広島基町高校生の描く原爆画展
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2024/08/17 23:13
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今日有楽町に行き元町高校美術部の学生が原爆被爆者の思い出を聞いて絵にした作品を見ました。証言
者の数が急速に減っている今、その歴史を正しく後世に伝える事は重要な事です。証言をもとにそれを
絵に表す高校生の技量に感心しました。これこそ芸術ですね。
1983年に私が米国勤務の時TVでDay Afterという題の原爆に関するドラマが放送されました。事
前に残酷な場面があるとTV局が何回も警告しましたが、日本人の私から見たら何とも至らない残酷さ
でした。言わば顔に煤を塗りつけたぐらいのもので現実離れしたものでした。原爆の現実はどんな地獄
絵も及ばぬ残酷さです。熱で皮膚がべろりと垂れ下がり、爆風で目の玉が飛び出す、立ち話をしていた
二人が一人は即死し、一人は塀で熱戦から守られて助かる、生死の分かれ目は真に運命でした。生き残
った人も長く原爆症に苦しみました。何より恐ろしいのはその規模です。40万人の市民の大都市が一瞬
にして崩壊し17万人が即死または苦しみながら死にました。多くは倒壊した建物で圧死、または火事で
焼け死にました。
戦争は何故起るのか
誰も望まない戦争が何故起るのか。いや輿論という形で大勢が望んだからこそ戦争は起きた。真珠湾攻
撃の時は日本全国提灯行列で沸き返り、大作家と言われる多くの方々も当日は「やった」と快哉を日記
に記している。他方私の父は赤紙が来た時、どうしてもそれを拒絶できなかったと言っていました。旗
の波に送られ出征する方も見送る方も本当は嫌だったのです。他方戦争反対を叫んだ日本共産党の石川
正一、徳田球一や哲学者の三木清や戸坂淳等は獄に入れられ虐待されて何人かはそこで死んだ。L.ト
ルストイ思想に心酔した北御門二郎さんは「戦争は絶対悪」との主張で徴兵を拒否し、呼び出しに銃殺
覚悟で出頭したら「精神疾患ゆえに懲役免除」でした。こういう人は例外中の例外でした。
戦争の原因について考えて見ると
(1)戦争は民主主義が働かない所に起きる。
民主主義が正常に働けば戦争は起きません。真面目に働いている人は他人と争う理由は何もありません
から。
米国独立戦争は何故起きたか。それは英国が国王が実権を有する非民主国だったからです。トマス・ペ
インがCommon Senseで説いた通りです。それは世界最初の民主主義国の誕生に結実しました。
ナチス・ドイツやイタリヤ・ファシズムは典型的な独裁国家でした。むき出しの暴力による民主主義の
圧殺でした。日本の場合は軍部という奇形児、即ち天皇の名を盾に軍部が政府に服さなかった事が原因
でしたね。
(2)戦争は国民を愚鈍にする事により起る。
民主主義を支えるのは知識水準の高い国民です。民主主義を抑圧するのに有効なのは愚民化政策です。
徳川幕府のお触れにあるよう民には「知らしむべからず、依らシムべし」
大日本帝国に於いては皇国史観でした。これは古代の立派な国家思想を明治の成り上がり者が漫画的に
単純化して自らの政治支配の具にしたものだと私は考えます。承久の乱では謀反を起こした後鳥羽上皇
を遠く隠岐に流した鎌倉武士から見れば奴隷根性の塊のような無価値な歴史観だと私は考えます。本が
間違えればすべてが間違う。第二次世界大戦の馬鹿馬鹿しさを思えば一種の空恐ろしさを交えて私は問
います「人間はどこまで愚かでいられるものか。日本人に余りに多かった強要された自決、特攻という
狂気の作戦の本は皇民化教育、軍人勅諭、戦陣訓という政治思想に本があります。その戦陣訓を出した
東条英機は首相として「靖国神社には戦場で戦死したもの以外は祀ってはならない」という通達を出し
ていますが、それに反してA級戦犯も同社に合祀されている事に対して冥土の東条英機は何と感じてい
るでしょうか。
今のロシアのウクライナ侵略の原因は先の選挙で見られたように予め「資格審査」により反対者を立候
補させない選挙、報道機関の制御による真実の隠蔽、国家に支配された教育によるロシア主義の植えつ
け、反対運動の徹底取り締まり、反対者の投獄や暗殺など暴力による民主主義の圧殺だと言えるでしょ
う。
イスラエルのガザ虐殺の大本はユダヤ教でしょう。皇国史観やナチス・ドイツのアーリア人種優越論も
足元に及ばぬ独りよがりの愚論だと思います。ナチス・ドイツのアーリア人種優越論はラテン人のイタ
リア、黄色人種の日本と枢軸を結成したように、単なる政治スローガンでしたが、ユダヤ人に対する憎
しみは本物だった。何しろ600万人ものユダヤ人が殺されたのですから。何故か。私はユダヤ教がナチ
ス・ドイツに比べて遥かに純粋にナチズムだったからだと思います。学級の劣等生が優等生を憎むよう
なものです。
人は何処まで愚かであり得るか、如何にしてそこから脱しうるか以下は私の試論です。
思考の限界
知らざる事は 考えられず
一事を思わば 余事は考えられず
考えるとは 考えざる事なり
思考の限界を知りて 考えるべし
無知の知は
未知の知に到る 一歩なり
知らざる事を 如何に知るべき
あらゆる事を 見聞きして
己れに問うて 疑うべし
己が手足で 確かむるまでは
何より大切なのは真実に触れる事です。元町高校生と被爆者の合作がもっと世人に知られるように主催
者の皆様に一層の努力をお願いします。
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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