差出人:  OsIPortable <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:           201612日土曜日 22:28
宛先:     
件名:     今年もよろしくお願いします。
 
転送歓迎
配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。
返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀世界研究会とは「人が全国どこでも働き、
生涯豊かに生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実現しましょう。
 
皆様のおかげでこのML10年目に入りました。
 
昨年の計画http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/New%20Year%202015.htm
は何れも手つかずに終わってしまいましたが、その時は予想もしなかった両親の介護で昨年は暮れてしまいました。
母は93歳で死に至るまで見届け、あと半年で100歳の父も最後まで自宅で暮らしてもらう事を目指しています。
これは自分の二、三十年後の姿でもあるのでできるだけ多くの事を学んで自分の将来に生かそうと考えています。
 
超高齢社会は人類史上初めての経験
ですので発想の転換が必要です。半世紀前は20人の現役人で一人の老人を支えていたのに今後は二人で一人を
支えなくてはならないので老人福祉にかかる公的支出を削減すべきだという主張は一見尤もです。しかしそれはこの
半世紀の生産性の向上を考慮すればかなり変更されるでしょう。仮に老人福祉が大幅に削減されれば需要の減少を
通じて忽ち景気が悪くなり、失業が増加して当の財政赤字は遥かに増大してしまうでしょう。
 
人間のなしうる最悪の行動は戦争でしょう。大日本帝国がシナ事変と矮小化して国民を騙した日中戦争の泥沼から
大東亜戦争なる第二次世界大戦に引きずりこまれたあの戦争は果たして歴史の必然だったのでしょうか。
仮に日本国内で農地の小作料を10%以下に制限し、貧農にたいする減税を行ったならば日本は半世紀も前に一億
総中流社会を実現し、あの戦争はそもそも起こる事も無かったのではないでしょうか。
帝国主義はなやかなりし西欧諸国に官費留学して帰国後は官界で出世した明治時代のエリート達がスイス連邦の
直接民主制度を学んで来たならば日本の歴史はずいぶん変わったものになった事だろうと思います。司馬遼太郎が
「集団発狂していたとしか思えない」と振り返った当時の状況をもたらした指導者の無能の原因は狭量な出世主義
だったと思います。負けず嫌いは運動競技のような単純な世界では力になりますが経済社会においては狭量な
出世主義になり人間の思考を狭めて国家の大事を誤り、諸国民にとんでもない災厄をもたらす結果になります。
 
私達が世界に先駆けて突入した超高齢化社会において、健康寿命を延ばし、社会福祉を充実し、地域社会を再生、
発展させ、直接民主社会を実現できるならば日本に引き続いて超高齢化社会に突入しつつある中国を始めとする
世界の国々にも大きな寄与をする事ができるのではないでしょうか。
 
本年もよろしくお願いします。
*************************************
* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
**************************************