気学の起源と伝承

先天の学
 伏儀氏の河図、禹王の洛書。
 本書は、中国約五千年前のもので文字でなく、図であって、河図は五十五ケ、洛書は四十五ケの白黒の点からなり、陽の白点は奇数で、陰の黒点は偶数で、表示されていました。また河図は天をかたどった円形で方位は四方だけで、洛書は地にかたどって四遇もあり人の処世する総ての基であることを表しております。

後天の学
 河図・洛書を基に九星の哲理が研究され発達してきました。その後約二千年の間に、周の文王・孔子等の聖人により、人が自然界の一員として生存するために必要な九星術が研鑚され完成されたのです。書としては、繋辞書・爻
(コウ)辞書、そして孔子の十翼と称される彖伝上下・説卦文言・雑卦等があります。

我が国での伝承
 推古天皇時代、百済の観勒により西暦六〇二年この天文学が教導されて、推古天皇十二年西暦六〇四年甲子の年より暦を用い始めました。
 聖徳太子が広く活用し国を治め、伝教大師・弘法大師により広く伝承されました。中世以後何時の間にか一部特権階級の秘法となり、竹中半兵衛、天界僧正、山鹿素行、佐久間象山等に受け継がれました。この九星術或いは八門遁甲術を、宗家園田地角先生が一般民間人に普及せしめようと、
「気学」 という名称を付け広く講習し始められたものです。 明治以後測量技術の向上に伴い、正確な地図の作成と諸先輩先生方の長年にわたる研鑚により、正しい 「気学」 を我々は学び、後天運改善に活用できるようになりました。 もどる