遁甲による自然運と運勢の改善について

◎遁甲(トンコウ)

九星は自然の摂理に従い、運行循環しておりこれを遁甲と言います。

中央より乾方(北西)へ  乾方より西方へ  西方より艮方(東北)へ

艮方より南方へ   南方より北方へ   北方より坤方(西南)へ

坤方より東方へ   東方より巽方(南東)へ   巽方より中央へ

と遁甲します。

  • 平成十二年九星盤は庚(カノエ)辰歳九紫中宮盤です。

中央は九紫、乾は一白歳破(辰方の対中で凶)、西は二黒、艮は三碧、南方は四緑暗剣殺、北は五黄の五黄殺、坤方は六白、東は七赤、巽は八白太歳(辰年で吉)。

  • 平成十二年月盤の中宮星

一月六白、二月五黄、三月四緑、四月三碧、五月二黒、六月一白、七月九紫、八月八白、九月七赤、十月六白、十一月五黄、十二月四緑、十三年一月三碧。

  • 日盤、時間盤は省略します。
  • 旧暦の暦は、推古天皇十二年(西暦604年)甲子の年より用い始め、遁甲により現在も尚続いて使われております。

◎遁甲による盛運気

人の本命が、坤方、東方、巽方、中宮、に遁甲した時は盛運期です。

  • 盛初は、坤宮(西南)へ遁甲した時

盛運の初めで坤を準備宮とも呼び、働く意欲が起り運勢が上昇し始める時です。

  • 盛進は、東方へ遁甲した時

坤宮で、でてきた芽がぐんぐん伸びる時期で活発となり進展する時です。口の禍いに注意して下さい。

  • 盛旺は、巽方(南東)へ遁甲した時

運勢が最も盛んな時期で、過去の努力が報われる時で縁談期でもあります。

  • 盛極は、中央に遁甲した時

運勢の頂点で八方の中心におりますが、翌年からの衰運に備えて慎重に行動することを心がけるのが肝要です。

 この盛運期に、災難に遭ったとか、体調がよくないとか、仕事に積極的になれない等不調の場合いは、過去に盛運宮の凶を用いた(移転とか家屋改修等)ためと思われますので、佑気(吉方)による後天運の改善を計って下さい。

 

◎遁甲による衰運期

人の本命が、乾方、西方、艮方、南方、北方、に遁甲した時は衰運期です。

  • 衰初は、乾方(北西)へ遁甲した時

衰運の最初で気持ちが大きくなり慎重さが欠け失敗をまねくようになる。

  • 衰沈は、西方へ遁甲した時

西方は太陽が沈む方位で元気も財産も減少しますので、財布の紐をゆるめないよう注意して下さい。

  • 衰変は、艮方(東北)へ遁甲した時

運勢が変化する時で縁談期でもあり又物事の終わりと始めを備えた難しい宮で俗に表鬼門として恐れられています。

  • 衰旺は、南方へ遁甲した時

衰運の盛んな時で南は生別死別の離の作用があり、前厄の年です。

  • 衰極は、北方へ遁甲した時

運勢の最も弱い時ですから、愛情関係、病気、貧乏等に要注意。厄年です。

 この衰運期の人は、何事も慎重に考え行動し自分の本命がどの宮に遁甲しているかを確かめ、災難を少なくして下さい。過去に衰運宮の凶を用いた人は、衰運期と重なって災難が強力にでるし、逆に吉を用いてる人は衰運気といえども、健康で充実した日々が送れるものです。

 

運勢の改善

 人が生まれ育った家が、吉相であればその生家の特徴あるものが先天的に備わって立派な人生を送ることができます。例えば 「乾」 に土蔵があれば事業家として出世するでしょう。生まれながらの先天運です。しかし凶を用いて移転や支店の拡張をおこなえば次第に衰退していくでしょう。

 一般的には社会人として独立してから努力し財を成していくわけです。この後天的運勢を飛躍させるには、転居の際必ず 『吉方』 を用いることです。

 人の本命に対しどの星が 『吉・凶』 なのかは次表で説明しますが、ここで申しあげたいのは 『吉』 といっても 「何方位」 もありどれでもという訳にはいきません。

 その人の職業、現在の運勢、目的、時期等を勘案して、どの方位と星が最適かを観る必要があります。吉方位へ旅行すれば楽しく、嫌なことは起こりません。

 

◎佑気表(吉)

五行 水気 金気 土気 火気 木気
本命 一白 六白 七赤  二黒 五黄 八白 九紫 三碧 四緑
大吉 六、七 二、八 二、八 三、四
中吉 ない 二、八 ない
小吉 三、四 六、七 六、七 六、七 二、八

尅気表(凶)を省略したのは本表以外は 「尅気」 です。

 

◎七大凶殺

暗剣殺とは

五黄土星在宮の対中を指し、年盤・月盤の暗剣殺共最強の大凶方です。

五黄殺とは

五黄土星の在宮する方位で、犯すと自滅の道をたどる大凶です。

本命殺とは

本命星の在宮する方位で、犯すと破滅の元凶となる。

的殺とは

本命星の対中を指し、本命と吉星が在宮していても凶となる。

定位対中殺とは

各星が定位の対中へ遁甲した時を指し、四緑の定位は巽で乾へ遁甲した時。

歳破とは

その年の十二支の対中で、犯すと物事が総て破れる。

  • その年の十二支の方位は、太歳方といって他の十一支を支配する大吉です。

月破とは

月の十二支の対中を指す。破れを生ずる。

  • その月の十二支の方位は、月建方で吉です。

 

佑気(吉方)を用いる方法

水採りとは

吉方位の月盤・日盤・時盤を揃えて、水を採り毎日飲用する。湧き水か井戸水に限リます。

土採りとは

吉方位の月盤・日盤・時盤を揃えて、お塩で清め表面は除き綿の袋に入れ部屋の隅におく。ご夫婦でしたら二人とも吉方位であること。

佑気旅行とは

吉方位の年盤(遠方長期)・月盤・日盤を揃えておでかけになれば、事故もなく楽しい旅行が出来るはずです。

寝所の移動とは

寝床(体)の中心から吉方位の位置(隣の部屋)へ年盤・月盤・日盤を揃えて移動する。

転居とは

吉方位の年盤・月盤・日盤を揃えて事業発展、運勢改善に転居をする。

吉相家屋とは

本人の事業や目的に適した家相に新築・改装をして、年盤・月盤・日盤を揃えて入居する。

 以上運勢改善を日帰りで出来る 「水採り」 から初めて吉方位へ出かけた時の感触の体験をして下さい

 


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