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今年の冬は例年より寒し
特に豪雪地帯はいくつかの市町村で既に除雪予算が底を尽き問題となっているようです。ラッセル車で除雪する他に道路に塩をまいたり、水をかけたり、主要な道路には道路に熱線をしかけたりと大変な努力が払われています。
雪を利用した生き方はどうでしょうか。
私は思うのですが雪国では雪を利用した生き方はどうでしょうか。無理に除雪をせずに移動にはスキーを使えばよいと思うのですが。昔小学校で見たニュース映画では雪国では小学生たちがスキーで通学しているのを見てうらやましく思ったことを覚えています。今日では車社会になって個人の使う道まで必死に除雪していますがそれには大変な努力を要します。鉄道や主要道路は除雪してバス等の公共の交通機関を整備し、個人レベルの地域ではスキーを使うのが最も理にかなっていると思います。スイス人はAlpen skiでNorway人はNordic ski で圧倒的な技量をもっているようですが、日本は国の半分が雪国であるにも関わらずそれらの分野が弱い気がします。それは折角の雪国の条件を活かさず無理に車依存を続けようとしているからではないでしょうか。
昔米国で雪の中を村人がSnow Mobileで疾駆しているのを見かけたことがありますが、自動車を雪の上でも走るように工夫したらどうかと思います。例えば車輪をうんと幅広にすればかんじきと同じで雪の中に沈まずに移動できるでしょう。あるいは車体の底に大きなそりを着ければ雪のなかに沈まず駆動力は車輪で発揮することができれば雪上車を兼ねた自動車ができると思います。
画一的な価値観が多くの不幸の原因
ではないでしょうか。昨年はどうしても京大に入りたいとカンニングをした生徒がいました。東北からはるばる出てきて一浪してすでに母に過大な経済負担をかけてしまったのでどうしても合格したかったそうですが、それなら地元の大学に進むのが一番良かったと思います。私からみると実に浅はかにしか見えませんが大学には序列があり日本では東大が一番上とされているようです。私の専門分野の通信工学では東大であげられた研究業績は他の大学に比べて特に優れているとは思えません。その東大が国際評価が下がっているとかで九月入学を計画しており、それにいくつかの大学が同調しているようですが私から見れば全く的外れの愚論です。研究者たるものが外部の評価や序列を気にかけること自体すでに研究者の素質が無いといえます。大学については入学時期を4,9,1月にして、大学間の学生の移動を自由にすることを以前に提案しました。自宅から通学可能な地域の大学に入り、学業が進んだらそれぞれもっと適したところに移ることを可能にすれば大学教育についての多くの問題は解決すると思います。私の後輩にたいする忠告は大学は地域の大学に入り、時々学会に出てみることです。学会は大学、企業、個人を問わず学問研究の内容そのものが問われます。一つの研究会に出て三日ばかり研究発表を聞くとその分野の現状は大体分かります。どこに優れた研究者がいるかも分かります。権威や序列などは関係ありません。
以前にも指摘しましたが岩手県は下水道率が東京に比べて低すぎるという議論も的外れだと思います。地方都市ではトイレは汲み取り式で肥溜めで十分寝かせて肥料にして畑に戻すのがもっとも合理的だと考えています。
原子力発電も同様です。日本のように水力が豊富で森林資源の豊かな国が化石燃料や核燃料を輸入して使う必要は無いと思います。カナダは寒い所ですが暖房にも電気をふんだんに使っています。それは水力資源が豊富だからです。
最近日本は三十年ぶりに貿易収支が赤字になりました。その大きな原因は化石燃料の輸入と工場の海外移転です。昔日本は失業を輸出しているとして外国からたたかれましたが現在は雇用を輸出しているわけで喜ばしいことです。ただこのままだと貿易の赤字体質が固定化します。そこで原子力発電を全廃して国内の森林資源と水力を利用したエネルギー自給と日本の実情に合った農業の再生による食料自給ひいては輸出が重要になると考えています。明治の開国いらい百年間に工業分野では日本の世界に対する貢献は誇るに足るものです。これからはそれに加えて農林漁業の分野でも世界に貢献するべき時が来ているのではないでしょうか。
市吉 修 Osamu Ichiyoshi