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送信日時: 平成 21621日日曜日 23:08

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件名: 二十一世紀企業研究会

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。

二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

土日は作業小屋の整理に終わりました。

軽い気持ちで片付けを始めたところ丸々二日仕事になってしまいました。本ばかりでなく空き缶,空き箱、ビニール袋の類まで山ほどあります。かなりの部分はまだまだ使えるものが捨ててあるのを拾ってきたものです。しかし結局邪魔になって捨てざるを得ない状況に最後は行き着いてしまいます。

NHK TVはこの間Save the futureという環境特集をやっていました。それを見る時間は全くありませんでしたが私なりに一つの解決案は持っています。私はもったいない学会に入っていますが、もったいない精神は誰にも負けないと思います。それが行き過ぎて物が捨てられない症状に陥り、今回のように貴重な週末を潰して整理する

羽目になりました。

 

私のもったいない精神の源は田舎の貧乏な農家の出身にあると思います。貧しい人には物が貴重なのは当然ですがさらに根本的なのは田舎の生活ではごみなる物が出なかった事です。現在庭木の剪定で出た小枝をゴミに出す時、これだけあれば風呂も沸かせるだろうにと悔しがりながらゴミに出しています。18歳まで暮らした故郷の

暮らしでは電力以外のエネルギーは完全自給していました。庭のゴミを掃き集めてふろをたいたものです。冬は私が回りの山や川岸の竹林から切って来た竹の笹は牛が食べて残りの枝や幹は枯れると絶好の薪になりました。

 

私が故郷を出た第一の理由は田舎で適当な仕事が無かった事と、外の世界に対する若者の好奇心もありました。定年退職した今もなぜ田舎に帰らないのかといえば長年の間に現在の所が本拠地になってしまったからです。今や故郷には我が家の廃家もなく家の跡はクヌギ林になっています。

 

ただ過疎高齢化の進む故郷の再生には大きな関心があります。またインターネットの活用により故郷のひいては日本全体の再生の道はあると感じています。

現在IPSTAR社で全国の離島、山間僻地に工事即日から1Mbpsの高速インターネットが可能なシステムの市場開拓を行っています。高速インターネットを活用すれば全国の田舎も都会も一つの村に変じ相互に短所を補い長所を加えて理想的な国の発展も夢ではありません。

 

(1) インターネットは世界最大の図書館

現在私の小屋には平凡社の世界大百貨辞典全24巻があります。これもゴミ捨て場で拾って来たものですが、時々活用しています。しかしもう半世紀近く前の書物であり内容は古くなりました。現に「インターネット」という項目もありません。他方インターネット上の百科事典であるWikipediaは常に現在進行形で内容が更新されます。大半の書物は十年も経てばゴミになりますが、Wikipediaは紙ではなくデータセンターのメモリーに蓄積され常に更新される言わば生きている百貨辞典です。これがどんな離島、山間僻地からも利用可能になる事は印刷技術の発明に次ぐ変化を生じると思います。

 

(2)世界は一つの村になる

インターネットと衛星通信は世界を一つのLAN(Local Area Network)に集約せしめ、世界は一つの地球村に等しいものになると思います。今や人が離島、山間僻地に住んで全国を舞台とした仕事をすることも可能です。農産物の産地直送や村から直接発信の観光案内はまさにそれですね。国際外交も国だけに任せず諸国民が直接民間交流を推進すれば国際問題は根本的に国民の直接対話で解決し、歴史時代を通じて人類最大の災厄であった戦争を過去のものにする事も可能です。

 

(3) インターネットを使いこなそう。

トルストイのイワンのバカで示される平和で豊かな社会の実現の道具はインターネットや直接衛星放送、光回線や携帯移動通信を包含する次世代通信網として現実のものになりつつありますが、遅れているのは人間の社会と思想ですね。

もうすぐ選挙ですがまた街頭でのがなりたてと低俗な中傷合戦、言わなきゃ損とでもいうような大げさで空疎な言辞を思うと憂鬱になります。インターネットと衛星放送を用いれば全国国民会議も可能な現在、旧態依然の政治の仕組みがあまりに遅れているのではないでしょうか。

またインターネットを駆使したTeleworkも旧来のピラミッド型構造の会社組織、上司による一方的な人事考課、全人的な会社への帰属という旧来の組織では限界があります。インターネットを真に駆使するためにはSOHO連携など新たな仕事の仕組みが必要です。それは正に当二十一世紀企業研究会の目的です。

 

更に変わるべきは大学を頂点とする教育システムでしょう。この点では現在はむしろ退歩の危険すらあります。大学人はインターネットの普遍性を用いた普遍学問、即ち人が全国何処でも学べるシステムを作ろうとはしないようですね。むしろ既得権益を守り、先細る国の研究費の獲得に汲々としているようです。論文も見てくれは良いが中身は今一のものが多い。便利なインターネットが人間の思考力を損なう危険もあると思います。忙しい動きの世の中に囚われると「納得が行くまでじっくり考える」ことが疎かになります。アインシュタインは「講義の義務が無く、研究に専念してよい」という破格の条件でベルリン大学に赴任しました。そこで確立した一般相対性理論は確かに「徹底的に考える」条件無しにはアインシュタインと言えども完成することは出来なかったと思います。現在の大学や学者はTVタレントまがいの人が多く、分かり易い代わりに深みに欠けるきらいがあるのではないでしょうか。近くは湯川秀樹、朝永振一郎等の物理学者、遡れば本居宣長、親鸞、法然、聖徳太子のような思想家は現代社会には見当たらない気がします。

とはいえインターネットの活用の広がりそのものが世の中を少しずつ変えて行くのは確かです。それをより良い方向に変えて行きましょう。私にとってそれは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける産業社会」と「一人の声が万人に届く情報通信に基づく直接民主制の国と諸国民の直接交流に基づく平和な世界」の実現です。

 

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

* URL; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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