差出人:	OsIPortable <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:	2016年4月30日土曜日 22:05
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件名:	RE: 超高齢化社会 ; 人の手当による痛みの緩和

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前回に引き続き人の手による手当の効果、痛みの緩和について報告します。

父は時々睾丸もしくは無定所の痛みを訴えます。そのために主治医により薬が処方されています。しかしその薬、
座薬を入れても効かない時がありました。そういう時に利いたのは私の手や電気按摩器による全身按摩でした。
現在の主流医学は何でも薬で対処しますが人は機械ではないのでいつも所定の効果がでるとは限りません。他方
副作用は常に出て体を痛めつける事が多いようです。

痛みの正体は不可思議なものです。手に怪我をしてそこが痛むのは傷の箇所から神経伝達により脳の対応する
場所に信号が送られ逆の経路で脳から傷の治しのための信号が送られ、傷の箇所の細胞が分裂を始め、免疫細
胞が細菌と戦う条件が整備されるという事でしょう。ところが昔喜劇王と言われたエノケン(榎本健一)が病気で切断し
た「無い筈の足が痛むんですよ」と語った記事を読んだ記憶があります。この場合は上述の本来の痛みとは明らか
に機構が異なり、多分に心理的なものだという気がします。

全身按摩により痛みが消える機構は次のようなものではないでしょうか。全身按摩により対応する脳の全体に快い
刺激が送られます。するとそれが痛みの信号を相対的に弱めると同時に副交感神経を優位にして体を癒し状態に
するのだと思います。

快い刺激は皮膚の按摩に限らず、音楽や絵、その他何でも好きな事に没頭する事で得られます。中でも良いのは
笑です。それはノーマン・カズンズの「笑の治癒学」に自らの体験に基づいて報告されています。大阪には笑で癌を
治している病院もあります。

体の痛みですら多分に心理的なものだとすれば心の痛みは猶更そうでしょう。随分前にある精神科医が「うつ病は
心の病気ではありません。脳の病気なのです。だから薬で治すんです」とTVで語るのを見た記憶があります。ちょう
どその頃米国からSSRIなる「特効薬」が入って来た頃だと思います。日本の精神治療は外国に比して薬の偏重
の度が過ぎるそうです。その結果が鬱病の激増と難病化ではないでしょうか。

福田・安保理論によると癌を始めとする体の病気の原因は無理な生活に起因する心身の苦悩であり、その根本的
な治療は生活の改善です。精神の病気についてはなおの事その原因は心の歪みにあると思います。従ってその
根本的な治療は心の歪みの除去、心の持ち方の改善、人生についての正しい思想の構築と実践でしょう。

以上の事を以下の詩にまとめます。

病む人の
痛む体に手を当てて
さすれば痛みも
押し出せるかも

声を出す
己が体を洞にして
歌えば心も
空になるなり

人間の心と体は一つなり
こころよければ体もよくなる
楽しみが心に満ちれば苦しみは
心の隅に消えてゆくなり
苦しきを笑いて楽しむユーモアは
万薬に勝れる薬にぞある
人間は体と心を動かして
快ければ体もよくなる

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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
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