
ネオンテトラの繁殖は一般に難しいとされる。
だが、試してみればわかるが、いわれているほどには難しくない。
失敗の多くの原因は餌の不足と、孵化直後の大量死(または卵の状態での大量死)、
水質の悪化と水換えのショック、である。
餌不足はインフゾリアが無くても、孵化直後のブラインシュリンプでも
タイミングさえ良ければなんとかなる(らしい)。
卵のカビ対策に関しては、初産ではないメスを用いること、
良いオスを用いることが第一である。
良いペアを用意した上で、使用する水槽を消毒して用いる。
水質の悪化をとめる方法、水質を急変させない方法に関しては
管理しやすい方法を各自探せばよい。
このように書くと難しいようにも感じるが、調子の良いネオンテトラは
毎週といってもよいくらいのペースで産卵する。
親を入手するのも価格的にも機会的にも容易で、
何回も挑戦が出来るので、続けていればコツがつかめる筈である。
[水槽の消毒]
使用する水槽は消毒する。消毒といっても大げさに考える必要は無く、
よく洗ってから乾燥させる程度でよい。あるいは濃い食塩水で洗う、アルコールで
壁面を拭くなどしても良い。
産卵床に関しても、アクリル毛糸を用いるのであれば、煮沸して用いる。
濾過バクテリアに関しての知識が一般的になり、それに従い
「洗いすぎ」に関しては無駄なことだと認識されるようになったが、
こと繁殖に関していえば、水槽を隅々まで洗うことは馬鹿げた冗談ではない。
水槽を消毒しないとネオンテトラが繁殖できないわけではないが、
少しでも初期のカビを防ぐ必要がある場合は、フィルター以外は完全に
消毒するのは有効である。
これは別に新しい知識でもなんでもなく、昭和30年代の後半から
合理的な理由があって実際に実践されてきたことである。
詳しくは保育社の熱帯魚図鑑に詳しいので、興味のある方は見てみていただきたい。
[繁殖の条件]
ネオンテトラの繁殖で第一に重要なのは、とにかく明るくしすぎないことである。
私の場合は水槽を丸ごと新聞紙で覆ってしまってしまったりする。
水質は弱酸性のほうが産みやすい傾向はあるようだが、中性でも問題は無い。
私の場合は、弱酸性の水のときの方が孵化率が良いことが多かったので、
PH6.5以下を目標に下げて仕掛けている。
水槽は原則ベアタンクとしたほうが良い。産卵床はアクリル毛糸を煮沸して
用いるが、ウィローモスでも問題ない。
[孵化後の育成方法]
産卵後24時間以内に、強い光を当てないようにしながら、白くなって
死んでしまった卵をスポイトで吸いだす。
これを怠るとカビが増殖する原因となるので、
この作業は欠かさず行ったほうが良い。
孵化した稚魚は光を嫌う。植木鉢を割ったものなどを入れておくと、
そこに稚魚がぶら下がる。生存している稚魚の確認などがやりやすくなるので、
この方法はお勧めである。
稚魚の育成だが、私の場合はインフゾリアを用いる。
ただ、私のインフゾリアはあんまり良いものではないようで、
食べた個体は全部白い糞をする。また、必ず腹部が膨れ上がってしまう
固体が現れる。ちなみに、卵から孵化してから5日目か6日目の
タイミングで孵化したてのブラインシュリンプを与えて育てることが
出来るという確かな筋の情報もあるので、試してみるのも手である。
水の管理だが、私の場合は毎日必ず水を換える。
毎日水換えをするというと非常に大変なようだが、コップで数杯水を
汲み出して捨て、水を足すだけでよい。汚れが目立ってきたらホースで
ごみを拾う方が良いが、あまり神経質にしないほうが良い。
この毎日の水換えは汚れを取るための水換えではなく、水換えに慣れさせるための
水換えである。とにかく飼い主側が面倒だと思わず毎日継続することが
大切なので、ホースを持ち出したりしない方が良い。
この細かい水換えを毎日繰り返しておけば、水換え後のいきなりの全滅を
かなりの確立で防げる。ただし、この方法はあくまでも私が
実施している方法なので、ネオンテトラの繁殖一般に言えることでは勿論ない。
どうしても上手くいかない方は試してみていただきたい。
一応私の手元にある写真を紹介するが、正直あまり綺麗な写真ではない。
撮りなおしをする機会があったら撮りなおしをするかもしれない。

本当は、卵にストロボを焚いたりしない方が良いだろう。これはサンプルとして
撮影している。

孵化直後の写真である。やはり本来はストロボはご法度である。

水槽の壁沿いに泳いでいるのを確認できる。餌はこの時期から与え始める。

ネオンテトラの赤と青の発色は出てきていないが、成魚と
ほぼ同様の姿となる。

大変情けない露出の写真で申し訳ないが、ネオンテトラの赤と青の発色は確認できる。