日曜日, 2024/4/21  22:25
件名: ヴァン・ルーン著 聖書物語

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ヴァン ルーン著 聖書物語

を読みました。キリスト教とユダヤ教の関係について私がInternetで公開している小文

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/Christianity%20and%20Natural%20religion.pdf

 

の考えと合致しているので意を強くしました。尤もLoonは自然宗教という言葉は使って

いませんが。


Jesus Christ
は何故ユダヤの祭司階級に殺されたのか。それはユダヤ教の祈りは

Jerusalemの神殿に来て供物を捧げなくてはならないのに、Jesusは人は何処でも神

に祈る事ができると説きました。

そんな教えが広がると祭司階級はおまんまの食い上げになるのでJesusは殺されたの

です。

 

今のイスラエルも似たようなものだと思います。イスラエルの国連代表が国連で旧約聖

書をふりかざしてパレスチナ全土は神によってユダヤ人に与えられたと主張するのをま

したが、それは自己の愚かさを宣言したに等しい所業でした。どうもイスラエルでは旧

約聖書を歴史として学校で教えているようです。嘘も繰り返せば疑うべからざる真実と

なる。これはA.Hitlerの名言です。


他人の愚かさを笑うわけには行きません。大日本帝国は皇国史観を学校教育の基礎

に据え、日本書紀を歴史として教えていましたから。現人神の呪縛は昭和天皇の人間

宣言で初めて打破されました。

 

Patrick J. Geary  The Myth of Nations 鈴木、小川、長谷川訳 白水社

という本を図書館から借りて読んでいます。明治維新の頃日本が投げ込まれた世界は

丁度Nation即ち民族国家の乱立世界でその大半は嘘であった。従って大日本帝国の

皇国史観、現人神の神話に捉われた虚偽に基礎を置く国家とは大日本帝国に限らず、

すべての帝国がそうであったと私は感じます。日本は徹底的な敗戦により目が覚めま

したが、戦勝国は却って国民国家の虚偽に捉われて戦後も何回も戦争を繰り返しまし

た。米国のベトナム戦争、ソ連のアフガン戦争、チトーが死ぬとユーゴクラビアは民族

神話に捉われて国が分裂し、セルビアがコソボで虐殺を行う等悲劇を繰り返しました。

今のロシアによるウクライナ戦争、イスラエルによるパレスチナ人の弾圧、土地の簒

奪、ガザとヨルダン川西岸の封鎖、ガザの虐殺などはその民族神話の虚偽に捉われた

者どもの犯している罪業です。


米国が一方的にイスラエルに肩入れして来た事が中東問題の元凶だと私は考えてい

ます。それは何故かと言えばキリスト教原理主義なる集団がキリスト教とユダヤ教が同

根だと信じ込んでいるからでしょう。もう百年も前に米国にてヴァン・ルーンがあんなに

分かり易く解説しているのに米国人の大半がキリスト教に無知なのは我々日本人が仏

教や神教について無知なのと同様です。

 

私は科学技術こそ原始の宗教を正しく継承している自然宗教に他ならないと考えてい

ます。宗教を科学せよ、それが国家宗教の呪縛から人間を解放する道だと思います。


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+ 市吉
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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