●フランク・パヴロフ 物語 ヴィンセント・ギャロ 絵
●高橋哲哉 メッセージ 藤本一勇 訳
●大月書店 ●2003年12月出版
●1000円+税 ISBN:4272600478
こんなにさりげなく重く、こんなに軽やかに深く、人生と世の中の関わりを描き出した本は、一生に何冊も出会わないことでしょう。これはフランスの心理学者フランク・パヴロフの書いた、実に優しく美しい詩文学です。ここには、世にも優しい言葉で世にも恐しいこと、心臓がのけ反るような歴史の事実が書かれています。 子ども・大人、学生・家庭〜社会人、凡ゆる日本人全部が、今、この詩人学者の訴えを聞いて欲しい。ほんの軽い風邪だと思って放っています。これくらいの熱はと思ってガマンして働いています。けれどお医者さんに見て貰った時は、もう取返しのつかないSARSだったのです。私もあなたも、家も町も国も亡びてしまう茶色の新型肺炎SARS・・・
後に添えられた哲学者高橋哲哉さんのメッセージがまた素晴らしい。働いてマジメに生きている市民が、その善良さのためにしらずしらず落込んでゆく奈落への道筋を、突き放さず、お為ごかしでなく、憂いと願いをこめて書かれています。高橋哲哉さんは現代日本の良識の代表と目される哲学者の一人です。
先ずこの本を買って(風の本屋でね)、表紙の帯から最後の47頁著者の紹介まで、一字も洩らさずゆっくりと読んで下さい。その上で、国民が政府に課した至上命令である平和日本国憲法前文に白を黒といいくるめる濡れ衣を着せて、正月早々日本軍隊を、イラク侵略の手伝いに送り出した物取(ブッシュ)純一郎政府の、「茶色化計画ダイヤ」を見ましょう。
※総理大臣靖国元日参拝 1/1 ・遺族年金のこともあるんでねえ・・・ ※陸上自衛隊先遣隊をイラクへ派兵 1/15 ・軍服じゃ危ないって知ってるんだ・・・ ※通常国会へ自衛隊海外派兵報告
1/19 ・国会事後承諾、国民聾桟敷の試運転・・ ※自衛隊イラク出兵反対デモをやめないと、札幌雪まつりに協力しないと威嚇。 ・天神祭は自衛隊主催になるらしいよ・・ ※来年度予算案、7兆円の国民負担増。 ・年金80才まで生きてもまだ損・・ ・医療費=年寄り、難病患者早く死ぬ方が ・所得税=貧乏人増税・金持大企業減税・・ ※消費税大増税の予約取付け。 ・1%で2兆5千億円、ホホやめられない ※国民保護法案、今期普通国会後半に提案。 ・保護とは厚釜しい、戦争へ国民強制動員 ・トイレットペーパー先ず配給制・・・ ・隣組復活、壁に耳あり、くちびる寒し・・ ・命令は全部町内会長から来る・・ ・都市の木造住宅は解体疎開、行先なければ難民収容所へ・・・ ・戦争の役に立たん商売・町工場自然廃業 ※憲法改悪の為の国民投票法案、今国会提案 改悪風汐盛上げにかからなくちゃ・・ ※自民党の憲法改悪試案決定 今年11月 ・叩き台があれば話が早くなる
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