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件名: 経済成長の源
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経済成長とは
皆が豊かになる事でしょう。私は皆が余裕を持って貯蓄ができるとはいかなる経済かを時々考えます。貯蓄ができるとは年々富が増えることですから豊かな社会とは経済が成長する社会ということになります。
全体については総収入とは総支出に等しい
ある人の収入とは別の人の支出に他なりませんから社会全体では総収入と総支出は等しくなります。それはまた国民総消費であり総生産でもあります。総収入- 総支出=0ですから富の蓄積は無いことになります。これ本当?
お金よりもお金で何をやるかが問題
不況のとき先行きが不安なので支出を抑える事は需要減退となり更なる不況を引き起こして経済は悪循環に陥ります。財政支出によって公的に需要を作ればどうでしょうか。国債の発行によって民間の資金を政府に集め政府が需要を作る事を各国ともやって来ました。典型例はナチスドイツにおける軍備拡張です。公的に作られた需要によって経済が回転しだすと失業者が減り、天文学的インフレも収まってヒトラーはナチスドイツの英雄になりました。大日本帝国も戦争遂行のため戦時公債を国民に半強制的に買わせて民間のお金を政府に集めました。戦争中は技術開発も軍の管理の下で行われました。海軍技術研究所が有名な一例です。軍事研究の欠陥はその目的が軍事に限られるため産業への波及効果が小さい事でしょう。軍事研究は目的が破壊ですから建設的なものを生まないのは至極当然です。
日本は戦後戦前の教訓から赤字国債は発行しませんでしたが一度例外として始めた国債発行は麻薬のように財政に占める比率を増大させ今や国の一般予算の半分は赤字国債により資金が調達され累積財政赤字は1,000兆円を超えGNPの2倍もの巨額に達しました。
経済成長の源は国民の創造性
現在Euro圏が金融危機に面していますがその元はギリシャを初めとする幾つかの国が野放図に国債を発行して民間の資金を国に集めすぎて来たことだと思います。その原因は国民が政府に依存しすぎて来たことです。それは日本も同じですね。政府への依存が過ぎるとは国民の自立が不足ということです。どうも政府の補助金に頼って行う技術開発は結局ものになりませんね。補助金の獲得が目的化してしまっていますから。結局開発は自分の力でやるもののみが持続してやがて新たな産業を創造すると思います。自宅の物置で初めてチキンラーメンを開発した安藤百福は政府の補助金などには頼りませんでした。この小さな製品が今日の巨大なインスタント食品産業の一つの源です。
今回の巨大地震では政府が用意した数千億円の補助金が殆ど使われていないそうです。政府の補助金は完成した工事に対して支払われるのだそうです。津波ですべてを失った事業家は先立つ資金がなくて事業が行えないのに政府の補助金なるものは本末転倒していないでしょうか。先に支給して事業の利益から返済する融資のほうが良いのではないかとおもいます。国民負担も減りますので。
政府に頼らず自力で復興を遂げつつある漁村があります。以前にNHKでも放送されました。詳細は下記URLをご覧下さい。
http://babanakayama.client.jp/info/najonika/
http://babanakayama.client.jp/info/miraidou/
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市吉 修 Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for Better 21 Century http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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