私エル(メリーの娘)の活躍

 
 毎朝6時30分にご主人と私・お母さん・先輩のペロ姉さんの4人で裏の河原へ散歩にいきます。雨の日、濡れて帰るとタオルで3人の体を拭いてくれますが、不充分なのでお母さん(メリー)が私のことを毛づくろいをし綺麗にしてくれます。9時頃になるとお母さんが私達の朝食を作ってくれます。肉や魚と野菜の煮こみをパンの耳にかけたのを3人分大きなボールに入れて出てくると、私達は自分の食器をくわえてお母さんの前へ運ぶので、その時は必ず「オリコウね!」と言って誉めてくれます。とても美味しくて栄養たっぷり最高のご馳走でした。

 何時も庭(植木と車庫)の中で放されておりますので暑い時は木陰へ、寒い時はベランダの日当たりのよい場所で快適に過ごしていました。ペロ姉さん(私より小さい茶色の雑犬)がとても優しく可愛がってくれました。そして10時半頃になるとお母さんが洗濯物を干しに物置の二階へ上がっていきます。干してる内に洗濯バサミをよく庭へ落とすので、何度も取りに行きました。これが階段の登り降りの練習を始めでした。最初は未だ子供でチョコマカしていて洗濯物を持ったお母さんの後を追って時々転げ落ちました。でも登り降りができるようになったもどうも降りるのが苦手で苦労したのよ。分かるかしら!!(生後5ヶ月の秋)
 それからはお母さんが洗濯ハサミを落とすとそれをくわえ階段をトコトコ登っていくと 、お母さんは大喜びで「偉いね。」と言いながらホホズリをして下さるので。それが本当は嬉しくてたまらないがとても照れくさくてね!!まあこんなものよとスタスタ降りてきて又洗濯ハサミの落ちるのを待ってるとわざと落とすこともあるみたい!!。私が居眠りして落ちたのに気が付かないでいると お母さんが「ハサミ拾って頂戴よ」 と言われて慌てて持っていくこともしょっちゅうだったね!!
 お母さんメリーは黙って見ていましたが、その内私の真似をしてハサミをくわえて練習もしないのに持っていったのには驚きでした。でも私の為にきっとわざと知らぬ振りをして私を見守っていてくれたのが、後
で分かったのよ。
 
 それから私は小さい時憲ちゃんが抱いて裏の河原の花火大会に連れていってくれたせいか花火を見るのが大好きになりました。(嫌いな仲間が大勢いるのにめずらしいでしょう) 毎年の花火の当日は夕方空玉の音がするとキャンキャン言って早く早くと催促をしたものです。花火は綺麗だし火薬の臭いがたまらないの!猟犬だもの!私って面白いでしょう!!

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