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送信日時: 平成 21年3月16日月曜日 1:41
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件名: 二十一世紀企業研究会
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東京大空襲集会
1945年3/10は東京の江東区、墨田区、浅草などの人口密集地帯を中心に300機もの米軍爆撃により一晩に10万人が焼け死にました。都市の無差別爆撃は日本が以前に中国において重慶等の爆撃で先鞭をつけていた事ですが、私が日本人として許せないのは日本政府の国民に対する極端な無責任です。戦後軍人軍属は恩給や遺族年金によって手厚く補償した一方では大空襲の戦死者については禄な調査もせず、最も弱い戦争孤児には私の知る限りでは殆ど何の救済も行いませんでした。これは満州の奥地に国策として送りこんだ開拓団をソ連軍の侵攻に際して後方に見捨て日本の敗戦後も何等救済の努力も行わず為に奥地の邦人はソ連兵や中国人、満州人を避けて山野を逃げ惑い、約20万人もの邦人が野垂れ死に、何万もの幼児がとり残されたのに日中国交回復までの30年間何等救出の努力を行わなかった日本国政府の無作為、無責任と軌を一にするものです。政府の主張は一般人は国と雇用関係が無かったという事だそうですが、国民と国の関係は雇用関係よりも希薄なものなのでしょうか。
去る3/10に東京大空襲訴訟2周年人間回復めざす大集会が浅草公会堂で開催されました。参加者1,100名で人が通路にまであふれていました。この裁判の詳細については下記URLをご覧下さい。http://www.geocities.jp/jisedainitakusu/
証言集会
今日横浜のかながわ県民センター304で行われた中国帰還者連盟主催の証言集会において戦争中に中国で実際に係わった残虐行為を含めて戦後5年間のシベリア抑留と6年間の中国撫順戦犯収容所での経験を聞きました。証言者の絵鳩さんの証言は殆どの帰還兵が口をつぐんでいる戦争の現実の姿について多くの事を明らかにしてくれました。平和を確立する為にはたとえ不愉快な事であっても真実を正しく知り記録しなくてはなりません。この点では中国帰還者連盟の果たして来た業績は少なくないと思います。より詳細については下記URLをご覧下さい。http://www.ne.jp/asahi/tyuukiren/web-site/other/gaiyou.htm
中でも撫順戦犯収容所は戦犯でも人間だという周恩来の指示に基づき戦犯を人道的に遇して、多くの日本人が兵隊として叩き込まれていた
偏狭な国粋主義を脱して人間に戻れたと感じる程の視野の拡大と自己の戦争犯罪の反省に至る事が出来たのは正しく奇跡と呼ぶに値する事だと思います。これを米国のGuantanamo基地におけるタリバン捕虜の無原則拘束、長期拘留と虐待に比べれば文明の水準のあまりの低下を嘆かざるをえません。日本も日露戦争や第一次世界大戦までは捕虜となったロシア兵やドイツ兵の捕虜を人道的に収容しました。捕虜たちは収容所で楽団を結成して演奏会も開かれていたそうです。今から振り返ると第一次世界大戦の頃までの日本軍と日中戦争、第二次世界大戦の頃の日本軍は同じ国の軍隊とは思えないほどの知的水準の低下が生じたと思います。ノモンハンで日本軍を痛めつけたソ連軍のジューコフ元帥が日本軍を評して曰く、兵は優秀、将校は無能。その後の歴史を顧みると皇軍はノモンハンでの手痛い敗北から何も学びませんでした。軍隊に限らず日本国政府そのものの人道に対する責任感が欠落していた事は前述の日本同胞に対する政府の無責任な行動からも明らかだと思います。
平和とは対話なり
戦争とは対話の拒絶です。人間は対話する動物ですから戦争とは暴力に語らせる事ですね。無理を通して道理を抑圧するのが戦争ですが、実はそれが何等解決をもたらさない事を二度の世界大戦を通じて人類は学びました。それは戦後において国際連合や国際司法裁判所、ヨーロッパでは地域共同体EUとして実現されましたが我が国では日本国憲法9条に代表される平和主義として明文化されました。撫順の奇跡は強制ではなく自由によって人間は人間たる事を教えています。言葉では到底表現も不可能な戦争の惨禍の上に実現された撫準の奇跡と日本国憲法第9条の思想は人類の宝として世界に広めていくべきものだと考えます。
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市吉 修
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二十一世紀を楽しく生きよう会
* URL; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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