差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2013年4月21日日曜日 23:37
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件名: Flow Chart式思考; 農業の設問

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単純思考

私達が通常行っているのは単純思考だと思います。その特徴は今現在の状況が永遠に続くと思い込む事です。まことに浅はかな認識ですが、実は数学的にも理にかなっています。ずっと以前に瞬時周波数の概念は今の発信機の状況が無限に変わらないと仮定した時に確定する周波数である事を説明した事があります。瞬間を定義するのに永遠が必要なわけです。瞬間とは数学ではデルタ関数δ(t)ですがそれは

　　δ(t)= [-∞,∞]∫e^(i2πf.t) df

これは実に含蓄の深い公式です。瞬間の定義には永遠の時間に亘る無限に多量の関数が必要です。

携帯電話の音声処理は20ms,毎秒50回の短い時間に音声サンプルを採ってフーリエ解析を行うのですがそれは各20msの区間が無限に繰り返すと見なして処理をしているのと実は数学的には等価な処理です。

単純思考では瞬時と永遠は両極端にある概念ですが実は両者の厳密な定義には両者が共に必要不可欠です。同様に学問の基礎概念はf=m.a, E=m.c^2, PV=RT、ローレンツ変換、Maxwell方程式とか異なるものの間に成り立つ関係式によって極く簡潔に表現されます。概念Aは概念Bとの関係によって定義される。人間の考える事に絶対的なものはあり得ない。単純思考とはこの事を知らずに「自分の考えは絶対正しい」というものです。

単純思考は誤り易い

単純思考の誤りの根源は名称と実体の混同です。今朝のNHKの日曜討論で外交問題が論じられましたが米国、日本、中国、北朝鮮、韓国、ロシア等の関係を専門家は滔滔と論じます。まるでそれらがそれぞれ個人であるかの如き言い方です。日本と言ってもそれを構成する日本人の考えは千差万別です。よく決められない政治と言いますがそれは民主主義の意思決定の過程を忘却して単純思考をぶつけ合っているだけだからではないでしょうか。単純思考の極限の国家は独裁国家ですがそれらが如何なる災厄をもたらすものであるかは数多の歴史が示しています。

Flow Chart式思考

私はe世論協会で農業問題の設問作成の担当になりましたので農業問題をFlow chartで整理してみました。Flow chartは流れ図ですがその構成要素は□、→および分岐点です。各□の中には一つの命題(文)を書き、矢印は命題と命題を因果、時間の流れなどの関係に従って結びつけます。分岐点では命題は疑問文とそれに対する複数の答え(命題)に分かれます。→の流れは一方的とは限らず以前の命題に戻りループ(循環路)

を形成する事もあります。Flow chartは人間の思考の整理に便利です。連想、因果、論理、単純な思いつき(縁起)、幾つもの疑問、堂々巡りなど人間の思考はFlow chartで記述できる気がします。

実はComputerのプログラムを書くにはFlow chartは本質的なものでありFlow chartが完成すればプログラムは完成したも同然です。

農業問題のFlow chart分析

農業問題をFlow chartで整理してみました。TPPに参加すると日本の農業は壊滅すると主張する人がいますが私の解析の結果は次の結論です。

TPPに参加しようがしまいが日本は

「農業への新規参入を促し」、「生産者と消費者が提携して」

「再生エネルギーなど新規応用分野の開拓を行い、農業を６次産業化して発展させる。」

道を開拓しなくてはならない。

私にはそれ以外の選択肢は考えられませんが皆様のお考えは如何でしょうか。

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      市吉　修       Osamu Ichiyoshi

二十一世紀を楽しく生きよう会  Human Network for Better 21 Century 

 http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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