尾崎咢堂記念演説会に思う日本の行くべき道

 

osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp

2025/11/23 22:14

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本日橋本の杜のhallに於いて第23大会が開かれました。中学生から社会人まで八人の登壇者が熱弁を振

るいました。

本日報告したいのはその後行われた衆議院議員枝野幸男氏の講演です。

枝野氏の名幸男は尾崎幸雄にちなんでお爺さんがつけられた名前だそうです。

演題は「日本の歩む道」

今年は昭和100年にあたる。昭和の最初の20年は戦争の時代であった。

戦後80年の前半は復興と高度経済成長であったと言える。世界第二の経済大国に上り詰め、

Japan as No.1と題する本が出たほどである。

しかしその後半、最近の40年に日本の経済的地位は低下している。それは何故か。

それは日本がその資源即ち人材を疎かにして来たためである。日本の高度成長は量産による安価な

製品の大量輸出によって達成された。それを真似てアジア諸国が同じ政策を取ると日本は太刀打ち

できなくなった。それに対抗するために日本政府が取った政策は人材の使い捨て、端的には非正規

雇用制度の導入であった。これは賃金の切り下げによる国内需要の停滞を招き日本経済は成長を止

めた。また国立大学の授業料が私立大学並みになり卒業と共に何百万円もの借金を背負わされる事

にも問題がある。

 

それでは日本の歩むべき道は何か。

米国も産業空洞化が進展してきたが今も圧倒的に強い分野として飛行機産業がある。しかしその機体

を構成している炭素繊維は日本製である。また半導体産業は衰退したと言われるが半導体製造装置に

おいては日本の独占状態にある。このように高くても売れるものを日本は作っていかなくてはならない。

 

以上の枝野氏の趣旨に私は概ね賛成ですが補足のために私の意見を以下に述べます。

人材の活用と産業の高度化の重要性は言うまでもありませんが、私見によると日本の経済的衰退の原因

は国民の無学に尽きる。教育に莫大な費用が掛かり、少子化の一因になっているが、国民の無学の原因

は何であろうか。それは教育の国家独占にある。例えば公立学校においては教員免許がなければ教える

資格が無い。大学で教えるには博士号がいる。このように国家によって管理される教育の欠陥は大量の

不登校児とオレオレ詐欺により毎日何億円もの金をだまし取られている国民の実態に表れている。

 

日本の学校教育の欠陥は教育と学問の混同にある。教育をやればやるほど学問は死ぬのである。学校教

育にあきあきした若者は卒業したらそれ以上学ぼうとしない。教育の終わりが学問の始まりになってい

ない。

そこで私は働きながら学ぶ事を提唱したいと思います。私は7年間も大学で学びながら自信喪失してい

ましたが就職して衛星通信装置とシステムの開発に従事し、10年も経つとどうやら自信がつきました。

それから半世紀近く経った今もそれを駆使して世界の安全と繁栄に寄与せむと毎日研究を続けています。

それが何より楽しいからです。

 

現在は学問をするには天国のようなものです。法律に守られて現代人には余暇がある。図書館からは色々

な本が只で借りられる。また本の価格も安い。インターネットを通じて必要な情報がすぐに手に入る。

各種の学会の検索と入会も簡単にできる。定年退職後も年金でそこそこの生活はできる。自由時間はた

っぷりある。

これ以上学問に適した時代があったでしょうか。

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+ 市吉

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

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