近況、所感
2022/04/03 15:12
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札幌にも春近し
路上の雪は殆ど溶けて自転車や足車で何処にでも行けるようになりました。豊平川の河原にはまだ雪が
残っています。河原にある雪捨て場の膨大な雪山が消えるにはまだ一月はかかるでしょう。
この冬
は色々な事がありました。新型コロナで保育園が休園になったり、孫達が濃厚接触者と見なされて一週
間休んだりしました。ちょっと熱が出ただけで医者に行き、PCR陰性証明がないと登園できないとの園
の規則もあります。おかげでこの冬は孫達とたっぷり遊びました。五歳の孫達はもう仮名は読めますが
書くのはまだ鏡文字が出たりします。教えている私も時に仮名の書き方に迷う事もあります。
自分が平仮名を学んでいた70年前の事を思い出しますね。考えると言葉も文字も不思議なものです。
三月最後の一週間はMobileデータ量の上限に達したためインターネットに接続できなくなりました。
世界との接触が断たれるのは何とも寂しいものです。思えば四半世紀程前までは移動通信どころか
Internetも普及していませんでした。その頃は会社を定年退職すれば元の人脈や学会との縁も切れて
文字通り隠退したものですが、現在はInternet によってずっと連絡を続ける事ができます。私も通信
網を通じて電子通信学会にも研究発表を続けており、世の中と直に接触を続けているので引退したと
いう意識は全くありません。
ロシアのウクライナ侵略
これはロシアの負けですね。Putsinの国家思想が前世期の冷戦時代を出ていないだけでなくロシアの
軍事思想も概ね当時の水準に留まっています。大日本帝国軍と同じく補給が弱い。何しろキーウ周辺で
はロシアの若い兵隊がウクライナの住民に食糧を無心していたそうですから。
ロシアは既に数万の兵士を失っているそうです。補強のためにジョージアから送った2000人の兵隊の
内300人は武器を捨てて逃亡したそうです。TVに登場する専門家はロシア、ウクライナの戦力比較表
を見せながらロシアの圧倒的な優勢を解説していましたがロシアは既に人的、物的資源を使い果たして
いるのに対して、ウクライナは総動員をかけているので数百万人の兵力資源を有しています。
ロシアは人口も多いので総動員すれば勿論ウクライナは敵でもないのですが、Putsinはそれをする事が
できません。なぜならそうすればその最強の武器、自国民騙し術が化けの皮をはがされてしまうからで
す。現在Putsinの国内支持率は80%以上らしいですが、それは我が帝国陸海軍の大本営発表と同類の自
国民騙し術によるものです。ウクライナから兵隊を戻せば直ちに真実が明らかになります。何時までも
戻さないと既に数か月ろくにシャワーも浴びる事が出来ない戦場に張り付けられた兵隊が離反するでし
ょう。愛するものからの連絡が途絶えて心配するロシア兵の母の会もそろそろ堪忍袋の緒が切れると思
います。
ウクライナ軍は欧米の支援を受けて最新のミサイルすなわち精密誘導兵器でロシア軍の堂々たる戦車や
戦闘機を屑鉄にせしめているのに対して自国ではcomputerも作れないロシアの軍事資源はやがて底を
つくでしょう。窮地に落ちたロシア軍が生物化学兵器や核兵器を使う事が心配されていますが、私はそ
れは無いだろうと思います。ロシアの軍人も人間ですから。仮に使えばそれは人間のやる事ではありま
せんので事態は全く異なる局面に入る事になります。
民主主義と真実
平和の実現には民主主義の確立が重要です。真の民主主義国であれば一体誰が戦争などという愚かな事
に参加するでしょうか。現実には戦争が起っているのは民主主義が損なわれているからです。
その手段は支配者が国民を騙す事ですね。ロシアの報道を見れば真っ赤な嘘を真面目な顔で報道してい
るので滑稽にすら感じます。北朝鮮の報道も60年前に私がラジオで聞いていた北京放送と同じく報道と
いうより号令をかけているように力んで発音していたのを思い出します。真実を伝えるという報道人の
使命を忘れて国家の宣伝機関に成り下がっているのを見ると人間社会における報道の自由の重要性を痛
感します。
報道の使命は真実を伝える事であり、その真実を明らかにするのは学問です。この冬に宮城喜久子著
「ひめゆりの少女、16歳の戦場」(交文研)を読み改めてあの戦争の惨害に衝撃を受けました。大日本帝
国のあの馬鹿馬鹿しい戦争の人間的な原因は学校教育で詰め込まれた皇国史観だったと思います。
私は古事記を通読し、日本の神話の文化的な価値を誇りに思う者ですが、これを史実として教えた大日
本帝国の教育者の罪は深いと思います。皇国史観に基づく軍国教育の成果により大日本帝国の若者は全
員と言える程軍国少年、少女になりました。真珠湾攻撃の報に湧いた日本全国の熱狂は一体何だったの
でしょうか。私達はNHKのちこちゃんに叱られないように「ぼーっと生きていては」いけないのでは
ないでしょうか。
原始時代に生きた祖先はぼーっと生きる事はできませんでした。生きるため、子育てのためには大自然
の中で奮闘努力する毎日でした。今日の文明社会に生きる人が「ぼーっと生きていける」のは文明の恩
恵であると同時にそれでは文明社会の矛盾に開いた穴に転落することにもなり兼ねません。
人間の自由と法の下の平等、民主主義、基本的人権、平和主義、これらの簡単な言葉には先人の偉大な
努力の成果がつまっています。その完全な実践には少なからぬ努力が要ると感じています。
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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