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件名: 宝はすぐ足元にある
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NHK討論 原発をどうする
今朝のNHK討論では各党とも原発を縮小ないし廃止する事にあえて反対はしませんでした。全国にある40基余の原発のうち現在稼動しているのはわずかに2基でそれも後数ヶ月後には定期検査で止まる予定です。それでも今年の夏は何とか乗り切れる見込みだそうです。もともと原発は必要無かったということですね。だとしたらこれまで原発にかけて来たお金は何という無駄であった事でしょう。既に一年来福島原発の周囲数十kmは人の住めない地域になってしまいました。何という損失でしょうか。高速増殖炉は技術的な実現性の見通しも無いまま今までに10兆円がつぎ込まれたそうですが、推進派の言うには「今止めるとこれまでの10兆円が無駄になる」。そもそも原発を続けて大量に発生する最終生成物の死の灰の保管場所どころか保管方法もまだ全く未完成です。このままでは日本列島に人が住めなくなる事すらありえます。原発を国策として推進して来た国は実に無責任ではないでしょうか。この無責任体質は今やGDPの2倍という天文学的な財政赤字を累積してきた日本国が、前世紀に日中戦争をシナ事変と呼んでずるずると泥沼に入り込んでアジア全域に戦争を拡大し、日本国民とアジアの民を破滅に追い込んだ大日本帝国と大して変わっていない事を示しているのではないでしょうか。
民の愚昧
国家の無責任の源は民の愚昧だと思います。投票率が50%以下という今の日本の間接民主政治で私が思うのは今の日本人民は実に無責任だという事です。知名度で当選が決まる現状は民主政治の堕落ではないでしょうか。大阪で圧勝した橋下
民の愚昧の源泉
今日のNHK special;人間の起源第4集のテーマは「お金」でした。アフリカナイジェリアのバカ族はずっとお金の無い生活をして来ましたが今少しずつお金が浸透しつつある経済段階にあり世界
中の学者が注目しています。まだお金が浸透していない村の生活では狩の獲物を村の全員に平等に分けていますがお金が浸透しつつある別の村では一部を他所から来た商人に売ってお金に換えて自分のものにしていました。即ち人間の社会において交換の道具として導入されたお金は私有財産を発生させました。お金は初期の段階では麦、米、羊、牛、豚、宝貝などでしたが技術の発展とともに金、銀、銅、そして紙幣へと進化して来ました。お金が交換の道具ばかりでなく富の蓄積を可能としたことにより原始共同体が崩壊して人間をばらばらの個人に変化させました。これが人間社会を原始から文明に飛躍させた原動力ですがそれによって得たものもあれば失ったものもあります。失ったものは利己主義による人間の度量の狭さだと思います。自分さえ良ければ良いという考えが政治的無関心を呼び勇ましいが空疎な言葉だけの俗物の政治屋に権力を委ね無責任な政治を許してきたのではないでしょうか。
宝はすぐ足元にある
先日のNHK specialで地域振興に奮闘するある人の言葉ですがこれはいい得て妙ですね。前述のNHK討論では誰も日本の森林資源のことは言いませんでした。LPG,石油、石炭、風力、太陽光等は誰でも言いますが日本の一大特徴である森林資源のことは誰も言いません。足元にある宝に気づかないのですね。
ところでもっと身近な足元にある宝は友人、家族、そして自分自身ではないでしょうか。
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市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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