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宛先:件名: 秩父Biomass発電見学報告
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秩父Biomass発電所見学
先週木曜日、6/28に家内と二人で見学に行きました。ここは日本初の木質チップからのガス変換発電所であり各方面から注目されています。秩父Biomass発電で検索すると多くのページが出てきます。
http://www.city.chichibu.lg.jp/menu1480.html
http://www.city.chichibu.lg.jp/item5456.html
http://jp.fujitsu.com/group/fri/downloads/report/economic-review/200707/05-3.pdf
百聞は一見に如かずでこの見学からは多くの事が分かりました。
[1] 木質チップ、すなわち木の木っ端を蒸し焼きにして発生するガスを燃料にする。
[2] ガス化炉からは木炭が出て来る。
[3] 主な定数は
送電端出力 100kW
有効熱出力 150Mcal/h
Biomass量 125kg/h
1.5ton/day
450ton/year
(一日12時間発電)
[4] 用途は
昼間吉田元気村に電気と温水(80℃)を供給。浴場にも使用。
夜間は商用電源を使用。
エネルギー発生量
電力 100kW x
12h = 1,200kW.h/日 = 36,000kW.h/月
我が家の月当たり電力使用量は200kW.hなので180世帯分の電力を賄える。
発電と同時に熱出力は
150Mcal/h
x 12h = 1800Mcal/日 = 1.8M(kcal) = 2,093kW.h /日
(1kW.h
= 860kcal)
即ち発電量の約2倍の熱エネルギーが80℃の熱水として得られます。
家庭で使う熱量は風呂が2x10^4(cc) x 40(度) = 8 x10^5 è1,000kcal程度とすると上の熱量は1,800世帯分となる。
秩父地域では間伐材として年間50,000(ton)の賦存量があるのでもしこれを全部使うと18,000世帯の電力を持続的に賄うことができる。
上から言えるのは秩父地域はエネルギーを持続的に自給自足できるという事です。
更に上のガス化炉から出る廃棄物としての炭も極めて有用な資源です。
[1] 熱量は1kg当たり7,000kcal, 即ち上の計算では一世帯の一週間分の熱量。
[2] 保水性に富む 炭1kgで水6kgを保持
現在畑の土の改良に使われていますが建物の壁土にも最適だと思います。
45litterで500円、800 litterで4,200円で販売されています。
秩父地域は日本の典型的な地域でありおそらく日本全国殆どの地域、現在少子高齢化と過疎化に悩んでいる所はエネルギーの完全自給が持続的に可能であると思います。
東京、大阪を始めとする大都市は森林から遠いのでむしろ火力発電で電気を得る方が良いのではないかと思います。
吉田元気村ではその他台所から出る廃油を原料にしてBDFを作っており、市バス7台で用いているとの事です。
研究提案
[1] 日本で持続的に利用可能な自然エネルギーの総合研究。
日本に原発は不要であることを誰にも分かる形で証明する。
[2] 上の研究に基づき自然エネルギー事業化検討
[3] 実現可能な最良の社会の研究
ご興味のある方は連絡願います。
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市吉 修
Osamu
Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for
Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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