差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2017729土曜日 21:08
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件名: 戦争被害者の救済こそ平和の礎
 
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 全国空襲連のつどい
 
日時 814() 13:30 - 16:00
 
場所 すみだ女性センター(京成線、押上駅の近く、東京スカイツリーも近し。)
 
予定行事
 
 あいさつ 柿沢 未途さん(超党派空襲議連事務局長)
 
    経過報告 黒岩 哲彦さん(東京大空襲訴訟弁護団事務局長)
 
 講演 
 
   空襲被災者運動史の現段階―給付・追悼・実態調査
 
     山辺 昌彦さん(東京大空襲・戦災資料センター主任研究員)
 
          杉山千佐子の人と生涯
 
     岩崎 建弥さん(元全国戦災障害者連絡会事務局長)
 
  報告
 
   沖縄戦・南洋戦裁判が目指すもの
 
     瑞慶山 茂さん(沖縄戦・南洋戦国賠訴訟弁護団長)
 
主催 全国空襲被害者連絡協議会
 
 昭和20310日の東京大空襲を含めて日本全国の空襲で55万人が死亡したと言われます。そのため何万
人もの戦争孤児が出ましたが、大日本帝国も、戦後民主国として再生した筈の日本国も戦争孤児の救済は何もし
ませんでした。戦争孤児は幼くして突然親を失った衝撃にも増して世間の冷たさに生きていく力もありませんでした
。日本国は調査すら怠り戦争孤児の数さえ把握していません。最近の安倍内閣でもう聞き飽きた「記録は無い、
破棄した」は当時から日本国の宿阿でしたね。戦争終結時に帝国政府は戦争責任の追及を怖れて文書焼却を命じ
、職員は命じられた通り、出来る限りの文書を焼却したため、歴史の暗黒が生じてしまいました。戦争孤児の多くが
餓死し、あるいは世間の無慈悲に絶望して山に入り、行方知れずになった子もいるようです。これが「天皇の赤子」
と説いて来た自己の言葉に対して全く責任を取らずに来た日本国の一大汚点だと思います。
戦争孤児の多くは生きるために必死に努力しました。彼らの報告は
http://www16.plala.or.jp/senso-koji/
前回報告した知覧の平和祈念館にも増して涙なしには読めませんが、ここに報告できた人はまだ恵まれた方です。
はるかに多くの孤児は社会の片隅で悲しみをこらえて必死に行き、また死んでいったと思います。
自ら戦争のため片目、片腕を失った杉山千佐子さんのように国の無責任に対して謝罪と補償を求めて立ち上がっ
た人は極く少数でしたし、昨年102歳で亡くなった杉山さんに続いて多くの元戦争孤児がこの世を去りつつあります。
 
前の国会において超党派の議員団が準備していた戦争被災者支援法は提案もされなかったようです。名前はどう
あれ「共謀罪」の審議と強行採決に国会を占拠され当法案は審議もされずに終わったようです。
戦争孤児の救済が無ければ日本国民は自国のために戦う気概を永遠に逸すると思います。無責任な国家のために
一体誰が戦うでしょうか。戦争被害者の救済こそ平和の礎ではないでしょうか。
 
 
余談ですが安倍首相は前国会において森友学園について当初「非常に素晴らしい教育方針」と賞賛し、稲田防衛
大臣は森友学園が園児に暗唱させている教育勅語について「日本が道義国家である事を世界に示すもの」など
と言っていましたが学園の実態が明らかになる (例えばおもらしをした子を見せしめにする等) につれて安倍氏は
手の平を返すように「籠池氏はとてもしつこい人」などと態度を豹変し、稲田氏は籠池氏と面識は無いと言っていた
のが実はある裁判において当学園の顧問弁護士を勤めていた事が発覚しました。
また稲田氏の遅まきの辞任の原因になった南スーダン駐在部隊の日誌問題について「当初破棄したと言っていた
日誌が実はあったのを自衛隊が非公表とした経緯について報告を受けていなかったと稲田氏が言うのに対して自
衛隊幹部が報告した」と外部にもらした事が決め手になりました。
 
このように安倍、稲田両氏の不誠実は大日本帝国から日本国に変わってもう70年になるのに全く変わっていないな
と感じます。退却を転進、全滅を玉砕、戦争を事変と呼び変えて真実を隠す体質ですね。今回も日誌に「戦闘」とあ
るのを稲田氏は国会で「衝突」と言い換えていたのではなかったかと思います。
 
私は当初「日誌は既に破棄した」というのに驚愕しました。政府の日誌は永久保存すべきだと思います。加計問題
についてもつまるところ「言った、言わない」の水掛論に終わり行政側は「記憶が無い、記録は無い」あるいは「その
記録は私の記憶によると間違い」などとおよそ職業人の資格もないような愚劣なやりとりが横行し、しかもそのような
人間が人事で出世しています。一体日本国政府はどうなっているのでしょうか。
 
今日の情報化時代おいては情報の作成、共有、保存の容量は実質上無限です。あらゆる行政文書は無期限の
保存と公開を義務づけるべきだと思います。
 
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    
* Human Network for Better 21 Century      
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/     
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