差出人: Osamu Ichiyoshi [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 20101121日曜日 0:27

宛先:

 

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二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう

 

生と死

今年も年末に近づき「年賀を遠慮」という訃報を何通か頂きました。その度に生きるありがたさと生命の意味について考えさせられます。

 

幸せな高齢化社会とは

[1] 最後まで体も心も健康で長生きする

[2] 最後まで住み慣れた自宅で暮らせる

[3] 最後まで心はしっかりして楽しく暮らせる

[4] 最後まで社会の一員として助けあって暮らせる

社会ではないでしょうか。

 

わたしは今回の二ヶ月余の両親(94, 87)との生活からそれは可能だと感じています。そのために最も本質的なのは人間の心だと考えています。医学ではそれは脳ということになりますが、本人にはそれは心として感じられます。

心は体と同じく栄養、運動、排泄が必要ですが、体を養う食べ物と違って心の食べ物は物ではなく言葉だと思います。言葉の意味は目には見えず心の中だけで意味があります。心の運動は思考であり、排泄は忘却と気晴らしでしょう。心の動きは言葉でしか表現できない形の無いものですがその物理的な実体は脳であり、脳卒中などの物理的な障害によって心の機能は損なわれてしまいます。しかし心そのものは脳の中をいくら探しても見つかるものではないと思います。何故なら心は脳の全体的機能であるからです。心の動きを表現できるのは言葉であり、それを記録するのが文字です。言葉と文字の発明によって心の働きを物質化できたことが人間の驚異的な文化的発展の基礎ではないでしょうか。

 

幸せな高齢化社会とは心豊かな社会だと思います。現在の日本は物質的には豊かになりましたが、心は貧しかった半世紀前よりも却って貧しくなっているのではないでしょうか。

 

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

* URL; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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