),阿弥陀如来像(鎌倉)が安置され
樟で造られた
わが国最古の四天王像(白鳳)が邪鬼の背に静かに屹立しています
また吉祥天像,毘沙門天像(平安)の姿も
堂内に入り,ゆっくりと拝することができます

龍の彫刻は,江戸時代に深い軒を支えるために入れた四隅の支柱に見事に躍動しています
また,一番下の屋根(裳階/もこし屋根)上部四隅には獅子・象の彫刻が

大講堂    大講堂内 仏像 (堂外より撮影)

大講堂 と 堂内四天王(持国天・多聞天 堂外より撮影)

回廊北に位置する大講堂は990年に再建されたもので
堂内に安置される
本尊薬師如来および四天王像もこのときに造られたという(平安)


東室と妻室

西院伽藍回廊外東に平行して南北に細長く建つ 東室・妻室

東室南端部は,聖徳太子像を安置するために改造され聖霊院となっている


大宝蔵院

百済観音堂を中心とする大宝蔵院では,世界的にも有名な百済観音像(飛鳥)をはじめとし
夢違観音像(白鳳),玉虫厨子(飛鳥),橘夫人(光明皇后の母)厨子(白鳳)などの
貴重な宝物をゆっくりと目にすることができます
奈良時代の四天王像,梵天・帝釈天像にもしばし魅入りました

八頭身の百済観音像はほんとにすら〜りとしていてその優美な姿にしばし魅入ってしまいます
玉虫厨子はその大きさにびっくり!!236.6cmの高さ…以前来た時は見てなかったかな〜??


東大門をくぐり夢殿のある東院伽藍へとむかう

東大門    東大門から東院伽藍までの参道

東大門 と 東大門から東院伽藍までの参道

天井を見上げるとMの字形になっている三棟造(みつむねづくり)という珍しい構造の東大門
奈良時代の八脚門は,この東大門と東大寺転害門のただ二つが残るのみという
東院伽藍までの参道両側には,長い築地塀がつづく


西院伽藍

東院伽藍への入口 四脚門    夢殿    夢殿 宝珠

西院伽藍への入口四脚門  夢殿  夢殿宝珠

聖徳太子の遺徳を偲び,行信僧都という高僧が739年に建てた上宮王院の中心となるのが
聖徳太子等身
秘仏救世観音像を安置する夢殿
秘仏開扉は春4/11〜5/18,秋10/22〜11/22(ご自身でもお確かめください)
鎌倉時代に大改造を受け,建立時の姿とは大きくかわっているという
屋根頂部の宝珠は興福寺北円堂宝珠とならび傑作の一とされている

礼堂    東院伽藍回廊

東院伽藍回廊南に位置する礼堂 と 回廊(南西部)

夢殿を囲む回廊には,礼堂が南に,絵殿・舎利殿が北に位置する
礼堂は夢殿を礼拝するための堂で,
蔀戸(格子戸の裏を板で塞いだもの)が特徴的

鐘楼    鐘楼上部

東院鐘楼

東院伽藍回廊外北西に建つ東院鐘楼
一階部分が
袴腰といってスカートのすそをひろげたような形になっている
もとは全体漆喰塗りだったが,江戸期に下3分の2が板張りにされたという
この東院鐘楼は,
袴腰付き鐘楼の現存最古の例という


中 宮 寺

畳のあるお堂に上がってゆったりしたかったので,東院伽藍北西にある中宮寺へ

中宮寺 本堂

1968年落慶の新本堂で,本尊如意輪観世音菩薩,天寿国曼荼羅繍帳(ともに複製)
とともに?しばしつかれた足を休めました


時々小雨降る法隆寺巡りでしたが,広い境内をゆっくりと歩き
見事な建築,彫刻,仏像に,歴史の重みを心にどっしり感じることができました
百済観音像のほっそりとし,水瓶をもつ手に特に感じる優美さ
脇をしめ肩を引く窮屈そうな?独特の姿勢の
金堂内四天王像が特に印象に残りました
まさに世界に誇りうる至宝!!ゆったり感動の一日でした

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