差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 2012212日曜日 21:04

宛先: '

件名: RE: STF Forumの案内

 

森さん、

 

貴重な情報をありがとうございます。

大震災について私たちの知っている事は実にわずかだと感じました。

 

地上通信網が壊滅した地域で必要なのは

[1] 病院を中心として消防、警察、行政などのあいだで業務連絡ができる通信網

[2] 現地を動き回る部隊と病院などの拠点が会議方式で通信可能な通信網

[3] 一般人も利用可能な通信網

 

上の[1],[2]IPSTARと移動体衛星通信網をつなぐ通信網

[3]は現在離島山間僻地の移動通信に使われているシステムを都会の公園や駅に設置

する事により実現可能です。

IPSTARは通信容量が大きいのでよほど輻輳した時でもつながると思います。

またJSATなどもつながるようにすれば東日本大震災に匹敵する非常災害時にも通信容量は確保できると思います。

 

二番手の重要性

プロ野球でも優勝するチームは控えの選手が優秀です。効率一辺倒で進むといざという時に代替手段がありません。私達は子供が1,3歳のとき米国勤務になりましたが最初の何ヶ月かは車がありませんでした。その時車があればとても便利な社会は車が無ければいかに不便かを知りました。競争社会の矛盾は弱者の立場に落ちた時思い知ります。効率から言えば地上回線にかなわない衛星通信にも他に代替手段の無い分野がある事を今回の大災害が教えてくれたと思います。

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      市吉 修                                Osamu Ichiyoshi                        

二十一世紀を楽しく生きよう会  Human Network for Better 21 Century  

 http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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Subject: RE: STF Forumの案内

 

市吉さん

 

森です。

神奈川県医師会の方の大震災時の体験が書いてあります。

http://diamond.jp/articles/-/16006?page=7

 78頁に発災時の通信の混乱について書かれていますが「災害時優先通信は45回かけて1回のペースで相手とつながる程度だった。優先電話は電話を優先扱いするものであって必ずつながることを保証するものではない」。JMATチームが衛星携帯電話を準備していたことは良い判断だったと思いますが、携帯電話では発災後の情報量の増加(データや画像)には対応できないので、やはりインターネットが必要となります。衛星インターネットは地上系の通信が途絶した際のバックアップとして地域拠点病院には備えておくべきと思います。

 

-----Original Message-----

From: OsI [mailto:osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

Sent: Saturday, February 11, 2012 11:09 PM

To:

Subject: STF Forumの案内

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。

MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

衛星通信の盛衰

1960年代に実用段階に入った衛星通信は1980年代までは国際通信の大半の通信を担いましたが1990年以降は光通信に取って代わられ量的にはその役割は小さくなってしまいました。三年前IPSTARで働き始めた時は離島、山間僻地のインターネットでは市場が小さくてIPSTARの事業はとても一年とはもたないだろうと感じていました。人の住んでいる所なら日本全国が光回線と移動通信網で覆われていますので。

 

東日本大震災の教訓

ところが昨年の大震災で広汎な地域の通信網が甚大な被害を受けました。そのため全国から駆けつけた医療支援チームが現地の病院と通信ができないため空しく引き上げるといった事も起こりました。現地の移動通信網と都会の交換機を結ぶ手段としてIPSTARがひろく使われる事により大震災で図らずも衛星通信の有効性が証明されました。IPSTARの日本事業はつぶれるどころか飛躍的に成長しています。

 

最も便利なことは最も不便な事

上の通信網と同様なことは多くの分野で見られます。原子力発電が有効なのは一箇所で大電力を発生できるからです。ところがそれがいかに危険であるかは福島原発の事故で明白になりました。

 

STF電力Forumの案内

35日にSTFは電力事業のあり方についてのセミナーを行います。一般の皆様のご参加をお願いします。詳細は添付資料をご覧下さい。

 

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      市吉 修                                Osamu Ichiyoshi

 

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