差出人: OsI
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送信日時: 2014年11月17日月曜日 0:04
宛先:
件名: Asian Aging
Summit 2014に参加しました。
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Asian Aging Summit 2014
先週11/11-13に虎ノ門のイイノホールで開かれたセミナーに参加しました。まず驚いたのは参加者の多さでした。大きな会場が埋まっていましたのでどのセミナーも千人くらいの参加者がいたのではないかと思います。世人の超高齢化社会に対する関心の高さを示していると思います。実際この問題に誰が関心を持たずにいられるでしょうか。日本は少子高齢化と累積財政赤字において世界最先端の課題先進国だと言われます。累積財政赤字の大きな原因は年金、医療、介護、生活保護などの社会保障費の増大です。社会保障負担の担い手となる労働者人口は減って行くのですから問題が二重に深刻になっています。安倍政権が社会保障費の削減を検討しているのも無理からぬ所もあると思います。
課題と対策
課題先進国と言われる日本の困難な状況は一つのチャンスでもあります。それらの課題の解決は新たな産業の創造でもあるからです。程度の違いこそあれ諸外国も同様な問題を抱えていますので日本がそれらの課題を解決すれば将来の輸出につながる筈です。
人が人間らしく生きられる社会
他の動物に対する人間の特長は何でしょうか。昔「ガクモンのススメ」の中で人間だけが行う行動として交易を挙げました。人間は極めて古い時から交易をしており交易のために言語が発生しそれに依ってヒトから人間への進化が起こったと考えています。
他の動物には見られず人間を特徴付けるもう一つの行動は子が年老いた親を養い、死んだ家族の墓を作る事ではないでしょうか。親が子の面倒を見るのは広く生物界に見られますが、子が親の世話をする行動は人間のみに見られると思います。この意味で社会保障制度は人が人間らしく生きられる人間社会の本質的要素であると思います。また社会保障制度は社会の負担であるばかりでなく需要を通じて交換経済の原動力でもあります。今日の若者は明日の老人ですので社会保障制度を支える事は何より自分自身のためなのです。情けは人のためならず。
生涯現役
定年退職後も大半の人は元気ですので働く事が少子高齢化問題の解決に有効です。上記summitで資本主義の終焉という講演がありました。その表れは利子の極端な低下です。お金は企業の内部留保や個人の預金として世に有り余っているということです。足りないのは技術者と営業者の協力、企業家精神ではないでしょうか。インターネットを中心とする情報化時代においては資本主義時代を特徴づける株式会社とは異なる事業方法があると思います。あまり実績は無いようですが、分散型企業組合が今日に適した事業形態ではないかと考えています。
生涯健康
参加者の大半は医療関係者だったと思われるほど高度な医学関係の講演がなされました。現在の問題は人生の最後の10年に体と心の病気に苦しむ人が極めて多い事です。健康寿命を延ばせというのが重要課題です。定期的な健康診断による早期発見、早期治療が有効ですが、根本的に必要なのは健康な生活です。人が食事、運動、社会参加そして人生を楽しむことです。
社会参加
「小人閑居して不善を為す」と孔子も教えています。これを裏返せば「人は世と交わり、善を為せ」という事ではないでしょうか。
生涯学問
私はこれが人間社会の進歩の原動力だとかんがえています。学校教育に苦しめられて学問嫌いになった人もあるかもしれませんが、私には学問は役に立つというだけでなく、何より楽しみです。世の中に楽しみの道多々あれど、学ぶに勝る楽しみは無し。
なかなか語り尽くせない課題ですが、課題が大きければ大きい程やりがいがあります。
最近よく知人の訃報に会いますが上の短歌をもじると
人生は苦しみの種多々あれど、生きるに勝る喜びは無し。
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
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