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送信日時: 平成 201019日日曜日 1:16

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件名: 二十一世紀企業研究会

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。

二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

株式会社は株主のものか

EUに先を越される形でやっと米国も25兆円に相当する公的資金を大銀行に注入する事にしました。代表権の無い(?) 株券と引き換えに銀行に国民の金を投入するのは銀行の貸し渋りを防止して経済を回転させるためです。これによって世界中で株価は一挙に上がりましたがその翌日GM株は急落しました。会社の決算報告が赤字だったからだそうです。

会社は株主のものだと言う人がいますが、本当にそうでしょうか。会社の業績が良い時にはその株に群がり、業績が悪い時は一斉に見放す株主が本当に会社の持ち主といえるでしょうか。

以前インターネットで誤解してJALの株主優待切符を予約して、当日飛行場でその間違いに気づき、2倍位の料金を払った事を報告しましたがJALもANAも株主に料金割引を提供しています。米国流の株主中心主義を経営者が鵜呑みにして取っている行動ですが、出張の多い大学教授や会社役員がJALやANAの株を買っているのは単に旅費を節約したいだけであって決してその会社を愛しているからではありません。株主に割り引く分は株主以外からふんだくる他はありません。株主優遇によって会社は本来の社会的使命を忘れていると思います。そういう会社が成長する筈が無いと思います。

 

銀行の身勝手

この点銀行も同じですね。不況の時こそ貸してもらいたいのに銀行は貸ししぶり、それどころか貸しはがしまで行って事業家を破産させても恥じる事なし。土地バブルの時はノルマを決めて銀行員に貸付競争をさせていました。正しく銀行とは借りたい時にはお金を貸さず、借りたくもない時に無理やり貸し付ける商売のようです。

 

株式や土地はどんな資産か

保有株式の時価総額が資産というのは一見正しいようですが株価の上がり下がりによって含み資産が増えたり減ったりして本業は黒字なのに決算は赤字になるなどという事は私には不合理に思えます。

同様なのが土地や住宅です。住宅バブルの時は持ち家が値上がりを続けて寝ているだけで資産が増える事が当たり前のように期待されていましたがこれも私には不合理に思えます。実際不合理ですね。日本は二十年前にバブルがはじけ、米欧は今年はじけました。

 

株式会社に変わる事業体

今ある事業を始める時に株式を発行して投資家からお金を集め、事業が軌道に乗ってきたら株式配当を行うばかりでなく、株式そのものを額面価格の何割り増しかで買い取るとしたらどうでしょうか。投資家は利子を乗せた元金を回収し、会社はそれ以降誰のものでもなくなります。即ちそこで働く人のものになります。今それを無株式会社と呼ぶとそれはどんな会社になるでしょうか。

 

無株会社

今の会社と同じく仕事をするための人の会社ですから従来の株式会社とそんなに変わるものではありません。社内の階層は新入社員、担当、主任、主幹の別があります。主任までは従来の会社と同じく会社から生活できるだけの所定の給料が支払われます。その代わり上司の主幹から与えられる仕事を行う義務があります。主幹以上は給料は無い代わりに会社の資源を活用して事業を行う権利が与えられます。また会社の経営会議に参加して一票の議決権と共に会社の社長に立候補する資格も与えられます。

仕事のやり方は営業主幹と実行主幹が個々の仕事に対して遂行団を結成して仕事を行い、主幹はその遂行団に参加する主任以下の社員に対して業務命令を下して仕事をやらせると同時に所定の給料を支払い、自らはその仕事の遂行によってお客に頂く収入から可能な報酬を得ます。より詳細については[二十一世紀を楽しく行きよう会]->[産業二十一世紀研会]->[ガクモンのススメ]をご覧下さい。

 

企業連携

上の遂行団は始まりと共に終わりもある一つの小会社のようなものです。従って会社の内部だけでなく、異なる企業同士が連携して遂行団を結成し、事業を行う事もありえます。とくに個人中小企業による遂行団方式をSOHO連携と呼んでいます。

 

二十一世紀企業とは

上の無株会社や企業連携、SOHO連携ではないかと考えています。従来そのような企業が見られなかったのは情報通信、交通物流網が未発達なため人が同じ屋根の下でなくては仕事ができなかったためでしょう。

今やインターネットで世界中どこからでも情報交換ができるのですから、従来とは異なる形態の企業が可能になる筈です。

 

元より私は企業経営の土素人ですので上の思想は現実に合わないのかも知れません。皆様の率直なご意見をお願います。

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

*  e-mail;   osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp

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