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送信日時: 平成 20年8月31日日曜日 1:41
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件名: 二十一世紀企業研究会
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二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。
お金の価値を保証するもの
日常生活でなくてはならないお金は日本銀行と政府の債券でありその価値を保証するのは日本国であるという事になっていますが本当でしょうか。インフレが進行すれば貯金の価値は減少します。過去には戦時国債と新円切り替えによって国が国民に負う債務を反故にされた苦い思い出があります。30年前のブラジルや現在のジンバブエのように天文学的なインフレでお金の価値が極端に下がることもありえます。
物価は物とお金の価値の関係を示していますがある商品の需要が増えればその価格が上がり、供給が増えれば価格が下がります。需要が増えても供給が増えなければ価格が上昇を続けインフレに突入します。このように考えるとお金の価値を保証するものは社会の生産力に他ならないことが分かります。
生産力の源
不景気の時は物が売れないから勤労者の所得が減る、所得が減るからものが買えないという悪循環に陥ります。日本の場合は輸出依存の度が強いので米国や中国が不景気になると連鎖的に不景気になってしまいます。内需主導の経済への転換が叫ばれる所以です。
この悪循環を断ち切るためには連鎖の中で正味の価値を創造する源泉が無くてはならないと思います。それは即ち解決すべき問題の発見、解決方法の探究、平たく言えば発明とその事業化です。例えば日清食品は即席ラーメンで全く新たな食品事業界を創造しましたが、その発端は創業者の安藤百福氏が自宅の物置で苦心惨憺して開発したチキンラーメンでした。全く新たな物の開発段階ではまだ市場も無いわけですから経済の連鎖からは離れたところで発明が行われたわけです。
発明を市場に出す事がすなわち事業化です。従って生産力とは発明と事業化、事業の運営でありその本源は人と人とが力を合わせることであると思います。私は事業体として従来の会社に加えてSOHO連携方式の事業方法を提案しています。平たく言えばボランティアに発する新たな事業の開拓です。多くの人が知識、技術、労力、資金を提供して初めて事業が成立します。SOHO連携はその始まりから運用にいたる全過程で有効な事業方法であると考えていますが、皆様のお考えは如何でしょうか。
世界平和の基本条件
上の事業方法によって国民が自立するとともに民主化により国の主権者としての権利と責任を全うする事が世界平和の基本条件だと思います。不完全な民主制の国家では主導権を巡って国内では政治闘争が、国外では国益、その実は国の支配者の利益を巡る帝国主義的な紛争が絶えません。戦争をやるにはまず国内で反対勢力を弾圧して国の支配権を握る事が必須となります。戦前の日本、ドイツ、イタリアにおいては実質的には暴力的な闘争によって形式的には民主的過程を通じて国家総動員体制が作られました。最近のイラクに対する戦争においては「国際社会」と称する民主国家においても政府が出す虚偽の情報をマスコミが無責任に垂れ流すことにより一方的な世論の誘導が行われました。形は違っても国家の支配権を握る闘争に変わりはありません。
半世紀も前に歴史家のA.トインビーは「試練に立つ文明」の中で国家の枠でものを考えてはならないと説いているのを読んだ記憶がありますが、それは現在においても心すべきことであると共にこの半世紀間の情報通信、交通物流、人的国際交流の発展によって実践可能になっていると思います。
トルストイの「イワンの馬鹿」に記述されているように働いて自らと家族を養っている一般国民には本来敵はありません。国家機構に名を借りて他人を支配し、他人の物を取ろうとするから争いが起こるのです。ほんの数千年前に農業と牧畜の開始と共に始まった社会の階級分裂の結果として成立した国家が各国の国民を隔てる障壁となる限りにおいて国家間の戦争は無くなりません。もしも各国の国民が名実共に国の主人として活動する直接民主制の段階に至れば内戦や戦争は消滅すると思います。そのための物理条件の一つとして直接衛星LANの早期事業化を実現したいと考えています。
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* 市吉 修
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
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