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送信日時: 2011917土曜日 23:00

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件名: 二十一世紀企業研究会 ; 多様な発展、山の再生

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

多忙な一週間でした。

台風に伴う大雨で大きな被害を出した和歌山、奈良県の各地に携帯通信網の早期復旧のため先週の日曜から大忙しの一週間でした。会社では頻繁に電話がかかり時には同時に二つの電話で話す事もありました。現地の作業者の皆様の活躍によって約30箇所の数百回線の電話網を数日以内に復旧するという大事業に私も多少の寄与をすることができました。:

 

多様性の効用

三十年前には国際通信の2/3はインテルサット等による衛星通信でした。その後の光回線の整備により今では量的にはおそらく数%に過ぎないでしょう。かっては世界の衛星地球局の半分以上を作っていた私の元の勤務企業も今や衛星通信からは撤退していると思います。私が現在勤務しているIPSTARはタイの会社です。ところが図らずも今年は東日本大震災や今回の大雨被害で衛星通信の有用性があらためて明らかになりました。

また東日本震災の場合は携帯電話が数日間全く不通でしたが公衆電話は問題なくつながり、駅などの公衆電話の前には長蛇の列ができていました。

電子メールの普及に伴い手紙を出すことも非常に少なくなりましたが、それでも結婚式の正式案内や年賀状などは郵便で出します。

テレビの出現により映画は娯楽の王様からは陥落しましたが、いまでも良い映画は作られています。また音だけしか伝送できないラジオはテレビの出現により消えるのではないかと思われましたが、現在その有用性は却って増しています。地震があると真っ先にラジオをつけますし、NHKのラジオ深夜便は極めて多数の視聴者があります。私は朝の通勤時にラジオでスペイン、中国、英語、ロシア語の講座を聞いています。

昔は高嶺の花だった航空網が遠距離通信の主役となった今でも例えば九州と関西間のFerry船路線は夕方出発して翌朝目的地に着く安価な交通手段として極めて有効です。

以上のように考えると世の発展とは多様性の広がりだという気がします。

 

山の再生

今回山崩れの起きたところは草が生えていないようです。木が密生すると下草が生えません。日本の野山の自然な植生は茅やススキの野原です。草が密生した山はいわばかやぶきの尾根であり少々の雨では地崩れは起きないと思います。戦後全国規模で植林した杉の間隔は狭すぎて下草が生えず山肌がむき出しになっています。間伐と本伐採のあとに植林するという林業の回転が止まっているのではないでしょうか。石油が枯渇したらそれに代わるものはBio-massでしょう。

山国の日本の再生は山の再生無しには無いのではないでしょうか。このような考えでいろいろなグループが活動しています。例えばhttp://blog.canpan.info/noutochiiki/archive/26

 市吉 修                 Osamu Ichiyoshi

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