差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 201432日日曜日 23:55

宛先

件名: 健康と免疫、国家と自然法、健康と放射線

 

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<1> 健康と免疫

あらゆる生物は免疫システムによって健康を維持しています。免疫には原始単細胞生物から多細胞生物への進化と共に獲得した自然免疫(Macrophageが代表)と脊椎動物への進化時に獲得した獲得免疫( 抗体−抗原反応)がありますが、基本は自然免疫でありMacrophageNK (Natural Killer)細胞が病原体や癌細胞を破壊して生体の健康を守っています。自然免疫細胞は皮膚や小腸にあるそうです。

  我が家の近くを何年も前からうろついていた猫(色が黒いから名はクーロ)2年前から口の中に出来物が生じてよだれを垂らし、腐ったような臭いを発散し、餌が食べられないのでがりがりに

痩せていました。私は上の免疫学を思い出して、全身マッサージをしてあげたら数日で見違えるように元気になりました。触るだけで痛がった口の中の傷みもほぼ消えて餌も良くたべ、一日中じっと寝ていたものが今や木に登ろうとするなど劇的な回復を示しています。免疫活性化の効果と共に人間に保護されているという安心感が効いたのだと思います。猫でもぽんと餌をやるだけでは食べません。声をかけたり、体をなでたりして始めてたべます。この点は人間にも共通していると思います。一人で食べるよりも仲間と一緒に食べる食事が一番うまいです。人間の場合には特に精神の持ち方が健康に大きく影響します。

 

人生損得

くどくどと愚痴を言うのはやめましょう

くよくよしただけ損だから

人生は楽しみましょう最後まで

楽しんだだけ得だから

 

<2> 空襲被害者援護制度の確立を求める集会

時 35() 1:30-

所 参議院議員会館B104号室

差別なき戦災補償を求める空襲被害者の活動については今まで何回か紹介しました。国の戦争で親を失った戦争孤児に日本国は何ら援助をしませんでした。「子供は天皇の赤子」と学校で教えていた約束を日本国は破って恥ずかしくないのでしょうか。

差別なき戦災補償を求めて元の戦争孤児が起こした裁判に対する日本国の司法の結論は「一般国民と国とは雇用関係が無かったのだから国は空襲被害者と戦争孤児に補償する義務は無い」という論理です。言い換えると「そのための法律が無いのだから司法は何もできない」と言う事です。そこで戦争被害者達はそのための法律を作ろうという運動を続けており、この集会はそのためのものです。賛同する国会議員も参加します。関心のある皆様はできるだけ参加願います。

「法律がないのだから仕方が無い」という司法は役人根性丸出しであり自然法の概念を欠いていると思います。自然法とはあらゆる法律の基礎を為す自然哲学や道徳です。例えばJ.J.ルソーの社会契約論やF.エンゲルスの「家族、私有財産及び国家の起源」、A.トインビーの「試練に立つ文明」などに示される根源的な哲学や人道思想です。これが日本の法学には決定的に欠如している気がします。これを前述の生体に例えれば自然免疫を持たない生物であり、外来の病気に対して極めて脆弱です。

 

<3> 放射線と健康

前回に続き放射線と健康の関係を調べましたので報告します。

種本は 安保徹「三大免疫力」(実業の日本社)です。

今回のテーマはHormesis,即ち放射能による健康増進効果です。

 

[1] 自然放射線量は大体2.5mSv (ミリシーベルト)/年であり、これに大体同量の医療用放射線量が加わり現代人は大体年間5mSvを平均的に浴びている。

 

[2] 世界には上の平均値よりも著しく自然の放射線量が高い地域がある。

  <>ブラジルのカラバリ市         10mSv/Year

   <> 東京-NY間の飛行中に受ける放射線量  0.2mSv

    成層圏では地上より自然放射線の強度が150倍である。東京-NY間を5往復すれば地上

    の一年分の放射線を浴びてしまう。

 

[3] 日本の各地の放射線強度は下記URLに公開されている。

      http://www.hazardlab.jp/?map=rad

      やはり福島県は他県に比べて4倍程度高い。

 

[4] Hormesis, 即ち放射能による健康増進効果

温泉ではラドンやラジウムなど放射線の高さを宣伝している所がある。針や灸に類似の刺激効果がある様である。

ドイツのバドガシュタインRa温泉は有名である。ここは古い鉱山の中に設置され人は中で空気浴を行う。一時間坑内にいると2mSvの放射線を浴びるそうである。

 

所感

放射線は極めて微量で人間を死に至らしめる危険なものである事は第五福竜丸や東海村の連鎖反応事故で明らかですが、徒に怖がり過ぎるのも返って危険だと思います。

人が受ける自然の放射線量は年間約3mSvであり、医療用の放射線量も自然量程度に抑えられています。

福島県は他県の4倍程度の放射線強度がありますが人間の健康に及ぼす影響は不明です。私の感じとして自然界の数倍程度であれば福島の方々も十分な医療体制の下ならば故郷に帰還しても良いのかも知れません。故郷を離れて先の見えない生活から来るストレスの方がより健康に悪いのではないでしょうか。

累積2000mSvで発ガン率が2倍になるというデータがあります。人生100年とすると年間20mSvです。この範囲なら福島県でもかなりの地域が帰還可能になるでしょう。前例としてチェルノヴィリ地域の調査を行う必要があると思います。

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi

* 二十一世紀を楽しく生きよう会

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From: OsI [mailto:osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

Sent: Sunday, February 02, 2014 10:37 PM

To: 'member-owner@stf.or.jp'

Subject: 報告と提案

放射能と健康

色々調べて大体下記の数値が出て来ました。

参考文献は 小出裕章、小林泰彦 「放射能はどこまで安全か」(幻冬舎)

 

[1] 一時に浴びる放射線量の影響

  7Sv(シーベルト)で人は即死。

  1 Sv1J/Kgですから体重50Kgの人では50J = 12 cal.

    即ちその人の体重の水の温度を12 / 50K = 0.00012℃上げるだけの極く僅かの

  エネルギーに過ぎません。

 

[2] 日常的に浴びる放射線量

  自然放射線量             2.15 mSv/

  医療用(X線撮影など)    2.3 mSv/

 

[3] 積算放射線量の影響

  2 Gy (2000 mSv) で発ガンの危険度2.0

  1 Gy (1000 mSv) で発ガンの危険度1.5

  200mSvまで危険度は線量にほぼ比例

  100 mSv以下では不明

 

[4] 環境汚染との関係

  環境汚染 40,000 Bq(ベクレル)/m^2 は大体1 mSv/年に相当する。

 

放射能と健康の関係に関する正しい知識を持つ事は極めて重要です。第五福竜丸や東海村の臨海事故から分かるように放射線は極めて危険なものであるのも事実です。上の[2]-[4]は日常生活において徒に恐怖ばかり持つのも良くない事を示しています。

要は正しい知識を持つ事が必要です。チェルノヴィリの経験からも多く学ぶ事があると思います。

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