差出人:
送信日時: 平成 20年9月15日月曜日 2:23
宛先:
件名: 二十一世紀企業研究会
配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。
二十一世紀企業研究とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。
毎日パラリンピックを見ています。
前回紹介した健常者も恐れる両足義足の短距離走者は南アフリカのOscar Pistorius選手でした。既に100, 200mで金メダルを獲得して次に400mも狙っています。
オリンピックに比べてパラリンピックは選手の年齢が高いですね。60歳を越えるメダリストもいます。心身に傷害を持つ人も生涯スポーツを続ければ技量は向上し記録も更新しているのは心強い限りです。それにしても一日50分の放送ではせいぜい競技の結果しか報道できません。オリンピック以上の内容があるのに残念です。
5/13東京大空襲の被害を語る
会に行ってきました。場所は浅草寺の直ぐ近くの区民会館でした。発表された方々は当時小学生で3/10の東京大空襲で家族を失い天涯孤児になられました。親戚に引き取られても下男下女代わりに使われ、ろくに学校にも行かせてもらえなかった方が大半です。もっと悲惨なのは引取り手もなく浮浪児になり飢え死にしたり凍え死にしたりした人も多勢いました。片や戦後の独立と同時にいち早く恩給法を改定して旧軍人、軍属には恩給や年金が国庫から支給されています。このような不平等を考えると従来の国家には根本的な間違いがあると思わざるをえません。
金田茉莉さんにもお会いしました。三年前墨田区の緑図書館で読んだ「大東亜戦争と戦争孤児」の著者です。この本を読んで次の詩を作りました。
金田茉莉著「大東亜戦争と戦争孤児」を読みて作れる詩
お国の戦争で人々は滅びぬ
大空襲の下、火の海の中
親を失いし戦争孤児が
残されし世は正に地獄なりき
か弱きものを見殺しにして
国が救いしは軍人と役人のみ
世界の民よ手をつながむ
国を越えてぞ平和を築かむ
東京の戦争孤児の切なる願いは大空襲の被害者の慰霊碑と記念館を作ることです。空襲でなくなった家族の多くは死体も行方不明で十万体もの遺骨が今も関東大震災記念館の地下室に保管されているそうです。戦争孤児は今まで国や東京都に何回も陳情しましたが慰霊碑も記念館も今だに実現していません。
私たちは手を合わせるところが欲しいのだという戦争孤児は今や大半が後期高齢者ですのでなおさら切実です。広島、沖縄や大阪では実現していますが東京は弱者に冷たいようですね。
そこで私はアンケートの中で次の提案をしました。
(1) 国や都がやらないなら民間で作ったらどうか。
(2) すぐにやれる事はインターネットの中に追悼と記念館の場を作って全世界に公開し国民運動を盛り上げたらどうか。
もしも運動が高まってきたらそれまで見向きもしなかった政治家が我も我もと参加して来ることうけあいです。
兵隊も被害者だ
今日のNHKスペシャルは米軍のベトナムやイラクからの帰還兵がPTSD (post traumatic syndrome deficiency)のために精神に異常を来たし、日常生活に支障が出たり、ひどい時は殺人や自殺を引き起こしたりしている事態が報道されました。米軍の新兵訓練の様子も放映されましたが、入営の日私物は全部送り返され、頭を丸刈りにし、制服を着せて教官がガナリたてながら行う訓練の目的は昔の日本軍の言葉を借りれば「娑婆っ気を抜き」個性を捨てさせて人間を殺人機械に仕立てることです。
しかし人間はあくまで人間であり、自分が殺した相手が民間人であったのを発見して精神に異常を来たすのはむしろ人間性の現れだと思います。米軍はPTSDの予防と治療に努力していますが、これは医学ではどうにもならないと思います。最大の原因は戦う大義が無いことではないでしょうか。第二次世界大戦の時は日本軍の中国での無差別爆撃等の報道で米国世論の反日感情は爆発点近くまで高揚していましたし何より戦宣布告も無しにいきなり真珠湾攻撃を受けたことで米国民の怒りが爆発して日本と戦う充分な理由がありました。しかし現在の米国にはそういう大義が無いですね。そのぶん新兵訓練は厳しくなっているようですが、何をやろうと人間から人間性を取り去る事はできません。
平和の存在定理
世界が完全に平和であることはできるか。答えはイエスです。その理由は自ら正直に働いて家族を養っている一般国民には誰を恨む事も無く、けんかする事も無い事です。まさにトルストイのイワンのバカの通りです。イワンの兄で軍人のセミョンや投機商売人のタラス、三兄弟を仲たがいさせ、働かないで楽に暮らす思想を世の中に広げたがっている悪魔の親分に相当する者達が今日の所謂勝ち組であり自分の利益のために負け組みを使役しようとして国の主導権を握るためにマスコミを動員して世論を誘導し、いわゆる国益のために国家間の紛争を引き起こしたりしています。トルストイは上の本の中でガンジーの非暴力不服従にも似た方法による平和の確立過程を描いていますが、今や世界はそれに近い所まで来ていると思います。それは教育の普及と報道mediaの発達によるものではありますが、まだまだ不十分です。
その決定版は放送と通信を融合したMass Im-mediaの早期実現とその活用により人民の政治参加を強めやがては直接民主制に移行する事だと追います。真に国民主権が確立すれば国民の大半が盗賊でも無い限り戦争の起き様がありません。これが世界平和の存在定理だと思います。
**********************************************
* 市吉 修
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* e-mail; osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp
* URL; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
* TEL/Fax; 042-761-7318
**********************************************