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件名: 二十一世紀企業研究会 ;英国のワラ発電、日本の木質発電
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英国のワラ発電
STF(Science and Technologist Forum)から紹介のあった記事を添付します。
発注主 IPP
場所 リンカーンシャー州スリーフォード(ロンドンの北約100km)
受注者 三井造船
発電能力 38,500KW
燃料 ワラ 周囲50kmの範囲で収集
利用者数 65,000世帯
受注総額 150億円
建設費を利用者数で割ると約23万円になります。運用が始まれば費用の大半は燃料代だとするとワラのコストですね。電気ばかりでなく同時に発生する熱を公共施設に温水として供給するとの事です。化石燃料は今後価格が上昇しいつか枯渇しますのでこの事業は非常に注目されます。
私たちは英国に駐在時に西はWales,北はInvernessまで行ったことがありますが英国は食料の自給が可能な農業国であると同時に湖水地方以外は山にも森林というほどのものは見ませんでした。嵐が丘の舞台のような荒野(heath)が多いようです。ワラを燃料にするというのは優れた着想ではないでしょうか。
日本の場合
それに対して日本は全国の山に無尽蔵とも言える森林資源があります。木材なんでも小事典(木質科学研究所)によると
日本の森林総面積 ;2500万ha
その内人工林 ;1000万ha
人工林により毎年 ;7,000万m^3増加
おそらくこの数字には枝葉は含んでいないと思います。毎年増加する7,000万m^3を越えない範囲で発電すれば資源は等価的に無尽蔵になります。例えば半分の3500万m^3から得られる発電量と熱量が日本の持続的なエネルギー源となりうるわけです。
農林漁業が日本再生の鍵
松本さんから紹介のありました奥多摩の青年林業家グループ東京Chainsawsは1月1日のNHK specialでも紹介されました。若者が林業で事業を推進しているのは頼もしい限りです。木材だけでは外材との競争が困難でも燃料としての用途が加われば競争力が出るのではないでしょうか。
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市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for Better 21 Century http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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