差出人: Osamu Ichiyoshi
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件名: 二十一世紀企業研究会 ; 多様な手段と価値観
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新幹線
先週火曜日急遽広島出張が決まり一旦帰宅して準備して新横浜から18;29ののぞみ号に乗り込み広島には22:05に到着しました。飛行場まで行く時間を考えれば新幹線の方が早くてしかも安い気がします。
フェリー
昨年は宮崎から帰るのに大阪までフェリーを利用しました。夕方出港して翌朝大阪に到着し、しかも料金は一万円前後です。風呂も町の銭湯並みに広々していました。朝船の甲板から眺めた大阪湾の光景は良い思い出です。
手紙
電話、インターネット、携帯電話が普及した現在郵便はあまり使わなくなりました。しかし電気通信が未発達な時代には手紙が唯一の遠隔通信の手段でした。不便であった代わりに手紙は用件ばかりでなく深い内容の思想の交換の手段でもありました。
多様な手段
文明の発展とは手段と価値観の多様化ではないでしょうか。現代の交通手段としては自動車が圧倒的な地位を占めていると思いますがあまりにも自動車に偏りすぎると自動車を持てない人にはとても不便な世の中になります。米国人の国民病は心臓麻痺ですがその原因は過度の自動車化による運動不足です。米国は広いので自動車化が極端に進展しましたが、四方を海に囲まれた日本では鉄道や海運ももっと利用できるのではないかと思います。列車に自転車が持ち込めればもっと鉄道の需要はあるのではないでしょうか。私は足車の開発によって汎用的な交通手段を有しています。毎日の通勤に用いるだけでなく旅行にも持って行きます。IPSTARのGW局は秩父駅から約20kmの山間地にあります。そこに出張する時には通常駅でレンタカーをして行きますが私一人の場合には
多様な価値観
手段の多様化が文明の発展であるとすると文化の発展とは価値観の多様化ではないでしょうか。如何なる自転車好きでも遠方に行く時には自動車、船、飛行機を利用します。私は今だに鉛筆が好きですが、手紙や公式文書を書く時にはペンを用います。政治では特に異なる価値観がぶつかり合って肝心の問題が疎かになる事がよくあります。ヒトラーは「簡単な標語を際限なく繰り返せば真っ赤な嘘も疑うべからざる真理になる」と言いましたが正に扇動者の至言ですね。戦前は「満蒙は日本の生命線」という標語がその一例でした。現在の「北方4島は日本固有の領土」というのもよく検討してみる必要がありそうです。私は学生時代に新約聖書を英語で三回通読し、ずいぶん教えられる事がありましたがクリスチャンと称する資格はありません。他方クリスチャンの中には聖書しか読まず、しかもそれも断片的にしか読んでいない人も多勢います。地理上の発見に引き続く西洋の拡張において先遣隊としてキリスト教の宣教師は先導的な役割を果たしましたが同時に各地の土着の文化の破壊も広く生じました。
問題の発見と解決
人の価値観は何であれ肝心な事は世の問題を発見して解決する事ではないでしょうか。病気や貧困、人と人の争いや環境破壊などは客観的な問題です。問題は主観的な人の価値観がおおにして客観的な問題の認識を誤らせることです。先の戦争で生じた何万人もの戦争孤児に対して日本国は殆ど救済の努力をしませんでした。これは民主国としての日本政府の消える事なき歴史的汚点ですが、当時の役人や政治屋にはその問題が認識できなかったのでしょう。なぜなら彼等は軍国教育により国家主義的世界観を叩き込まれていましたので。
世の中に満ちている不幸は異なる世界観に立てば随分違って見えるのではないでしょうか。様々な方向から見て初めて問題の全体像が見えると思います。この意味で多様な価値観の存在は争いの種でなく真理に到る手段を与えているのではないかと思います。イエスキリストは「汝の敵を愛せよ」と言いました。私はそれに習ってこう言います、「汝の反対意見を尊重せよ」。
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市吉 修
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二十一世紀を楽しく生きよう会
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